健康・美容効果が注目されている『トマトジュース』。トマトに含まれるリコピンやクエン酸などの栄養素を効率的に摂取できるのが魅力です。しかしさまざまなメーカーからトマトジュースが販売されていて、『どれを選べば良いのかわからない』という人も多いのではないでしょうか。毎日継続して飲むのであれば、自分に合った商品を選びたいものです。
今回はおすすめのトマトジュース10選を紹介します。合わせて選び方のポイントや製法別の特徴も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
トマトジュースのおすすめポイント
生で食べるより吸収率アップ
トマトジュースは加熱処理がされているものが多いです。これによってトマトに含まれるリコピンの吸収率が2~3倍にアップします。
リコピンの健康・美容効果を実感するためには、生のトマトを毎日2~3個食べる必要があります。しかしトマトジュースには大体200ml当たり20gのリコピンが含まれているため、効率的な摂取が可能。ジュースであれば毎日継続しやすいのもポイントです。
リコピンやビタミンが豊富
トマトジュースには豊富なリコピンが含まれているのが特徴。リコピンは健康や美容に役立つ、さまざまな効果が期待できます。⽣活習慣病の予防もその1つ。また美肌効果やデトックス効果、血中アルコール濃度を下げる効果もあります。
またトマトにはビタミンCが多く含まれているのもポイント。ビタミンCには肌の状態を整える効果や、ニキビ・口内炎を改善する効果があります。ほかにもさまざまなビタミンがバランス良く含まれているため、毎日の健康を考える人におすすめです。
美肌・美白効果
リコピンに含まれる脂溶性の色素は、体内の活性酸素を減らす『抗酸化作用』に優れています。体のさびつきを防ぐので、アンチエイジングに役立ちます。さらに美白効果やデトックス効果など、女性に嬉しい作用も。体内から綺麗を目指す女性にとって、リコピンは最適な栄養素です。
またリコピンとビタミンCを一緒に摂取すると、相乗効果でさらに高い抗酸化作用があることが分かっています。トマトジュースはリコピンとビタミンCの両方を摂取できるため効率的です。
ダイエット効果
トマトジュースに含まれるリコピンは体内の血流を改善する作用を持っています。血流が改善すると代謝が良くなるため、エネルギーを効率よく消費することが可能。ダイエットに励む人にとって、トマトジュースは最適です。
ダイエット中の人は、毎日トマトジュースを200ml程度飲むのがおすすめ。代謝アップに必要なリコピンを十分な摂取が可能です。合わせて毎日の運動を継続して続けていくことで、より脂肪の付きにくい体質を目指せます。
二日酔いにも効果的
トマトジュースには飲酒後のアルコール血中濃度を下げる作用があります。これはトマトに含まれるリコピンが、二日酔いの原因であるアセトアルデヒドの働きを抑えるから。またトマトに含まれるクエン酸にも、肝臓のアルコール分解を促す酵素が含まれています。
二日酔い対策でトマトジュースを飲むときはアルコールと一緒に摂取するのが効果的。ブラッディマリーやレッドアイ、トマト酎ハイもおすすめです。それが難しい場合は、お酒を飲む直前や直後に飲むと良いでしょう。
トマトジュースのおすすめの選び方
製法で選ぶ
濃縮トマト飲料
『濃縮トマト飲料』とは含まれるトマト果汁が100%を超えるものを差します。リコピンやクエン酸などの栄養素が多く含まれており、健康・美容効果を期待する人におすすめです。
濃縮トマト飲料は濃厚でどろっとした飲み心地が特徴。トマトが苦手な人にはあまり向いていないです。しかし中にはフルーツのように甘いトマトを使用しているトマトジュースもあるので、トマトの青臭さが苦手な人はぜひ試してみてください。
トマトジュース(濃縮還元)
『濃縮還元』とは果汁に熱を加えて濃縮し、パッキングするときに水で戻して還元する方法です。水分を飛ばすことで微生物の繁殖を抑え、長期間の保存ができるといったメリットがあります。
しかし熱を加えている分、酵素や食物繊維といった熱に弱い栄養素が失われるデメリットも。栄養面よりもコストパフォーマンスを重視したい人におすすめです。
トマトジュース(ストレート)
フレッシュなトマトの果汁を絞り、低温保存されたのが『ストレートタイプ』のトマトジュースです。トマト本来の味を味わえるのがメリット。また熱を加えていないため、消化や代謝に必要な酵素の働きが期待できます。
ですが濃縮還元に比べて保存が効かないため、美味しく飲める期間が短いというデメリットも。価格も倍以上のことが多いので、コストパフォーマンスを求める人には不向きです。風味や栄養面を重視する人におすすめ。
トマト果汁飲料
トマトの果汁が50〜100%未満のものを『トマト果汁飲料』と呼びます。トマト以外の果汁などが含まれているため、さらっとしていて飲みやすいのがポイント。トマト本来の味が嫌いな人や、どろっとしたジュースが苦手な小さいお子さんにおすすめです。
しかし濃縮トマト飲料やトマトジュースに比べると、リコピンやクエン酸の含有量は少なくなります。健康維持やアンチエイジング効果、二日酔い予防のために飲むには、少々不向きです。
リコピンの含有量で選ぶ
健康維持やアンチエイジングのためにトマトジュースを飲む人は、ついつい飲みすぎてしまうこともあるでしょう。しかし1日に摂取するリコピンの目安は15mg〜20mg。これはトマトジュース約コップ1杯(200ml)で十分摂取できる量です。
リコピンは過剰に摂取しても副作用は報告されていませんが、健康維持のためにはできるだけ1日の摂取量を守るのがおすすめ。特に妊娠中は胎児への影響を考えて過剰摂取に気を付けましょう。
塩分量で選ぶ
トマトジュースは商品によって塩分量が異なります。塩分を取りすぎてしまうと高血圧や生活習慣病にも繋がるので注意したいところ。健康な人であれば、1日にコップ1杯程度ならあまり気にすることはありません。これはトマトに含まれるカリウムに、体内の余分な塩分を外に排出する働きがあるからです。
腎臓の数値が悪いなどで塩分摂取を控えている人は、購入前に塩分表記をしっかりと確認することが大切。毎日飲むのであれば、無塩タイプのトマトジュースを選びましょう。
添加物の有無で選ぶ
小さな子どもがいる親や妊娠中の人は、添加物の有無が気になりますよね。パッケージに『無添加』の記載があっても、何が無添加なのかまでは書かれていないものもあります。合成着色料や保存料が無添加なのか、栄養強化の成分が無添加なのか、しっかり確認しておきましょう。
添加物にはデメリットだけではなく、賞味期限を伸ばしたり風味を整えたりというメリットもあります。また添加物が一切使用されていないトマトジュースは、価格が高い商品が多いです。
味で選ぶ
トマトジュースの味は原材料のトマトの酸味と甘みのバランスで大きく決まります。フルーツのような糖度の高いトマトであれば、小さなお子さんでも飲める甘いトマトジュースに。酸味の強いトマトであれば、酸っぱいトマトジュースになります。用途や好みに合わせて選びましょう。
甘いトマトジュースには、甘味料がプラスされている商品もあるので注意が必要。美味しいからといって飲みすぎてしまうと、生活習慣病のリスクが高まります。
飲み口で選ぶ
####ドロドロ
トマトジュースは商品によって飲み口が大きく異なります。粘度の高いドロドロとしたトマトジュースは、濃厚な味わいが特徴。少量でも満足感を得られるため、ダイエット目的の人におすすめです。トマトが苦手な人や小さなお子さんには、不向きな場合もあります。
また煮込みやスープなどの料理に使用する場合にも、ドロドロとした飲み口のトマトジュースが最適です。
サラサラ
口当たりがサラサラのトマトジュースは小さな子どもに人気です。甘みの強い商品を選ぶことで、フルーツジュースのように飲めます。健康目的やアンチエイジング目的でも、トマトが苦手な人にはサラサラ系のトマトジュースがおすすめです。
またレッドアイやトマト酎ハイなどのお酒に使用するときにも、サラサラとした口当たりのトマトジュースが最適。さっぱりとした風味で、お酒の味を邪魔しないのがポイントです。
コスパで選ぶ
健康維持やアンチエイジングのために毎日トマトジュースを飲みたい人には、コストパフォーマンスの高い商品がおすすめです。トマトジュースの価格は製法やトマトの品質によって大きく異なります。一般的にストレートタイプより濃縮還元のほうがコスパが良いです。
またブランドトマトの『桃太郎』や『王様トマト』が使われている商品は、どうしても価格が高いです。さらに化学保存料が添加されていないものは、賞味期限が短いため、価格が高くなる傾向があります。
トマトジュースのおすすめメーカー
伊藤園
日本の大手清涼飲料水メーカーです。お茶や野菜ジュースなど、人気商品を多数販売しています。伊藤園のトマトジュースには、甘さが特徴の『理想のトマト』や、健康志向の人に人気の『GABAトマト』などがあります。
デルモンテ
デルモンテは日本の食品製造メーカーで、キッコーマンブランドの子会社です。トマトジュースのほかにも、ケチャップやスープなどのトマト加工品を多く販売しています。デルモンテのトマトジュースは、ブラントトマトを使用した商品や食塩無添加の商品など、ラインナップの豊富さも特徴です。
カゴメ
カゴメは日本の大手食品メーカーです。ブランドスローガンは『自然を、おいしく、楽しく』。カゴメのトマトジュースは素材と栄養にこだわって作られています。健康維持やアンチエイジング目的の人にもおすすめです。
トマトジュースのおすすめの飲み方
アンチエイジングや健康増進のためにトマトジュースを飲む場合は、寝る前に飲むのがおすすめ。トマトに含まれるリコピンやクエン酸などの栄養素を、寝ている間に摂取できるので効率的です。1日にコップ1杯程度を、継続して摂取しましょう。
また疲労回復や二日酔い軽減を目的とする場合は、トマトジュースを朝に飲むと良いでしょう。その日1日を健康的に過ごせます。ダイエット目的の人は満腹感を得るためにも食前に飲むのがおすすめです。