車を運転する人にとって、オービスによる取締ポイントを教えてくれる『レーダー探知機』は必要不可欠な存在です。しかし最近では、さまざまな価格帯の探知機があるので、どれを選んだらよいのか難しく感じることはありませんか。
本記事ではおすすめのレーダー探知機をランキング形式で紹介します。またはじめてレーダー探知機を購入される方のために、レーダー探知機の基礎知識やしくみ、探知機を選ぶ際のおすすめポイントを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
レーダー探知機のおすすめの5つの機能
オービスや警察の取締りを探知
レーダー探知機は自動で速度違反を取り締まる装置、オービスを検知します。またオービスだけでなく警察による速度違反の取締りを事前に警告してくれるので、この機能によりドライバーは速度違反で切符を切られるリスクが低くなります。
速度違反取締重点エリアを警告
レーダー探知機には地図情報とGPS機能が実装されています。警察による速度違反取り締り重点エリアに近づくと警告を発してくれます。ただ重点エリアといっても毎日必ず行われているわけではないので、念のための意味合いが大きいです。
また機能が高い機種になると、警察が公開している取締りを行う場所や時間をレーダー探知機に送ることが可能です。より精度の高い情報をリアルタイムで得られます。
パトカー無線の検知
レーダー探知機はパトカーの発する無線を検知するとドライバーに教えてくれます。ただし無線の内容まではわかりません。パトカー無線を検知したときは、速度に気をつけておきましょう。
緊急車両の無線を検知
レーダー探知機はパトカーなどの緊急車両と警察本部などの無線があると警告してくれます。また救急車が近づいているときや遠ざかったときも音で簡単にわかります。そのためリラックスして運転をすることが可能です。
事故多発エリアの警告
レーダー探知機はGPS機能には事故多発エリアの情報も入っているため、事故がよく起きている場所に近づくとあらかじめ警告を発してくれます。はじめての場所でも安全に運転できるでしょう。
レーダー探知機のしくみについて解説
レーダー探知機はオービスから発生するマイクロ波(Xバンド)を検知して、オービスがあるエリアを通過する前に教えてくれます。レーダー探知機にはGPSがついているものと、GPSがついていないものの2種類のレーダー探知機があります。
GPSなしレーダー探知機
GPSなしレーダー探知機はレーダー波を照射するほとんどのオービスを検知でき、価格も安いという特徴があります。GPSがついていないレーダー探知機は、レーダー波が発生するオービスなら検知可能です。ただし対応していないオービスもあります。
GPS付きレーダー探知機
GPSのデータの更新が必要なので価格は高め。GPS機能付きではGPSアンテナが本体に内蔵されています。オービスの位置情報を本体に記録しておけば、レーダー波が発生しないオービスの検知も可能です。
レーダー探知機の6種類のおすすめオービス
レーダー式
『レーダー式』は走行中の車から跳ね返る電波の波長で速度を計測する方法です。昔から日本の道路に設置されていたオービスですが、近年は減少しています。地方ではまだ残っており、路肩や中央分離帯にカメラが設置されているので目視でも確認可能です。速度違反をすればドライバーの顔と車両ナンバーを撮影されます。
ループコイル式
『ループコイル式』は道路に埋め込まれたループコイルを使って速度を計測する方法です。道路の内部に3つのループが埋まっています。3つのループの2区間の速度を調べます。両方の区間で速度違反をすれば、ドライバーの顔と車両ナンバーを撮影されるのです。レーダー探知機での検知も難しくなっているので注意が必要なオービスです。
Hシステム
『Hシステム』は本体の置かれている場所よりも手前に速度監視路線などと書かれた予告掲示板2枚、続いて電光掲示板が設置されています。そして電光掲示板の設置場所から200m前後進んだ場所に、大型レーダーとCODカメラ・赤外線ストロボがあるのです。Hシステムの本体がある場所で速度違反をすると差画像が撮影され、後日警察署から呼び出されます。Hシステムは速度の誤計測が原因で撤去作業が続いています。しかし北海道では全国220機のうち、76機が稼働し続けているので油断なりません。
LHシステム
『LHシステム』はループコイル式とHシステムを組み合わせたオービスで、近年増え続けています。速度の測定はループコイル方式で行います。撮影方式はループコイル式で採用されているフィルム式ではなく、デジカメで撮影したデータを伝送するしくみです。これによりオービスの誤計測をある程度防げるようになりました。最近設置されたばかりのLHシステムはレーダー探知機があっても、探知できないのでやっかいです。また他のタイプよりも目立ちにくく目視での確認も難しいです。
移動式
『移動式』は小型のオービスをワンボックスカーやパトカーに設置して取り締まりをします。従来のような道路に固定されているわけではなく、警察官が操作を行う方法です。レーダー式であればレーダー探知機で対策できますが、レーザー方式のオービスは従来のレーダー探知機では探知できません。
固定式
『固定式』中型オービスはゾーン30に設置されているオービスで、レーダー式で速度計測を行う方法。固定式中型オービスは電柱や道路の標識に設置されており、見えにくいため注意が必要です。最近では固定式中型オービス以外にも、移動式小型オービスや移動式中型オービスも登場しています。ゾーン30とは生活道路における歩行者や自転車の安全な通行を確保するための区域です。ゾーン30では自動車の速度が30kmに制限されるだけでなく、ゾーン内の通り抜けなども制限されます。
おすすめのレーダー探知機の選び方
人気メーカーで選ぶ
とにかく製品の信頼性で選びたい、こだわりはないけれど人気があるメーカーを使いたい人は人気の国内メーカーで選ぶことをおすすめします。代表的な国内メーカーは以下の3社です。
セルスター
『セルスター』のGPSデータは無料で、一体型やミラーなどさまざまなタイプの探知機があります。
見落としがちな一時停止などにも強く、誤警報が少ないのが特徴です。
ユピテル
『ユピテル』は一体型を多く販売しており、高速道路に強くレーザー式にも対応しています。
データの自動更新もできますが、有料という点には注意が必要です。
コムテック
『コムテック』はGPSデータが無料で、取り締まりデータは業界一の豊富さが特徴。
2018年にみんカラが実施したお客様が評価したレーダー探知機部門でも1位の座を獲得しています。
機能面重視で選ぶ
機能面を重視したいなら『GPS付き』は必須でしょう。GPS付きはGPSがないタイプと比べてオービスを探知しやすいです。
近年はレーダーでは探知できないオービスが増えていますので、多少価格が高くても切符を切られたくない人は機能重視で選びましょう。
デザイン面で選ぶ
レーダー探知機には以下の3タイプがあります。
・一体型
・ミラー型
・セパレート型
一体型
『一体型』は、最も多く販売されているタイプです。3~4インチのディスプレイがありダッシュボード上に取り付けます。カーナビのようにストレスなく画面を見ることができます。
ミラー型
『ミラー型』は、ルームミラーと一体型のタイプです。レーダー探知機が目立たないというメリットはありますが、ルームミラーの視界が狭くなるので、思わぬ事故には気をつけましょう。
セパレート型
『セパレート型』は、レーダー探知機のうち、アンテナとGPSの受信機をハンドルなどダッシュボード以外の場所に取り付けるタイプです。スマホホルダーなどで取り付けることも可能で便利ですが、値段が他の2タイプと比べて高いです。
価格重視で選ぶ
レーダー探知機は、高ければ高いほど機能がよくなります。ただレーダー探知だけで十分と考えている人は2〜3万円もする機種に手を出す必要はありません。1万円台でも満足のいく機種を見つけやすいでしょう。