毎日の生活にかかせない『タオル』。頻繁に使うものだからこそ上質なものを使いたくはありませんか。
この記事では、あなたにぴったりのタオルを見つけるために、タオルの選び方やおすすめの商品を紹介します。タオル地の種類による違いを知り、使い勝手のいいベストなタオルを見つけましょう!
タオルのおすすめな選び方
種類・サイズで選ぶ
タオルはサイズによって、『バスタオル』・『フェイスタオル』・『タオルハンカチ』などの種類があります。用途に応じて適したサイズを選びましょう。
バスタオルであれば60×120cm、フェイスタオルであれば34×85cm前後が目安です。
素材・織り方 (肌触り)で選ぶ
タオルは素材や織り方で、吸水性や肌触りが変わってきます。それぞれの素材の特徴をみていきましょう。
ガーゼ地
たてよこの糸を粗く織った『ガーゼ地』。空気を多くふくむため肌触りがやわらかく、軽いのが特徴です。一枚のガーゼはうすい生地ですが、重ねるとふんわりとした吸水性のよいタオルになります。赤ちゃん用のタオルに使われることも。
乾くのも速いので洗濯しやすいですが、織り目が粗い分、引っかかってほつれやすいので、一緒に洗うものには注意が必要です。
パイル地
『パイル地』は生地の表面にループ状に糸が出ているのが特徴です。いわゆるタオル地といえば、このパイル地をイメージする方が多いのではないでしょうか。ループがあることでふわふわした肌触りが気持ちよく、吸水性のよい生地です。
ループの部分は引っかかりやすく、ほつれることもあります。しかし根元から切ってしまえば周囲にひろがることはありません。
シャーリング地
パイル地のループの部分がカットされた『シャーリング地』。ベロアやコーデュロイもシャーリング地であり、高級感のある独特な触り心地であることがうかがえます。
カットされているぶん吸水性はパイル地に劣りますが、引っかかりがなくほつれにくいメリットも。カットにより表面が整えられており、プリントによる細かいデザインに向いている生地です。
ワッフル織地
ワッフルのようにでこぼこした織り目が特徴的な『ワッフル織地』。デザインとして美しいだけではありません。凹凸のおかげで空気の層ができるため保温性が高く、肌に触れる面積もちいさいのでサラッとした肌触りを楽しめます。
ふわふわ感はパイル地などに劣りますが、毛羽立ちにくく耐久性があるのが魅力です。
マイクロファイバー
『マイクロファイバー』は8マイクロメートル以下の超極細繊維をつかった生地。綿のように吸水性がよいにもかかわらず、乾きやすいのが特徴です。
ナイロンやポリエステルなどの合成繊維で作られます。そのため安価ですが、熱に弱く乾燥機が使えません。また極細の繊維でできているため、耐久性は期待できないでしょう。
無撚糸地
糸は撚る (よる)、つまりねじることで強度を出して使うのが一般的です。
しかし『無撚糸地』は、撚りをかけない糸で作ります。撚りをかけていないため、素材本来のふわふわとした触感が味わえるでしょう。
一方でへたりやすく、手入れに気をつけたい生地ともいえます。繊維のなかに細かい空間が無数にあるため、吸水性がよいのが特徴です。
吸水性・速乾性で選ぶ
実用面を考えると、吸水性と速乾性のよいタオルが嬉しいでしょう。吸水性で考えると『マイクロファイバー』や『無撚糸地』のタオルが優秀です。
乾きやすさでいえば、『カーゼ地』や『マイクロファイバー』に軍配が上がります。
『マイクロファイバー』は吸水性も速乾性もよく、使い勝手のよいタオルといえるでしょう。
耐久性で選ぶ
毎日使うタオルは、耐久性も重要でしょう。買った時はふわふわでも、すぐに薄くなったり硬くなったりしては困ってしまいます。
『ワッフル地』のタオルは、ふわふわ感はそれほどありませんが、毛羽立ちにくく長く使えます。素材でいうと『リネン (麻)』は耐久性にすぐれています。
『マイクロファイバー』や『無撚糸地』は、ほかの生地にくらべると耐久性はいまひとつ。『マイクロファイバー』のタオルは安価なものが多いので、使い切りと割りきるのもよいでしょう。『無撚糸地』のタオルは非常に肌触りがよく高級感があるので、ゲスト用として特別な時だけに使うのがおすすめです。
デザインで選ぶ
洗面所やトイレ、キッチン。タオルはインテリアの一部としても重要です。
ブラウンや紺のように暗めで濃い色合いを選べばシックで高級感のある雰囲気に。反対に真っ白なタオルで統一すれば、清潔なイメージを演出できます。美しい模様の入ったタオルを一枚かけておけば、それだけで部屋をグッと華やかにすることも。
部屋のスタイルにあわせて、好みのものを選びましょう。
メーカー・ブランドで選ぶ
上質なタオルの代名詞ともいえる、今治タオルと泉州タオル。
それぞれの特徴をご紹介します。
今治タオル
『今治タオル』とは『今治タオル認定の基準を満たしたタオル』のこと。愛媛県今治でつくられたタオルすべてを指すわけではありません。吸水性や、耐久性、ホルムアルデヒドの濃度など12試験に通ったタオルだけが名乗れる名前です。
たとえば1cm四方に切ったタオルが、5秒以内に水に沈めば吸水性は合格です。洗濯していない状態でも5秒で沈む吸水性のよさが、今治タオルの特徴です。
以下の『泉州タオル』と異なるのは、先染め先晒し製法で作られること。織る前の繊維を染め、水に晒して不純物を流してから織ります。このため一色のシンプルなタオルが多いのが特徴。手間のかかる作り方ですが、肌触りのよいタオルが作れます。
泉州タオル
大阪が産地の『泉州タオル』は、正式には『泉州こだわりタオル』といいます。今治タオルと同様に基準に合格したもののみが名乗れるブランドです。
吸水性の基準は泉州タオルの方が厳しく、3秒以内に水に沈めばOK。
最大の違いは後晒し製法を採用していること。生地を織ったあとに水に晒すため、織りの段階でついたクズなども洗い流されます。染色もあとから行うので、美しいプリントの商品も楽しめるのが特徴です。