カレーは家庭料理の中でも人気メニューの一つであり、スーパーには数多くのレトルト商品やルーが並んでいます。豊富な品揃えを見ると、時には食べたことのないルーに手を伸ばしたくなることもあるのではないでしょうか。
今回は『カレールー』の選び方や特徴から、多くの人に選ばれている人気商品を紹介します。自分好みのルーを見つける参考にしてみてください。
カレールーのおすすめの選び方
形状で選ぶ
固形タイプ
商品数も多く家庭でよく使われているのはこちらの『固形タイプ』です。価格も手ごろでどこのスーパーでも販売しています。
取り扱うブランドも非常に多く、味や辛さも調整でき、お子さまから本格的な辛いカレーを作る方まで支持されていて、一番人気が高いです。他の固形ルーとブレンドしてさらにアレンジすることも可能。
パッケージには材料や分量も分かりやすく書かれており、カレーを作るのが久しぶりという方でもレシピ通りに進めれば簡単に作れます。
フレークタイプ
『フレークタイプ』はカレー作りはもちろんですが、別の料理をカレー風味にするためにも使われます。
最初から細かく溶けやすいため、料理の一部がしょっぱくなることもありません。いつもの料理とは違う味つけや隠し味としても使えるため、野菜嫌いのお子さまに食べてもらうように工夫することも。アレンジの幅を今より広げたい方におすすめのタイプです。
またルーを自分で計って使えるため、一人用や二人用など少人数で食べるにも適した形状です。
ペーストタイプ
他の2タイプと比べ香りが強く、インドカレーやキーマカレーを作るときに重宝されるタイプで、カレーの風味をじっくり味わいたい方におすすめです。ペーストを使ったカレーの調理は特別難しくなく、通常のカレーと同じように作れます。
店頭に置かれている商品は固形タイプよりも少なめですが、その種類は非常に多く味も風味も全く異なります。お気に入りの商品を見つけるのが一番難しいかもしれませんが、その分奥が深いタイプです。
辛さで選ぶ
カレールーの辛さは統一されているわけではないので、同じ甘口と謳っていてもメーカーが違えば辛さも変わってきます。そのため本当に自分好みの辛さを見つけるためには、実際に食べてみないとわかりません。
カレールーは調理後でも味の調節ができる料理なので、最初は深く考えず選ぶのもよいでしょう。辛さに耐性がない方は甘口を、甘すぎるのも辛すぎるのも苦手ならば最初は中辛を選ぶと、後から唐辛子や胡椒で味の調節ができます。
香りで選ぶ
一番香り高いルーの形状はペーストタイプですが、フレークタイプもカレーの香りづけとしてよく使われます。
辛さと同じでスパイスの香りも人それぞれの好みなので、初めてのルーを使う場合やお子さまがいる家庭では、自分好みのスパイスを皿にひと振りするといった方法も。
メーカーで選ぶ
同じ甘口でもメーカーが異なれば味や辛さ、風味が変わります。リンゴとハチミツを使ったものやスパイスの種類が多いもの、コクにこだわられたものなど、固形タイプの場合はパッケージからも特徴が見えます。口コミやメーカーのホームページを参考にして、自分好みのメーカーを見つけましょう。
値段で選ぶ
100〜200円の低価格帯
コスパ重視でおいしいカレーを多く作る場合は、多くの家庭で愛用されている100~200円代のルーがおすすめです。有名メーカーのカレールーであれば、200円代のお手頃価格でもおいしいカレーが作れます。
高価格なのはそれなりの理由があるので、300円以上のルーを選ぶに越したことはありませんが、低価格帯のカレーはまさに家計にやさしい家庭の味。シンプルな味ともいえるかもしれませんが、アレンジがしやすく好みの味つけにしやすいです。
300円以上の高価格帯
カレーをよりおいしくするためにさまざまな調味料やスパイス、隠し味を試す方も多いですが、ルーそのものをいつもより高級なものにしてみるのもおいしさの近道とります。
同じメーカーが出しているカレールーでも価格帯が異なる商品があります。価格はルーの製法や使っているスパイスなど、カレールーにこめられたこだわりで決まります。
いつものルーに100~200円上乗せするだけで簡単にワンランク上のカレーに変身するので、使用する野菜やお肉にこだわるのなら一度はぜひ300円以上のカレールーで食べていただきたいです。
原材料で選ぶ
化学調味料不使用の無添加
小さなお子さまがいる家庭では通常の甘口カレーはもちろんですが、化学調味料や着色料を使っていない健康面を考慮したカレーもよく食べられています。
しかし通常のルーと比べると商品ラインナップも少なく価格帯も高めなので、大人は通常のカレー、お子さまには無添加カレーを作っているという家庭も。
無添加のカレールーを使ったからといって味のレベルが低下することはなく、やさしい味わいで大人が食べても満足できるカレーができあがります。有名な商品では、エスビーのカレーの王子さまからも無添加ルーが販売中。
カロリーオフ・低カロリー
カレーは野菜がたくさん入っているとはいえ、油も多量に含まれるためカロリーの高い料理です。またカレーは大皿で口に進みやすい料理であるため、ついつい食べすぎてしまうこともあるかもしれません。
従来の50%のカロリーをカットした健康志向のルーも販売されています。カロリーをおさえて、かつ動物性油脂ではなく植物性を使用している商品もあり、ダイエット中でも工夫次第でカレーが食べられます。
原材料の数が多い
固形やペーストルーでは原材料の数が多いほど、ルーの価格も上昇する傾向にあります。300円以上のルーには他にマンゴーやモモといった果物をふんだんに使われることも。またココナッツミルクパウダーといった、味を深めるための材料が使用されてる商品も人気です。
ルーはシビアなバランスにより配合されているため、材料の種類が多くてもまとまった味に仕上がっています。自分でなにか味付けを足したいときには、いつもより原材料が多めのルーを使ってみるのもおいしく作るポイントです。
カレールーのおすすめメーカー
ハウス
CMでおなじみのバーモントカレーやジャワカレーなど、ポピュラーな商品を多く取り扱っています。定番シリーズの中ではカロリー50%や特定原材料不使用のルーもあり、健康に気を使いたい方でも慣れた味を楽しめるメーカーです。
グリコ
Premium熟や、辛口のレトルトカレーで有名なLEEなどは『グリコ』の商品です。お菓子製造が得意なメーカーとして知られていますが、カレールーに関するこだわりも強く、隠し味なしで本格的なカレーが楽しめると評判です。
S&B
調味料やスパイス、ハーブなどが人気ですが、特にカレーに力を入れており、日本で初めてカレー粉を産みだしたメーカーでもあります。昔ながらのカレーを味わいたい方は、『S&B』のカレー粉を使用してみてください。