『パソコンがすぐ熱くなってしまう』『一度熱くなってしまうとまったく冷えない』こんな時は冷却性の高いCPUクーラーを購入しましょう。ただCPUクーラーにも種類や性能の違いがたくさんあります。
今回の記事では、CPUクーラーについて『クーラーのタイプ』や『エアフローのタイプ』から、最後にはおすすめCPUクーラー10選もご紹介します。これから自分でCPUクーラーの導入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
CPUクーラーとは
CPUクーラーとは、パソコンの中で一番大事な部分に熱がこもらないようファンで冷やしてくれる大切な部品です。CPUクーラーにも種類があり、外の空気を送って冷却する『空冷式CPUクーラー』と、水をポンプしながら冷却する『水冷式CPUクーラー』に分かれています。
一般的には『空冷式CPUクーラー』の方が多く、高性能なパソコンを自作しているユーザーは『水冷式CPUクーラー』を使用していることもあります。
おすすめCPUクーラーが必要な理由
ではなぜCPUクーラーはパソコンに必要なのでしょうか。そもそもパソコンには、マウスの動きからメモリなどから送られてくるあらゆるデータを計算・処理する脳のような部分があります。それが『CPU』です。
CPUは負担に弱く、パソコンを使いすぎると熱くなり動作も重くなってしまうのです。そこで必要なのが『CPUクーラー』になります。熱くなりがちなCPUを冷やすことでパフォーマンスを維持してくれるのです。
CPUクーラーのおすすめの選び方
冷却タイプで選ぶ
サイドフロー(空冷式)
空気を使って冷却をする『サイドフロー』は、垂直型のCPUクーラーで横から空気を送りながらケース内を冷却します。パソコン独自の前から後ろへ排出するエアフローの邪魔をしないのが特徴です。
そして製品モデルも多く、自分のパソコンに合ったものを選びやすいのも特徴です。ただし冷却のレベルはトップフローよりも少し劣る点と、サイズが大きめなのがデメリットです。
トップフロー(空冷式)
『トップフロー』も空気を送りこんでケース内を冷却します。サイドフローと違うのは、上から空気を送るという点です。そのため、ケース内の空気を全体的に冷却してくれます。
またCPUだけでなく、メモリやマザーボードなどパソコンの重要なパーツも効率よく冷却します。ただしパソコン独自のエアフローを邪魔する点や、製品モデルの少なさがデメリットです。
水冷式
『水冷式』はラジエーターという、水を循環させて放熱する装置を使ってケース内の温度を調節するCPUクーラーです。放熱と吸熱を別々に行いながらファンで冷却するため、CPUを効率よく冷却できます。
空冷式と比べると構造が複雑です。しかし水冷式はCPUクーラーの中で最も冷却性の高いパーツなので、高性能で負担がかかりやすいパソコンなどには最適です。設置の時に高さを気にする必要もありません。
機能性で選ぶ
冷却性能で選ぶ
冷却性能は、パソコンに負荷がかかりやすい作業をする場合にとくに重要です。冷却機能がきちんと働いていると、素早いパフォーマンスにも繋がります。空冷式のCPUクーラーは、ヒートシンクが大きいほど放熱力があがり冷却性能も高いです。
水冷式のCPUクーラーもラジエーターが大きく、ファンもいくつか増設するとより高い冷却性を発揮してくれます。
静音性で選ぶ
パソコンがうるさい時は、大抵ファンが高速で回転している場合が多いです。このファン特有の音が苦手な方は、静音性を重視したCPUクーラー選びをおすすめします。
音のうるささは、最大デシベルが30デシベルほどであれば大丈夫でしょう。ファンの回転する数は『回転数+rpm』で表記されるのですが、この数が低いほど静かです。そのため静音性を重視する方は、デシベルや回転数を低めにコントロールしてくれるモデルがおすすめです。
PCのケースのサイズに合わせて選ぶ
CPUクーラーを自分で取り付ける場合は、ケースに入るサイズか見ておきましょう。ケース内にはCPUだけでなく、ほかの重要なパーツも入っているため、大きすぎるとほかのパーツに影響を与えかねません。
なのでCPUクーラーを選ぶときは、入れたいパソコンケースのスペースと合うものにしましょう。中でもとくにサイドフローのCPUクーラーは、ケース内に垂直に置くので縦の場所をとります。そのため高めのケースが必要です。
固定方法で選ぶ
CPUクーラーの固定方法はいくつかあり、方法によって手間や定着性が変わります。たとえば『バックプレートタイプ』だと、工具を使った固定が必要で入念に行う必要があります。その反面きちんと固定されるのがメリット。
CPUクーラーのピンを押し込んで固定するだけの『プッシュピンタイプ』は工程は簡単ですが、その分甘い箇所も出てくるため後々破損する可能性があり注意が必要。なのできちんと固定させたい方は『バックプレートタイプ』、簡単に固定したい方は『プッシュピンタイプ』を選びましょう。
CPUクーラーのおすすめのメーカー
サイズ
サイズは国内のパソコンメーカーです。CPUクーラーや冷却ファン、パソコンケースなどを製造しています。とくに空冷式のCPUクーラー製品が多いです。お手頃なものから高性能用までラインナップしています。
クーラーマスター
クーラーマスターは台湾発のメーカー。空冷式だけでなく水冷式のCPUクーラーも多く製造しているのが特徴です。大手メーカーのAMDとパートナーシップも結んでおり、LEDライティング採用のデザイン性の高いCPUクーラーも選べます。
コルセア
アメリカ合衆国発のパソコン周辺機器メーカー『コルセア』は、ベーシックな空冷式CPUクーラーから、複数ラジエーターを搭載した水冷式CPUクーラーも製造しています。ファンの数からラジエーターの数まで、豊富な種類から選択可能です。