耳栓のように耳に入れて音楽を楽しむ『カナル型イヤホン』。ノイズが入りづらいため音楽に集中でき、通常のイヤホンでは耳から外れやすいという方にとっても便利なアイテムです。
そんなカナル型イヤホンにはさまざまな種類があり、製品によって価格はもちろん機能が異なります。この記事では、どのカナル型イヤホンを選んだらよいかお悩みの方のために、カナル型イヤホンの特徴と選び方を丁寧に解説していきます。厳選したおすすめモデルもランキング形式でご紹介しますので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
カナル型イヤホンとは
『カナル型イヤホン』は、耳栓のように耳につけることで音楽を楽しむアイテムです。耳にフィットするため、音漏れ、ノイズを気にせずに音楽を聴くことができます。
最近では『ワイヤレスタイプ』や『インナーイヤー型』などさまざまな種類のイヤホンが販売されており、製品によって機能の幅があるため、購入前に十分機能を確認しておくのがポイントです。
カナル型イヤホンの基本知識
カナル型イヤホンを購入する前にまず知っておきたい知識があります。
・Hz (再生周波数帯域)
・dB/mW (出力音圧レベル/能率/感度)
・mW (最大入力)
・Ω (インピーダンス)
それぞれ説明していきます。
Hz (再生周波数帯域)
『Hz』は『ヘルツ』と読み、一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか。1秒間に繰り返す波の数を『周波数』といい、Hzはイヤホンが再生できる周波数の帯域を数値で表したものです。
周波数が小さいほど、音は低く聞こえ、大きいほど音が高く聞こえるという特徴があります。
ただメーカーによって周波数の測定の仕方が異なる場合があるため、数値はあくまで参考値と捉えておきましょう。
dB/mW (出力音圧レベル/能率/感度)
『dB/mW』とは、1mWの電力を与えた時に感じられる音の強さを表す数値です。
この数値が大きいほど、音量が大きいと覚えておくとよいでしょう。
mW (最大入力)
『mW』は、瞬間的にイヤホンへ入力できる電力を表したものです。この数値は、数の大きさだけで優劣がつくわけではありません。
ポイントはプレーヤー側の最大出力と同じかどうかで、一般的にそれ以上の値であれば理想的だといわれています。
Ω (インピーダンス)
『Ω』とは、イヤホンがもつ電気抵抗の大きさを表したもので、『インピーダンス』とも呼びます。
インピーダンスが高いと音は小さくなり、低いと音が大きくなるという特徴があります。
おすすめのカナル型イヤホンの選び方
イヤホン選びの基本的な知識をおさえたところで、カナル型イヤホンの選び方を紹介します。
接続方法で選ぶ
カナル型イヤホンには2通りの接続方法があります。それぞれ特徴をご紹介しますので、どちらが自分に合うか判断する参考にしてみてください。
有線タイプ
『有線タイプ』のカナル型イヤホンは、音質を優先する方におすすめです。文字通りスマホやパソコンなどの再生機器に直接ケーブルを接続しますので、音の遅延がなく、高い音質を楽しむことができます。
一方でケーブルが煩わしいと感じることがあるのがデメリットです。ケーブルを気にせずに音楽を聴きたい方は次に紹介するワイヤレスイヤホンがおすすめです。
ワイヤレスタイプ
『ワイヤレスタイプ』のカナル型イヤホンの特徴はなんといっても、ケーブルを気にせずにストレスフリーで音楽を聴くことができることです。
接続機器とBluetoothで接続するタイプが主になり、スマホやパソコンはもちろん、ゲーム機、テレビなど、さまざまな機器と接続できます。
一方でケーブルがない分、音の遅延が起きてしまう可能性があったり、音質が落ちたりするので注意が必要です。音質に関しては、イヤホンと機器のコーデックを合わせると改善することもありますので、覚えてきましょう。
複数のイヤピースが同梱されているか確認する
カナル型イヤホンは、耳栓のように耳に取り付けます。そのため耳に入る部分である『イヤーピース』のサイズが、複数同梱されている製品を選ぶのもポイントです。
イヤーピースのサイズが合わない場合、耳が痛くなったり、すぐに取れてしまったりと快適に音楽を楽しめなくなるかもしれません。自分の耳にあったサイズのイヤーピースを選んで快適に音楽を楽しみましょう。
ドライバーユニットで選ぶ
『ドライバーユニット』とは、イヤホンの音を発する部分のことをいい、製品によって種類が異なります。
大きく2種類のドライバーユニットに分かれており、スタンダードな『DD(ダイナミック)型』と『BA(バランスドアマチュア)型』に分かれます。
DD (ダイナミック)型
『DD型』は低コストでワイドレンジに対応。低音再生能力が高いのがメリットです。重厚な低音を楽しみたい方で、予算をかけずにイヤホンを購入したい方はDD型がおすすめです。
BA(バランスドアマチュア)型
一方で『BA型』のドライバーユニットは繊細なサウンドを再生します。そのため繊細な音もしっかり聴きたい方は、BA型のカナル方イヤホンがおすすめです。
なお低音が弱くなることもあるので、その点には注意が必要です。
ハイブリッド型
ちなみにDD型とBA型の2つのタイプの『ハイブリッド型』のドライバーユニットもあります。幅広い音域で高音質を実現しますので、すべての音域で高音質な音楽を求める方におすすめです。
しかし値段が高くなり、製品の数も限られていますので、購入前にどのようなラインナップがあるのか確認しておきましょう。
付随機能で選ぶ
カナル型イヤホンにはさまざまな付随機能があります。この付随機能でイヤホンを選ぶのもポイントの1つです。
防水機能
外出時にカナル型イヤホンを持っていきたい方は、『防水機能』が付いている製品を選ぶのがおすすめです。
イヤホンは雨や季節によっては汗により濡れてしまうことも考えられます。防水機能が高いイヤホンであれば故障の心配がありません。
なお防水性能は『IPX6』のように表記され、数字の数が大きいほど防水性が高いイヤホンにあります。
ハイレゾ対応
音質にこだわりたい方は、『ハイレゾ』に対応しているカナル型イヤホンを選びましょう。従来の音質よりもクリアな音質を実現する『ハイレゾ音源』。
日本オーディオ協会認定のマークが目印となりますので、購入前に確認してみてください。
マイク・リモコン付き
カナル型イヤホンの中には、『マイク』や『リモコン』が付いているものもあります。これによりスマホとの組み合わせでハンズフリー通話も可能になります。
音楽だけでなく、通話でもイヤホンを活用したい方はマイク・リモコンが付いているものを選びましょう。
ノイズキャンセリング機能
音楽の世界に没頭したい方は、『ノイズキャンセリング機能』がついているカナル型イヤホンを選ぶのをおすすめします。外部のノイズを自動で除去してくれるため、電車やバスなど、周囲の音が大きい場所でも快適に音楽を聴くことができます。
ただし周囲の音が聴こえなくなるため、安全に気を配ることは忘れないようにして、音楽を楽しみましょう。
リケーブル対応
『リケーブル対応』とは、イヤホンの本体とケーブルの接合部分の着脱ができる製品のことです。
・通常の3.5mm『ステレオミニ接続』
・2.5mm径と4.4mm径『バランス接続』
・『ワイヤレス接続』
とケーブルの付け方で、さまざまな接続方法に対応できます。
用途に合わせてカスタマイズしたい方は、リケーブル対応のイヤホンを選ぶとより音楽を楽しめるでしょう。