災害時に役立つ無停電電源装置『UPS』。停電や落雷に備えるならしっかりしたUPSを準備しておきたいですが、選ぶときのポイントが多くどれがいいのか迷ってしまうことが多いのではないでしょうか。
そんな方のためにこの記事ではUPSの種類や選び方について、さまざまな視点から解説していきます。おすすめ商品ランキングも掲載していますのでぜひ参考にしてみてください。
おすすめのUPSを知るために種類をチェック
オンラインUPS
『オンラインUPS』はもっとも安定した電源供給が実現するUPSです。高性能でほぼ全ての電源障害が解消できるので、大規模なサーバーや複数のコンピュータを守る大企業や中堅企業向けです。
しかし高性能であるがゆえに構造上大型になりやすく、常に通電しているため消費電力のロスも大きくなります。
ラインインタラクティブUPS
『ラインインタラクティブUPS』は安定した電力供給が可能ですが、オンラインUPSのように全ての電源障害を解消できません。対応範囲はサージ・サグ・電圧低下・過電圧です。緊急時にどのトラブルに対応したいのかあらかじめ決めておくといいでしょう。
オフラインUPS
『オフラインUPS』はシンプルで小型なものが多いUPSです。最低限の機能で十分であればオフラインUPSがおすすめですが、対応できる障害がより少なくなります。オフラインUPSで解消できるのはサージとサグのみです。電圧低下や過電圧は解消できませんので購入するときは注意が必要です。
おすすめのUPSの選び方
給電方式をチェック
給電方式は『常時インバータ給電方式』と『常時商用給電方式』の2つに分けられます。
常時インバータ給電方式
『常時インバータ給電方式』に該当するのはオンラインUPSです。通常時も緊急時もバッテリーを経由して電源を供給するので電源障害時の切り替え時間がなく、安定した性能を維持します。
常時商用給電方式
『常時商用給電方式』を採用しているのはラインインタラクティブUPSとオフラインUPSです。緊急時のみUPSから電源を供給するので消費電力が少なくなるメリットがあります。停電や落雷時は数ミリ秒だけ電源が途切れる事象が発生しますが接続機器への影響はありません。
出力波形で選ぶ
UPSの出力波形は『正弦波』と『矩形波』の2種類です。
正弦波
『正弦波』はほとんどの電子機器で利用できます。パソコンやNASを接続するなら正弦波の商品を選んでおくと間違いありません。ラインインタラクティブUPSは全て正弦波を採用しています。
矩形波
『矩形波』はオフラインUPSに多いのが特徴です。接続機器によって非対応のものもあるので注意が必要です。