眉毛は、顔の印象を左右する大切なパーツです。メイクをする際、眉毛メイクがうまくいかないと老けて見えたり、やぼったく見えたりと顔の印象が悪くなってしまうこともあるかもしれません。そんな眉毛メイクを成功させる秘訣は、正しい『アイブロウ』選びにあります。
今回は眉毛作りにお悩みの方のために、おすすめアイブロウ10選をご紹介していきます。アイブロウの種類や選び方の解説もありますので、合わせて読んで自分にあったアイブロウを見つけてみてください。
目次
アイブロウとは
『アイブロウ』は、英語で眉毛を意味する単語であり、眉毛メイクのために必要なコスメ、『眉墨』のことを指す言葉でもあります。眉毛は顔の印象を左右する大切なパーツなので、眉毛メイクを考える際には慎重にアイブロウを選ぶ必要があります。一言でアイブロウといっても、ペンシルタイプやパウダータイプ、眉マスカラなど、種類はさまざまです。目的によって上手に使い分けましょう。
おすすめのアイブロウの選び方 [タイプ編]
まずはアイブロウの種類と、それぞれどのような特徴があるかをご紹介します。
ペンシルタイプ
『ペンシルタイプ』のアイブロウは、輪郭をはっきりとさせたり、1本1本毛を描き足したりと、しっかりした眉毛を描く作業に向いています。眉尻などの細かい部分をシャープに描くことも得意なタイプです。
ペンシルタイプには主に鉛筆のように芯を削って使うタイプのものと、繰り出しタイプのものがあります。鉛筆タイプのメリットは、削ることで太さを自由に調節できること、繰り出しタイプのメリットは、使っている間中に道具無しで同じ芯の太さをキープし続けられる手軽さです。
パウダータイプはふんわり仕上がる
ナチュラルでふんわりとした印象の眉毛に仕上げたいのであれば、『パウダータイプ』のアイブロウがおすすめです。輪郭をはっきりさせるとキツい印象になってしまいがちな眉頭は、パウダータイプを使うと優しい雰囲気になります。またぼかしながら色をのせていけるので、描く場所を失敗しても直しやすいのがパウダータイプ最大のメリットです。
数色のパウダーを使い分けてグラデーションにすると、立体感のある自然な眉毛に仕上がります。眉毛が薄くて悩んでいる方も、パウダータイプのアイブロウで自然に眉毛を描くのがおすすめです。
2Wayタイプ
アイブロウ1本の両面がペンシルタイプ・パウダータイプ一体の『2Wayタイプ』の商品は大変便利です。眉頭をぼかしたり、眉全体に色をのせたりするためにはパウダー、輪郭をはっきりさせたい部分や描き足しにはペンシル、というように1本を使い分けられます。
2Wayタイプ1本で簡単におしゃれな眉毛に仕上げられるので、ぜひポーチに入れておいてください。メイク直しのときにも大活躍なのでおすすめです。
リキッドタイプ
眉マスカラなどの『リキッドタイプ』のアイブロウも、上手に使えば眉毛の印象をイメージアップさせてくれるのでおすすめです。リキッドタイプは、マスカラのようなブラシに液体がついたものと、筆ペンのようなタイプのものがあります。
リキッドタイプを眉毛につけると毛並みが整い、よりあか抜けた印象に見えるでしょう。ペンシルタイプやパウダータイプと合わせて使うことで、より自然でおしゃれな印象の眉毛にしてくれるおすすめアイテムです。
マスカラタイプ
『マスカラタイプ』のアイブロウは眉毛全体の色味を変えてくれます。元ある眉毛の色を1本1本変えるだけなので、大人っぽく落ち着いた雰囲気を演出できるのが大きな特徴です。
自前の眉毛がしっかりとある方は、眉マスカラを使って眉をヘアカラーと近い色にするとより自然な印象になります。ヘアカラーと同じ色に眉毛を染めるには、デリケートな目の周りで薬品を使う必要があるので危険ですが、マスカラタイプのアイブロウで眉毛の色を変えると肌に負担もかかりません。
ティントタイプ
アイブロウには一度つけたらなかなか落ちない『ティントタイプ』もあり、時短の強い味方になるでしょう。一度描いたら1週間ほど落ちないものもあるので、忙しい朝に眉毛メイクをしている時間がない方におすすめです。
まず液体を描きたい眉毛の形に塗り、乾かしてしばらく置いてからはがします。すると肌の角質の最上層だけに色素が残って水や汗でもなかなか落ちなくなるというすぐれものです。自眉毛が薄く、描かないと外出できない方に使ってほしいタイプのアイブロウになります。
おすすめのアイブロウの選び方 [色編]
色は髪色と瞳の色の中間がおすすめ
顔の印象が良くなる眉毛の色は、髪色と瞳の色の中間といわれています。眉毛の色が黒すぎたり、明るすぎたりすると眉毛だけ浮いて不自然に見えるので、アイブロウの色を選ぶときの参考にしてみてください。
黒髪の方
黒髪の方の場合、髪色よりも少し明るめの色をチョイスするとあか抜けて見えます。髪の毛がまっ黒で眉毛もまっ黒だと、どうしてもやぼったくなってしまいがちで、キツい印象をもたれてしまう可能性もあります。
そこで黒髪の方には、黄色味の少ないグレー系や、黒よりもワントーン明るいダークブランのアイブロウがおすすめ。やわらかい色にしてもキリッとした印象でいたい方はグレー系のアイブロウが合うでしょう。優しい雰囲気の眉毛を目指したい方は、赤味のあるダークブラウンがおすすめです。
明るい髪色の方
髪色が明るい方は、眉毛が黒いままだとどうしても眉毛が浮いてしまいますので、髪色より少し明るいライトブラウンのアイブロウをおすすめします。
明るさだけでなく、アイブロウの色味にも気をつかえると、ワンステップ上のメイクでできます。赤味のある茶色の髪なら赤味のあるブラウン、黄色味のある髪色なら黄色味のあるブラウンと、髪色の系統色にアイブロウを合わせましょう。
アッシュ系髪色の方
アッシュ系のグレーがかった髪色の方は、赤味や黄色味のある茶色のアイブロウだと、ちぐはぐな印象をもたれてしまうかもしれません。髪色のベースカラーにアイブロウの色を合わせることは、アイブロウ選びの一番大切なポイント。
アッシュ系の髪色の方には、同様にくすみのあるブラウンやグレーがかったアイブロウがおすすめです。色の明るさはアイブロウ選びに重要なポイントで、髪色よりも少し明るめのトーンにするのがおすすめです。髪色に合わせたアイブロウを使うと顔によくなじみ、髪色がより綺麗に見えます。
色落ちにくいものを選ぶ
1日出かけて鏡を見たらメイクが崩れて眉毛が無くなっていたということが無いように、アイブロウは落ちにくいものを選びましょう。こまめにメイク直しをすることも大切ですが、メイクしたときの状態が長くキープできればベストです。
メイク崩れしやすい夏場や、プールに遊び行くときなどは、ウォータープルーフタイプのアイブロウをおすすめします。アイブロウ用トップコートもあるので、うまく工夫して綺麗な眉毛をキープしましょう。
メイクオフしやすいものを選ぶ
眉毛は目の上にあるため、顔の皮膚の薄いデリケートな部分に近く、念入りにクレンジングをしすぎると肌荒れの原因になります。また皮脂がたまりやすいおでこにも近いため、綺麗にクレンジングできていないとニキビの原因にもなりかねません。
アイブロウのメイクオフは『優しく丁寧に』をこころがけましょう。眉毛は顔の中でも扱いの難しいゾーンにあるので、なるべくメイクオフしやすいアイブロウを選ぶのがおすすめです。軽くクレンジングしただけで綺麗に落ちるアイブロウがよいでしょう。
肌が弱い方には
『クレンジング』で肌がピリピリしてしまうような敏感肌の方には、クレンジング不要のアイブロウがおすすめです。汗や皮脂には強くても、石鹸だけで綺麗に落ちるアイブロウを出しているメーカーも多くあります。
ETVOSの『3in1ミネラルデザイニングアイブロウ』や、MiMCの『ミネラルアイブロウ』など、ミネラル系のアイブロウは石鹸でオフできるタイプのものが多いので、ぜひ試してみてください。またペンシルタイプより、パウダータイプの方がメイクオフしやすいのでおすすめです。
基本のアイブロウの描き方をレクチャー
綺麗な眉毛を目指すなら、自分に合ったアイブロウ選びも大切ですが、描き方も重要です。ここからは基本的なアイブロウの描き方をレクチャーしていきます。
まずは下準備のフェイスパウダー
ファンデーションなどのベースメイクの上に直接アイブロウをのせるのはおすすめしません。アイブロウが濃く付きすぎてしまったり、うまく色がのらなかったり、アイブロウ本来の色味を発揮できなくなってしまいます。またファンデーションは油分を多く含むので、メイク崩れの原因にもなりかねません。
まずはアイブロウをのせたい部分の油分を『フェイスパウダー』でオフし、メイクののりがよい状態にしましょう。アイブロウを使う前のひと手間で、綺麗な眉毛が長保ちします。
太めのアイブロウで元気な印象に
顔の印象を大きく変える眉毛。自分に合ったものを使わないとちぐはぐな顔になってしまうこともあるアイブロウですが、逆にいえば、描き方次第でなりたい自分を演出できることがアイブロウの強みです。
もし元気で若々しい印象にしたいなら、アイブロウを太めにのせることをおすすめします。太めの眉でも、まっすぐ描くとキリッとした印象に。丸みをもたせて描くと優しいやわらかな印象になります。なりたい顔の印象に合わせて形にもこだわってみましょう。
細めにアイブロウで大人っぽい印象に
大人っぽく知的に見せたいなら、アイブロウを細めにのせることをおすすめします。眉毛を細めにすると、大人っぽさだけでなく色っぽさも演出できます。
しかし細くなりすぎると大人っぽさを通り越して老けて見えてしまう危険もあるので、適度な細さをこころがけましょう。綺麗な細眉に見せる太さは、目の縦幅半分くらいが目安です。
仕上げにパウダータイプ
眉毛を描いたら、仕上げに『パウダータイプ』のアイブロウでぼかしましょう。ペンシルタイプのアイブロウで描いただけだと、いかにも描いた感じがして不自然になりがちです。パウダーアイブロウでぼかすと、よりナチュラルで立体感のある眉毛に仕上がり、一層綺麗に見えます。
特に眉頭はくっきり描くよりもぼかして描く方がおすすめです。鏡をまっすぐ見たときの瞳の上部分を一番濃くし、その位置から眉頭に向かってぼかしていくとよいでしょう。
アイブロウでトレンド眉の描き方
眉毛の形は時代によっても左右されます。自分のなりたい印象の眉毛でも、トレンドに合っていなければ古臭い印象をもたれることがあります。ここからは現在のトレンド眉をご紹介していきましょう。
毛流れが見える眉
現在は、毛の流れが見えることがトレンド眉のひとつ。1本1本の長さがやや長めで、綺麗に生え揃った眉毛は健康的で今どきです。眉毛の毛流れは、眉頭のあたりは毛が上向きに、眉尻に向かうにつれ横向きになっています。
流れが切り替わるあたりからパウダータイプのアイブロウをのせ、眉尻に向かって描いていきましょう。その後眉頭に向かってぼかしていき、最後にブラシで眉毛の流れを整えたら、毛流れの見えるトレンド眉の完成です。
薄盛り
はっきりしっかりとアイブロウを描くのではなく、ナチュラルに『薄盛り』にするのも現在のトレンド。しっかり盛ってがっつりメイクをしているように見せず、抜け感を出して優しい雰囲気に仕上げましょう。
ペンシルタイプのアイブロウは足りない部分を描き足すためだけに使い、メインで使うのはパウダータイプ。眉毛の隙間を埋めるような感じで、ふんわりとパウダーをのせていきます。眉毛の輪郭をはっきりさせないことで、優しいやわらかな印象の眉毛にするのもおすすめです。
その他おすすめのアイブロウパウダー
3色タイプ
綺麗なグラデーションを描いて、立体感を出すことができる『3色タイプ』のパウダータイプの商品もおすすめです。濃淡の茶色2色にベージュ1色がついているものがおすすめ。淡い色の茶色やベージュはシェーディングとしても使用できるため大変便利です。
『3色タイプ』で気に入ったものがない場合は2色でも十分でしょう。基本の茶色に、眉毛全体にのせるための赤や黄色のパウダーがついているタイプもおすすめです。眉毛メイクの仕上げにさっとカラーを全体的にのせるだけであか抜けた印象になります。
付属のブラシが2種類ついているもの
眉毛にパウダーをのせていくためのブラシが2種類ついているものがおすすめです。やわらかいブラシと硬めのブラシがあるものが理想で、用途によって使い分けます。
やわらかいブラシは地肌に色をのせていったり、色味をぼかしたりするのに便利で、シェーディングとして使うときにも活躍します。硬めのブラシは、しっかりと輪郭を描きたい部分に使うのがおすすめ。上手に2種類のブラシで描き分け、あか抜けた綺麗な眉毛を目指しましょう。
アイブロウを選ぶ上での注意点
付属のブラシのチェックは忘れずに
はっきりとした輪郭を描いてしまいがちな『ペンシルタイプ』のアイブロウ。ペンシルタイプは、強めに描いたラインを綺麗にぼかせるブラシが付属しているものがよいでしょう。
反対側にスクリュータイプのブラシが付属したアイブロウは、1本で綺麗な眉毛が完成するため大変便利です。付属のブラシがついていないアイブロウを使用する場合は、スクリュータイプと、毛流れを整えるコームタイプの両方ともが付いたアイブロウブラシをもっておくのもおすすめです。
質感を変えて印象を変えることも
同じ色味のアイブロウでも、マットだったり、ツヤ感のあるタイプだったり質感によって印象は変わります。
ツヤ感のあるパールタイプのアイブロウは特に春夏のメイクと相性ばっちり。逆に、秋冬は落ち着いたマット感のあるアイブロウがおすすめです。アイブロウにおすすめの質感は、そのとき流行のメイクとの相性によっても変化します。
しかしツヤ感のあるアイブロウは比較的使うのが難しいアイテムなので、ツヤ感のある眉毛が流行っているときにチャレンジしてみましょう。