書類の片付けやデスク回りなど整理など、ペーパーレス化に欠かせない『スキャナー』。デジタル化が進むと、利用可能なスペースが増えるだけでなく、手軽にデータを閲覧できるなど計り知れない価値を秘めています。
この記事ではデジタル化を支えるスキャナーの種類や自分に合ったスキャナーを選ぶ上で欠かせない情報を解説していきます。記事の後半では具体的なおすすめの商品をランキング形式で紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
スキャナーの種類
ドキュメントスキャナー
文字通り文字を中心とした紙面上の情報を読み取り、デジタルデータ化する『ドキュメントスキャナー』。デジタル変換からデータ保存まで一括でおこなうので、手間をかけず大量の紙類をデジタル化できます。
傾いた原稿の補正や、裏移り除去といった美しく読み取るための補正機能、高度な文字認識機能なども備わっており、ただスキャンするだけではない非常に便利な機能を有しています。
シートフィードスキャナー
原稿をスキャナーに取り込みながら両面・片面どちらも読み取る『シートフィードスキャナー』。
1枚ずつセットする手差しタイプと、大量の文書を一気にデータ化できる『自動給紙装置 (ADF)』が付いているタイプがあります。またA4サイズよりも大きなA3サイズや名刺・レシートなどの小さな紙も、ガイドや別売りのカバーシートなどを使うことで簡単にデータ化できます。
なお原稿をスキャナー内に読み込む構造のため、厚みのある冊子をデジタル化には向いていません。
フラットヘッドスキャナー
ガラス面に原稿を固定し、1パージずつ読み取る『フラットベッドスキャナー』。
ユーザーが置いた原稿の下を一枚一枚読み取りベッドが動いて読み込むため、大量の文書を処理するのは得意ではありませんが、原稿を固定してスキャンするためひずみもなく、色の再現性も高く、フィルム写真に対応したモデルも存在します。
またシートフィードスキャナーでは処理できない『厚みのある冊子』も傷つけることなく対応できるのが大きなポイントです。
ハンディスキャナー
原稿の大きさなどに関係なく、読み取り部分 (本体)を動かして必要な部分だけをデータ化する『ハンディスキャナー』。
スキャナー単体で利用できるものもありますが、充電方式やデータの保存先、スキャン対応範囲も製品によって種類はさまざま。利用シーン・目的にあった機種を選びがポイントです。
おすすめのスキャナーの選び方
種類で選ぶ
スキャナーといってもその読み取り方式がいろいろあります。ここでは、スキャナーの特徴からその用途を紹介します。
たとえば自動給紙装置のついた両面読み取りの『シートフィードスキャナー』は、大量の書類や本を丸ごと1冊、短時間でデータ化したい方におすすめです。手差しタイプのシートフィードスキャナーであれば、持ち運びも便利で外出先でのスキャンに向いています。
また携帯性に優れた『ハンディスキャン』は、資料の一部をさっとデータ化するのにおすすめです。なお『フラットベットスキャナー』は、スキャンに時間がかかるものの、フィルム写真のデジタル化や本を裁断せずにスキャンした方におすすめです。
取り込み画質にこだわる
スキャンするときに気になるのが、読み取りの『画質』、すなわち『解像度 (dpi)』ではないでしょうか。簡単にいうと、解像度とは『1インチサイズの読み取りポイント数』で、数値が大きいほど細かい部分までデータ化することを意味します。
解像度の目安としては、資料としてメールに添付するのであれば150dpi前後、文書の保存には300~600dpi前後で細かい部分までしっかりと確認できるといわれています。
またプリントされた写真をデジタル化する場合には300dpi、大きく伸ばす予定のある場合でも600dpi程度の解像度でキレイに仕上がります。スキャナーを選ぶ際には、こうした解像度 (dpi)の範囲をサポートしているかチェックして選びましょう。
スキャナーのメーカー
Canon (キヤノン)
カメラをはじめとする映像機器、高い映像出力技術をもつ『Canon』。個人向けから業務向けと、さまざまなスキャナーを製造販売しています。
個人向けのドキュメントスキャナーでいえば、ラウンドスキャンと呼ばれる省スペース型をはじめ、持ち運びもできるモバイルスキャナーも。スキャンだけでなく、スキャン後の処理にも配慮した初心者にも使いやすい設計が特徴です。
EPSON (エプソン)
Canonと同様プリンターで有名な『EPSON』のスキャナーは、ビジネスシーンにも利用できる高い耐久性が特徴です。
名刺やレシートといった身の回りの小さなもののスキャンから、画質にこだわったフォトスキャンや、初心者にも操作しやすいボタン配置や操作性に配慮したスキャナーまで、幅広い商品ラインナップがそろっています。