スニーカーやパンプスなどの靴の内部に入れる『インソール』。毎日の歩行をサポートするものから、元々の足の形を改善してくれる機能的なものまで、さまざまな種類のインソールが販売されています。
今回はおすすめのインソールを『口コミ』『コストパフォーマンス』『機能性』の3点を考慮して10選紹介いたします。自分にぴったりなインソールを選ぶことで、足の悩みや体のバランスを改善できることでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
インソールとは
インソールとは『中敷』のことで、靴の内部にある薄いクッションのことを指します。歩いたときの足裏に当たる衝撃を和らげてくれる役割があるため、足裏や膝に感じる痛みの軽減などに効果があります。
また足裏のアーチをしっかりと支えることができる高機能のインソールは、普段の歩行にはもちろんランニングや登山などのスポーツにも最適。中にはお好みでカットしてサイズ調整できるインソールも販売されています。少々合わないと感じる靴でも、自分にぴったりな履き心地にできるのがインソールの魅力です。
スニーカー用インソールは健康の味方
特にスニーカーを着用することが多い人には、自分に合ったインソールを入れることで足の疲れを大幅に軽減できるでしょう。
スニーカー用のインソールには、個々の足の形に合わせたものやクッション性があるものなど、さまざまな種類が販売されています。足裏や膝はもちろん、腰の痛みが気になる人は、高機能なインソールを選ぶことで改善できることがありますので、ランニングや登山、普段の歩行など、目的に合わせたインソールを選ぶことが重要です。
現代人の足の悩み
現代人は靴を履いて歩く習慣があるため、どうしても足裏の自然なアーチが崩れてしまいがちです。また舗装された平坦な道ばかりを歩くため、どうしても足裏の刺激不足により筋肉が衰えてしまっています。
昔に比べて現代人は、『外反母趾』や『扁平足』などによる足の不調に悩まされている方も多いようです。放っておくと足だけでなく膝や腰の痛みにも繋がりかねないので注意が必要です。ここでは現代人に多い足の不調の原因と症状を紹介します。
偏平足
足裏の中央にあるくぼんだところは『土踏まず』といわれ、8歳頃から歩行により徐々に形成されていきますが、その頃を過ぎても土踏まずが形成されない足のことを扁平足といいます。
土踏まずは歩行による衝撃を和らげるスプリングのような役割をしているのですが、これが形成されないことで足にかかる体重を体全体で吸収できなくなってしまいます。そのため長時間の歩行によって、足裏やふくらはぎに痛みが出てしまうのです。
外反母趾
外反母趾は、足の親指が指のつけ根から小指側に向かって曲がっている状態のことをいいます。自分の足に合わない靴を長時間履いていることが主な原因で、特につま先が細くなっているタイプのハイヒールを履く女性によく見られます。
症状が進行すると親指が隣の指に乗ってしまったり、潜り込んでしまったりという場合も。こうなるとどんな靴を履いても合わなく感じてしまったり、歩行や起立するだけで痛みが出てしまったりすることもあるので注意が必要です。
おすすめのインソールの選び方
用途によって選ぶ
インソールを選ぶときは、あらかじめどんなシーンで使うのかを想定することが大切です。日常の普段履きとして使うのか、ランニングやウォーキングなどのスポーツで使うのかで選ぶべきインソールが異なります。
扁平足や外反母趾など足の形による不調を改善するためのインソールも販売されています。クッション性や通気性など、それぞれの用途に合わせたインソールの特徴をしっかりと知ることで、自分に最適なものを選べるでしょう。
スポーツで使うインソール
主にスポーツで使用するスニーカー靴には、動くときに適したインソールを装着するのがおすすめです。具体的には自分の足にぴったりフィットするインソールを選ぶことで、マメや皮向けなどの足裏のトラブルを防ぐことができます。
さらに通気性がよいインソールなら、長時間履いても蒸れにくく快適に過ごせるというメリットも。またクッション性が高すぎるインソールは早く走るランニングなどには不向きな場合も。『ランニング用』や『スポーツ用』などと明記してある商品を選ぶと安心です。
日常で使うインソール
毎日使う靴に入れるインソールは、自分に必要な効果をもつものを選ぶとよいでしょう。通気性や消臭効果など、快適に過ごすための機能がついたものも販売されています。また普段から長時間歩くことが多い人は、スポーツ用の機能的なインソールを選ぶのもおすすめ。
扁平足や外反母趾で足の痛みがある人は、それぞれの症状に合わせたインソールを選びましょう。さまざまな種類がありますので、最適なものを選ぶことで毎日快適に過ごせます。
効果によって選ぶ
さまざまなメーカーからインソールが販売されているなかで、商品によって効果が異なるものもあります。たとえば足を疲れにくくする効果のあるインソールは、立ち仕事や外回りの多い仕事の方におすすめ。足が疲れにくくなることで体全体の疲労軽減にもなり、仕事のパフォーマンス向上にも繋がります。
また元々の足の形による悩みに対応したインソールや、体のバランスを改善して歪みをとるインソールも販売されています。自分にあったものを選びましょう。
足の疲れを軽くする
ひとくちに足の疲れを軽くするインソールといっても、さまざまな形状や素材のものが販売されています。クッション性の高いインソールの中でも『低反発素材』のものは、歩くたびに足裏全体にかかる負担を軽減してくれます。
また足裏のアーチをしっかりと支えてくれる形状や、かかとをホールドする形状のインソールなら、安定性が高く疲れにくいといえます。機能的なインソールを選ぶことで、足にかかる疲労を軽減できるでしょう。
足の悩みを解消する
現代人はどうしても運動不足などで足裏の筋肉が衰えてしまいがちです。特に足裏のアーチが崩れてしまうと、足だけでなく膝や腰など体全体の不調にもつながりかねないので注意が必要です。
足裏の形状が気になる人には、アーチをしっかりとサポートするインソールがおすすめ。足裏の形状を本来の形に戻してくれる役割があります。また扁平足や外反母趾の方は専用のインソールを使用することで、足の悩みを解消できます。
体のバランスを取り戻す
足裏のアーチをしっかりと支えてくれるインソールを使用すると、起立したときの体全体の安定感にもつながります。体のバランスを整えたい人は、クッション性が高くやわらかいインソールより、足の形にしっかりフィットするものを選ぶとよいでしょう。
また足裏の筋肉は体全体の筋肉とつながっています。膝や腰、背中などの不調に悩まされている人は、靴だけでなく直接足裏に触れるインソールを見直してみるとよいかもしれません。
アーチによるサポートの有無で選ぶ
機能性に優れたインソールは立体的な形状をしているのが特徴です。かかと・親指の付け根・小指の付け根をバランスよく支えてくれるインソールを選びましょう。この3点をしっかりと支えることで、体全体のバランスを安定して保つことができます。
またインソールのアーチと自分の土踏まずの形状がぴったりと合っていることも重要です。アーチが合わないインソールを使用していると、足の痛みや怪我の原因にもなりかねないので注意が必要です。
素材で選ぶ
蒸れやすい靴の内部で使用するインソールは、できるだけ通気性のよいものを選びましょう。蒸れやすいインソールを長時間着用することで、足が水虫になってしまったり、靴がカビてしまったりする原因にもなりかねません。
また暑い夏やスポーツ時など汗をかきやすい状況で使用するインソールは、吸湿性の高いイグサ素材などを選ぶとよいでしょう。抗菌機能など衛生面にも配慮した商品を選ぶと、長時間の使用でも快適に過ごせます。
靴の種類で選ぶ
一般的にインソールというとスニーカーの内部に入れるイメージが強いですが、使用する靴の種類によって最適なインソールが異なります。たとえばパンプスを履く女性には『ハーフタイプ』のインソールがおすすめ。パンプスの前側にのみ入れるので、通常のインソールより靴の中が窮屈にならないというメリットがあります。
また冬場に着用するブーツ用のインソールには、保温性と通気性を兼ね備えたものを選ぶとよいでしょう。寒い場所へ出かけるときにもおすすめです。
通気性のよさで選ぶ
立ち仕事や外回りの仕事をする人は、どうしても長時間の着用によって靴の中が蒸れてしまいがちです。靴が蒸れることで不快な思いをするだけでなく、水虫などの肌トラブルの原因にもなってしまいます。
そんな人にはできるだけ通気性のよいインソールがおすすめ。蒸れを防止する構造のインソールや通気性のよい素材で作られたインソールなら、蒸れからくるさまざまなトラブルを解消できます。
消臭抗菌効果で選ぶ
特に足の蒸れが気になる人には、機能的なインソールがおすすめです。消臭効果があるインソールなら長時間の着用でも足の匂いが気になりません。スニーカーはもちろん、通気性の悪い革靴を着用する機会の多い人にもおすすめです。
また抗菌タイプのインソールなら雑菌が繁殖して嫌な匂いがするのを未然に防いでくれます。長時間の着用でも足を衛生的に保つことができますので、蒸れによる雑菌の繁殖が心配な梅雨時だけでも、このような衛生面に配慮したインソールを選びましょう。