近年人気になってきているカメラですが、標準装備のレンズだけでは物足りない方も多いのではないでしょうか。カメラを購入した際に付いてくる標準レンズでは撮影できる写真も限られてきますが、『広角レンズ』を使えば迫力のあるダイナミックな写真を撮影できます。
この記事では広角レンズの特徴、選び方、おすすめメーカーを解説していきます。おすすめの商品もランキング形式でご紹介しますので、興味のある方はぜひこの記事を参考にしてみてください。
広角レンズとは
広角レンズとは一眼レフカメラのレンズの中でも迫力ある写真の撮影が可能なレンズです。
望遠レンズとの違いは?
『広角レンズ』と『望遠レンズ』は迫力ある写真の撮影が可能という点では同じですが、撮影できる範囲が異なっています。広角レンズは広い範囲を撮影できるのに対し、望遠レンズは遠くの距離の一部分を切り取り撮影します。
広角レンズを使用すると広い範囲を撮れるため景色全体を写せるのに対し、望遠レンズは遠くの景色を綺麗に拡大しながら移すため、景色よりも遠くの鳥や鹿といった動物を撮影するのに適しているでしょう。
広角レンズのスペックの見方
レンズにはさまざまな種類があり、それぞれスペックによって見分けることができます。スペックとは、『焦点距離』・『最小F値』・『最大倍率』・『AF/MF』などのことを指します。レンズを購入する際はそれぞれの数値に注目してみるとよいでしょう。
その中でも広角レンズは焦点距離が10㎜~35㎜程度のレンズのことを指し、それ以外の数値の場合、別の種類のレンズのことを指します。
焦点距離とは
『焦点距離』とは撮影できる角度のことをいい、『角度が大きければ大きいほど広範囲の写真を撮影する』ことが可能となります。焦点距離の数値が短ければ短いほど広い範囲を写真に収めることができ、遠近感のはっきりした写真も撮影可能。
逆に焦点距離が大きい数値の望遠レンズは、遠くの距離の被写体をはっきりと写真に写すことができます。
画角とは
焦点距離についてメーカーなどの説明を見ると、焦点距離が短いと画角が広く、長いと画角は狭くなると書かれていることが多いでしょう。『画角』とは、『撮影できる範囲のこと』を指し、画角が広いと広範囲の撮影が可能となり、画角が狭いと景色の一部分を切り抜いたような写真になります。
広角レンズの場合画角は44°~77°の商品が一般的なサイズなので、目安として覚えておきましょう。
明るさの数値は開放F値
写真を撮影した際、明るい場所での撮影なのに写真で見ると暗いといった経験をした方は多いと思います。これは『F値』と呼ばれる明るさを調整する絞りが大きい場合に起こる現象です。
このような場合絞りを小さくすると、光を取り込める範囲を狭まり狭い範囲に多くの光を取り込もうとするため、明るい写真を撮影することが可能になります。
おすすめ広角レンズの選び方
使用カメラへ対応しているか
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カメラレンズはそれぞれのカメラの種類によって装着できる種類が異なります。
たとえば『フルサイズ』、『APS-C』によってレンズが異なり、Nikonの場合『DX』表記であれば『APS-C専用』、Canonの場合『‐S』では『APS-C専用』、シグマの場合『DC』表記では『APS‐C』といったような対応レンズがあります。フルサイズの場合対応レンズに表記がされていない場合が多くあるので注意しましょう。
またタムロンのレンズはレンズ名による判別がつかないため注意が必要です。タムロンのレンズを購入する場合は商品情報をしっかりチェックするか、メーカーの方に問い合わせすることをおすすめします。
フィルター対応かどうか
レンズを購入する際に確認しなければいけないのが、『フィルター対応』かどうかです。レンズにはフィルターを装着するために、レンズ径部にネジ山が入っているものがあり、そこにフィルターを装着することにより、レンズの明るさやシャッタースピードに影響が出てくるものがあります。
ほとんどのレンズにはフィルター装着が可能ですが、超広角レンズのようにレンズが前面に歪曲し突出しているレンズは、フィルターをレンズに装着できない場合があります。レンズを購入する際はフィルターが装着可能かどうか確認しましょう。
ズーム機能の有無
広角レンズの中には『ズーム機能』のついたものとついていないものがあります。ズーム機能のついたものを『ズームレンズ』、固定されたものを『単焦点レンズ』と言います。
『ズームレンズ』は好きな画角で撮影できるため、撮りたい写真を撮影することが可能になります。しかし倍率が上がれば上がるほど、画質が落ちるというデメリットがあるため注意が必要です。操作性が難しくなりますが、慣れてくるとさまざまな写真を撮影できるため、カメラをより一層楽しめます。
『単焦点レンズ』は明るく、解像度の高い写真を撮れるのが特徴のため初心者の方におすすめのレンズです。
手ブレ補正の有無
最近のカメラのほとんどには『手ブレ補正』が付属していますが、広角レンズの中には手ブレ補正がないものも存在します。手ブレにはシャッタースピード、焦点距離が関係しており遅いシャッタースピードで撮影すると手ブレを起こしやすくなります。
シャッタースピードを遅く撮影する広角レンズは手ブレが起きやすくなる恐れがあるため、手ブレ補正機能がついたものを使用した方が綺麗な写真を撮影することが可能になります。
撮影シーンで選ぶ
カメラ撮影をする上で、さまざまな撮影シーンがあるかと思いますが、場面場面でレンズを交換し撮影シーン用のレンズを使用すると、よりよい写真を撮影できるようになり、ワンランク上の写真を楽しめるようになるでしょう。さまざまな撮影シーンがありますが、今回は、自然風景、星空、人物に分けてご紹介します。
自然風景を撮るなら
『自然風景』を撮影する場合は広角レンズ以外にもさまざまなレンズを使用しますが、今回は広角レンズについてご紹介します。自然風景を広角レンズで撮影すると画面全てを撮ることができるため、非常に広範囲かつ多くの情報を取り入れたダイナミックな写真になります。
また焦点を近くの花や草木に合わせると周りがボケ、神秘的で映画のような写真になるため面白いシチュエーションになります。焦点を合わせる場所を周りにすることで奥行きのある写真になるため、それもまた楽しみになるでしょう。
星空を撮るなら
『星空』を広角レンズで撮影すると、星空だけではなく、街並みも同時に撮影することができ、どこでどのようなシチュエーションで撮影したのかがはっきりとわかる風景を楽しめます。
また『シャッタースピード』を変更することにより一晩の星の動きを追うように撮影でき、夜空に線が流れるように写った写真を撮影することが可能になります。フルサイズで20㎜以下のレンズを使用すると地上風景、星空両方を撮影できるため広大な写真になるでしょう。
おすすめの広角レンズメーカー
Nikon (ニコン)
日本のカメラメーカーの一つで古くからあるため信頼性の高いメーカーです。一眼レフカメラといえば『Nikon』といわれるほどの人気があり、ありのままの風景色を撮影したい方におすすめです。Nikonはホワイトバランスが優れており、バランスのよい風景、商品の撮影が可能になるためフリマサイトに自信の商品を販売したい方にも多く使用されています。
オートフォーカスの制度が非常に高いのも特徴のため、風景、動物など短い時間の一瞬の風景を撮影したい方やピント合わせが難しい場面などで活躍するでしょう。
Canon (キヤノン)
Nikonと同じく一眼カメラで有名なメーカー『Canon』。オートフォーカスが早くスポーツやモータースポーツなど動きの速い被写体を撮影しやすいのが特徴です。初心者用の操作が簡単なモデルも多く、一眼レフカメラをはじめたばかりの方でも簡単に扱うことができるでしょう。
SONY (ソニー)
『SONY』は人間、猫や犬などの動物を撮影するのに適したレンズが多く販売されています。特徴として手ブレ補正機構が備わったものが多く、動きに強いため振り返ってすぐの撮影も綺麗に写すことができるため、高機能なレンズを求めている方におすすめです。
PENTAX (ペンタックス)
『PENTAX』は非常に耐久性が優れており、夜空や自然風景を撮影するのに適したレンズが多く販売されています。自然を撮影すると緑が強調して撮影されるため非常に綺麗自然風景の撮影が可能になります。また夜空の撮影に使用すると、星雲の撮影も可能なため夜間撮影の多い方におすすめです。
タムロン
『タムロン』は世界で最初に高倍率レンズを開発したメーカーのため、ズーム機能に関して最も優秀なレンズメーカーと言えるでしょう。遠くの景色を撮影する方はタムロンの高倍率のレンズを購入するとよいでしょう。
マイクロフォーサーズ
『マイクロフォーサーズ』は2008年にオリンパスとPanasonicによって作られたメーカーです。一眼レフカメラのミラーボックスを廃することでコンパクトなミラーレスレンズを製作しているため、コンパクト用の一眼レンズをお探しの方はマイクロフォーサーズを検討してみるとよいでしょう。