せわしない日常の中、ホッとできるティータイムでどうしても欠かせないのが『ティーポット』。手軽に購入できるティーバッグよりも『ティーポット』にこだわると、普段は味わえないようなお茶の味やテーブル上の華やかさを演出できます。
この記事ではティーポットの種類、メーカー、選び方、おすすめランキング10選について解説していきます。
ティーポットの種類
ガラス
『ガラス』製のティーポットはその名の通りガラスで透明のため、外から中身の様子が見られます。お湯を入れたときに茶葉が浮き沈みする『ジャンピング』や、お茶ができる過程を目で見て楽しむの風流です。
ガラス製品は熱すると割れやすいという特徴がありますが、ティーポットは耐久性・耐熱性も備わっているため安心して使用できます。
磁器
高級感触れる『磁器』型のティーポットは保温性に優れており、優雅な癒しのひと時をいつもより長く楽しめます。また香りやシミが付きにくいため、強い香りのするお茶を淹れても、さまざまなお茶を淹れることも。
デザインの種類も豊富にそろっているため、デザインに加えて形状や容量も加えて選べるなど選択肢の幅が広がります。ただし少しお値段が高めのこともあるので、購入するときは予算も考慮するとよいでしょう。
陶器
『陶器』型のティーポットはツルツルとした触感を持ち、磁器型と比べてさらに保温性が高いのがメリット。保温性に優れていると茶葉をゆっくりと蒸すことができるため、いつもよりゆったりとお茶の時間を楽しめます。
デザインもこだわりがあるモデルが多く、最初にガラス型のティーポットでお茶を作り、『ジャンピング』を楽しんだ後、客室用に保温性のある陶器型に移し替えるといった贅沢な使い方もできます。
ステンレス
『ステンレス』型のティーポットは、ガラス型や陶器型と比べて、非常に壊れにくく、お湯が冷めにくくなっています。また軽くて扱いやすく、金属特有のサビもないため、はじめての方でも安心して扱えます。
中身が見えないため茶葉の様子を窺いながらお茶を淹れることができませんが、湯切りが良く味の強さを引き出せるので、他のティーポットでは出せないような味が出せると人気です。
金属
『金属』型のティーポットは、ステンレス型と同じく耐久性、保温性ともに優れています。またガラス型や陶器型のように衝撃を受けても、傷が付いたり割れてしまうようなことがありません。
表面の光沢が醸し出す高級感も、雰囲気を大事にしたい方には欠かせない性質です。機能面では非常に優れているため、はじめて使う方やそこまでデザインにこだわらない人におすすめのティーポットです。
おすすめティーポットの選び方
素材で選ぶ
おいしいお茶を楽しむためにはまず外側のデザインを選びたいものです。『陶器』はデザイン的に高級感があり、保温性もあるため最初に使いたいティーポットです。またティーポット内の茶葉の様子を見たい方は、『ガラス』製のティーポットを選ぶのがおすすめです。
また今まで紹介してこなかった陶器と磁器の特徴を兼ね備えた、『炻器 (せっき)』という素材を持ったティーポットもおすすめです。このようにご自身の目的にあったティーポットの素材に着目して選びましょう。
容量で選ぶ
お茶を飲む場面に合わせてティーポットを選ぶこともおすすめです。
ティーポットの容量が大きすぎると入るお湯に対し、内部の水位が下がるため、茶葉の動きが小さくなるのでお茶の味を引き出しにくくなり、味が落ちてしまいます。
1人用で使うのか、それとも3、4人用で使うのかなど、使う場面を考慮した上でティーポットを選びましょう。
形状で選ぶ
お茶の味をおいしくする最大のポイントは、『茶葉の性質』をうまく引き出してあげることです。そのためには茶葉をティーポットの中できちんと浮き沈みさせることで、お茶本来の旨みを引き出しやすくなる『ジャンピング』をさせる必要があります。
『ジャンピング』をさせるのに一番適した形状が、お湯が対流しやすい丸型の形状のティーポットを選ぶのがおすすめです。その他に筒状のものや網が付いているもの、取り外し可能なカゴ付きのものを選ぶのもおすすめです。
洗いやすさで選ぶ
ティーポットは内側に茶葉が残りやすいので、おいしくお茶を飲んだ後にきちんと洗えるティーポット選びも欠かせません。
たとえば『ガラス』には漂白剤が使えるが、『陶器』には使えない場合があります。またティーポットの口が狭いと手を入れて洗うことができないので、口が狭くないものを選ぶこともおすすめです。
おすすめティーポットメーカー TOP3
HARIO (ハリオ)
耐熱性ガラスを取り扱うメーカーである『HARIO』は、国内で唯一耐熱性ガラス工場を所有している日本の会社です。特に茶葉の動きが楽しめて、茶葉本来の味を引き出す、『ジャンピングティーポット』がおすすめです。
London Pottery (ロンドンポタリー)
紅茶の本場イギリスで設立された『London Pottery』は、丸みを帯びた可愛らしいデザインと独自の製法での機能性でプレゼントにもおすすめです。『炻器』と呼ばれる陶磁器の1つでもある特徴は、保温性に優れているのでゆったりとお茶を楽しめます。
LE CREUSET (ル・クルーゼ)
ホーロー鍋や食器を生産、展開している『LE CREUSET』は、世界中で愛されているフランスのキッチン用具メーカーです。キッチン用具の生産で培ったスチームコントロール機能を、ティーポットにもふんだんに応用されています。
陶磁器の特徴の1つである炻器で作られているため、あまり水が浸透しにくいため、茶葉の旨みをしっかり引き出せます。また色の種類も豊富のため、ティーポット選びにはあまり困りません。