XM(XMTrading、エックスエム)は銀行送金、クレジットカード、デビットカード、オンラインウォレットなど、複数の出金方法を提供しています。
XMを始めとする海外FXを始めて利用する方の最大の不安は「上手く出金できないのでは?」というものです。
そのため、最初にお伝えしておくと、日本の方もXMでは全く問題なく出金できます。
XMからの出金に失敗したと報告される方も一定数いますが、その背景を探るとXMの出金ルールに従っていなかったことが原因として挙げられます。
XMの出金ルールとは「入金した方法と同じ方法でしか出金できない」というものです。
本記事を通じて、口座開設前の最大の不安である出金方法をしっかりと理解して、納得した上でXMの口座開設することをおすすめします。
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XMの出金ルール
冒頭でお伝えした通り、XMの出金にはいくつか理解すべきルールが存在します。
細かい出金方法について解説する前に、まずは出金に関する原則ルールについて見ていきましょう。
ルール1. 入金した方法でしか出金できない
冒頭でお伝えした通り、最も基本的な出金ルールが「入金した方法でのみ出金できる」というものです。
ルールの背景は「アンチマネーロンダリング対策」
このルールの背景にはアンチマネーロンダリング(AML、Anti-Money Laundering)対策があります。
AMLは各金融機関がマネーロンダリング対策を義務付ける規制です。
もし入金と出金で異なる方法を使える場合、不正な資金を入金後、異なる方法で出金することで資金洗浄が可能となります。
そのため、「入金した方法でのみ出金できる」という基本ルールが採用されています。
読者の皆様は「自分自身はマネーロンダリングとは一切関係ないのに面倒だな…」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、こうした規制に確実に対応しているXMがむしろ信頼に足りうることを是非評価してください。
XMのリテール顧客であるトレーダーは金融取引の登場人物の中で最も弱者に当たります。
こうした規制、法律は弱者の保護を目的としたものが多く、私達自身を守ってくれるものです。
入金パターン別の出金方法
クレジットカードまたはデビットカードで入金した場合
VISAで入金した場合は同じVISAカード宛に出金可能です。
ただし、基本的に入金から90日以内の場合に限り、出金処理が可能です。
これはクレジットカードでの入金 = 決済をキャンセルできるのが多くのクレジットカード会社において90日間以内と定められているためです。
ただし、例外としてJCBカードで入金した場合は、銀行口座に出金することになります。
これはXMがJCBカードへの出金に対応していないためです。
オンラインウォレットで入金した場合
オンラインウォレットで入金した場合は、同じオンラインウォレットに対して出金できます。
例えばbiwalletで入金したならば、bitwallet宛にのみ出金でき、他のSTICPAYやBXONEには出金できません。
国内銀行送金で入金した場合
国内銀行から入金した場合は、同じ銀行宛にのみ出金できます。
出金ページに表示される出金方法
XM会員ページで表示される出金方法には、デフォルトで銀行送金による出金が表示されています。
加えて、過去に入金したことがある場合は、その入金方法と同様のものが出金方法一覧に表示されます。
例えば、VISAカードで入金したことがなければ、VISAカードへの出金は表示されません。
ルール2. 利益は銀行送金のみで出金可能
2つ目の出金ルールは「利益は銀行送金のみで出金可能」というものです。
利益とは入金額を超えた口座残高のことを指します。
そのため、入金額までは入金方法と同じ方法で出金できますが、それ以上の利益分は銀行送金で出金する必要があります。
例えば、VISAクレジットカードで100万円を入金して、トレードにより口座残高が120万円にまで増えたとします。
その場合、100万円まではVISAクレジットカードに対して出金できますが、利益に相当する20万円分は銀行口座にのみ出金できます。
本ルールの背景としては、クレジットカードの入金は決済、出金は決済キャンセル = 返金という取引に該当することが挙げられます。
あくまで決済のキャンセルに相当するため、入金額以上の返金ができません。
bitwalletやSTICPAY、BXONEというオンラインウォレットで入金した場合も、同様に入金額以上の利益分は銀行送金でのみ出金できます。
ルール3. 複数の方法で入金した場合、優先順位に従って出金される
3つ目の出金ルールは「複数の方法で入金した場合、優先順位に従って出金される」というものです。
XMの出金方法は次のように優先順位が定められています。
- クレジットカード、デビットカード
- オンラインウォレット(bitwallet、STICPAY、BXONE)
- 銀行送金
例えば、クレジットカードから10万円、bitwalletから5万円、銀行から1万円を入金したとします。
正確に出金申請する場合、クレジットカードへ10万円、bitwalletへ5万円、銀行へ1万円と3つの出金申請を行います。
しかし、仮に銀行へ総額16万円の出金申請をした場合でも、上記の優先順位に従って、クレジットカードへ10万円、bitwalletへ5万円、銀行へ1万円と同様の出金結果となります。
また、例えば銀行へ総額12万円の出金申請をした場合、クレジットカードへ10万円、bitwalletへ2万円分が出金されることになります。
このように各方法毎に入金残高がある場合は、上記の優先順位に従って、出金処理がされていきます。
ルール4. ポジション保有時は一定の証拠金維持率を下回らない分のみ出金できる
他のFX取引所と同様、証拠金維持率が一定水準を下回らない限り、ポジション保有中でも出金は可能です。
XMが求める証拠金維持率は以下の通りです。
| 期間 | 最低証拠金維持率 |
|---|---|
| 平日 夏時間:月曜の午前7時 〜 土曜の午前5時50分 冬時間:月曜の午前8時 〜 土曜の午前6時50分 | 150% |
| 週末 夏時間:土曜の午前5時50分 〜 月曜の午前7時 冬時間:土曜の午前6時50分 〜 月曜の午前8時 | 400% |
以上4つがXMでの基本的な出金ルールとなります。
XMからの出金方法
それでは具体的にXMからの出金方法を5つ紹介します。
- 銀行送金(国内)
- クレジットカード、デビットカード(VISA)
- bitwallet(ビットウォレット)
- STICPAY(スティックペイ)
- BXONE(ビーエックスワン)
銀行送金(国内)
自身の国内銀行の口座に対して出金します。
原則ルールで前述した通り、利益分は銀行送金のみで出金できます。
| 着金までに要する日数 | 3~5営業日 |
| 出金最低金額 | 10,000円 |
| 出金手数料 | 40万円未満は一律2,500円 40万円以上は無料 |
| 利益分の出金 | 可能 |
XM側の出金元銀行も日本国内銀行のため、海外送金手数料はかかりません。
利用できない銀行
一部の国内銀行はXMからの出金に対応していません。
例えば次のような銀行が非対応です。
- ゆうちょ銀行
- ジャパンネット銀行
- セブン銀行
- みずほ銀行のインターネット支店
クレジットカード、デビットカード(VISA)
クレジットカードやデビットカードで出金できるのはVISAブランドのみです。
入金はJCBカードも利用できますが、出金はVISAカードのみに限定されています。
| 着金までに要する日数 | 2~5営業日 |
| 出金最低金額 | 500円 |
| 出金手数料 | 無料 |
| 利益分の出金 | 不可 |
bitwallet(ビットウォレット)
bitwalletはオンラインウォレットの1種で、入出金手数料が最も安いため、多くの日本人が利用しているサービスです。
| 着金までに要する日数 | 1営業日以内 |
| 出金最低金額 | 500円 |
| 出金手数料 | 無料 |
| 利益分の出金 | 不可 |
注意点としては、オンラインウォレットに出金した後に、ご自身で銀行口座へ送金手続きをする必要がある点です。
その際にかかる送金手数料はアカウントステイタスによって割引がありますが、一般的なベーシックステータスでは824円となっています。(執筆時点では777円に割引キャンペーン中です。)
| アカウントステータス | 銀行への出金手数料 |
|---|---|
| ベーシック | 824円 |
| プロ | 618円(25%オフ) |
| アンリミテッド | 412円(50%オフ) |
ステータスはbitwalletの利用量(入金額、送金回数)に応じてランクアップしていきます。
STICPAY(スティックペイ)
STICPAYもbitwalletと同様のオンラインウォレットサービスです。
しかし、STICPAYから国内銀行へ送金する手数料が【800円 + 送金額の2%】とbitwalletよりもかなり高くなっています。
そのため、国内銀行への送金のみを想定している方はbitwalletを利用することをおすすめします。
ただし、STICPAYの利用メリットとして、XMと外貨の入出金が可能である点が挙げられます。
外貨建で通貨を多量に保有されている方は、STICPAYで入出金することで為替のボラティリティリスクを低減させられます。
| 着金までに要する日数 | 1営業日以内 |
| 出金最低金額 | 500円 |
| 出金手数料 | 無料 |
| 利益分の出金 | 不可 |
BXONE(ビーエックスワン)
BXONEもオンラインウォレットの一種ですが、法定通貨として米ドルしか扱っておらず、出金手数料も【出金額の1%】かつ最低手数料が2,000円と高額です。
BXONEに関しては、日本人が利用するメリットがほぼありません。
| 着金までに要する日数 | 1営業日以内 |
| 出金最低金額 | 500円 |
| 出金手数料 | 無料 |
| 利益分の出金 | 不可 |
結局、どの出金方法がベストなのか?
ここまでそれぞれの出金方法に関して、その特徴を説明してきました。
しかし、結局どの出金方法がベストなのでしょうか?
私自身は手数料を完全に無料にするために次の入出金プロセスを採用しています。
ちなみに私自身は採用していませんが、友人のXMトレーダーは「取引に不要な余剰資金も細かくクレジットカードへ出金」というオペレーションを挟んでいる方がいます。
クレジットカード入金してから90日以上経過すると、クレジットカードへの出金ができなくなります。
そのため、余剰資金に関しては細かくクレジットカードへ出金しておき、追加資金の入金が必要になったタイミングで再度クレジットカードで入金することで、入金日を更新、つまり90日期限を延長できるというわけです。
確かに一理あるオペレーションではあるものの、やはり手間がかかること、40万円の残高プールを貯めてしまえば手数料は無料化できることから、私自身はクレジットカードへの定期出金はしていません。
ご自身のベストな出金方法を判断するために、出金手数料、着金までに要する日数、出金に必要な最低金額と上限金額の3つの観点から、それぞれの出金方法を比較してみましょう。
XMの出金手数料
XM(XMTrading、エックスエム)からの出金に関しては全て無料となっています。
銀行送金による出金時の手数料
ただし、銀行送金による出金時はXMからの送金元銀行でかかる出金手数料のみ無料となっており、お客様の銀行口座での受け取り手数料はお客様負担となっています。
具体的には出金額に応じて、以下の手数料がかかります。
| 出金額 | 手数料 |
|---|---|
| 40万円未満 | 一律2,500円 |
| 40万円以上 | 無料 |
出金額が40万円未満の場合は、一律2,500円の手数料がかかります。
この手数料はXMの銀行からお客様の銀行へ送金する際に仲介役となる決済会社に支払われるものです。
オンラインウォレットから銀行口座への出金手数料
XMからオンラインウォレットへの出金手数料は無料ですが、オンラインウォレットから銀行口座への送金手数料が別途かかってくることに注意してください。
具体的には次のような送金手数料がかかります。
| オンラインウォレット | 出金手数料 |
|---|---|
| bitwallet | 864円 |
| STICPAY | 800円 + 送金額の2% |
| BXONE | 送金額の1% |
40万円以下の銀行振り込みの2,500円と比べると、bitwalletの864円はかなり良心的な費用に感じます。
しかし、オンラインウォレットへの出金は入金額分が上限であること、オンラインウォレットへの入金自体も次のように費用がかかったり、そもそも対応していなかったりします。
| オンラインウォレット | 銀行からの入金手数料 |
|---|---|
| bitwallet | 入金額の0.5% |
| STICPAY | 不可 |
| BXONE | 無料 |
以上を鑑みると、手数料の観点では完全に無料であるクレジットカードでの入出金がベストであると結論づけるしかありません。
投資の世界において、手数料は確実な損失であり、手数料を下げることは最も大切なアクションです。
そのため、出金額を40万円以上に調整することが可能なボリュームで取引をされている方は、手数料が無料になるまで残高を増やしてから出金されることをおすすめします。
XMの出金後、着金までにかかる日数
XM会員マイページから出金申請してから、着金までに次の2つのプロセスを辿ります。
- XM側で出金申請の受理
- XMが送金処理後、受け取り側の口座に着金
1つ目のXM側での出金申請受理に関しては、出金申請後1営業日以内に実施されます。
申請内容に不備がなかった場合、そのままXM側で送金処理が行われます。
2つ目の送金処理後の着金に関しては、出金方法に応じて要する日数が異なります。
| 出金方法 | 着金までに要する時間 |
|---|---|
| 銀行送金 | 1~5営業日 |
| クレジットカード(VISA) | 2〜5営業日 |
| bitwallet | 即時 |
| STICPAY | 即時 |
| BXONE | 即時 |
オンラインウォレットは即時着金ですが、そこから銀行口座への送金には通常1〜2営業日かかります。
そのため、オンラインウォレットだから着金が早いとは言えません。
クレジットカードへの着金は、あくまで決済キャンセルの扱いなので、次の引き落とし日の引き落とし金額から減額されることになります。
そのため、具体的に現金が自身の口座に振り込まれるわけではありません。
着金日数を気にするケースとして、手元に早く現金が欲しいというニーズが想定されますが、その場合は以上の理由からオンラインウォレットではなく、銀行送金で必要十分なはずです。
XMからの出金における最低額と上限額
XMからの出金額にはそれぞれの方法に応じて、最低金額と上限金額が定められています。
もちろん、銀行出金以外は入金額以上の出金ができない原則ルールは有効です。
| 出金方法 | 出金最低金額 | 出金上限金額 |
| 銀行送金 | 10,000円 | 全残高 |
| クレジットカード(VISA) | 500円 | 入金金額 |
| bitwallet | 500円 | 入金金額 |
| STICPAY | 500円 | 入金金額 |
| BXONE | 500円 | 入金金額 |
ほとんどのFXトレーダーにとっては上記の出金最低金額はあまり論点にならない低めな金額なはずです。
利益分の出金は銀行送金を利用するという基本ルールは踏襲しつつ、それ以外の点に関してはあまり気にしなくて問題ないと思います。
以上、3つの観点から各出金方法を比較してみました。
本パラグラフの冒頭でお伝えした通り、クレジットカードでの入出金、残高40万円を貯めてからの銀行出金というオペレーションが妥当かと思います。
出金とボーナスの関係
出金とボーナスの関係についても2つのポイントを押さえておきましょう。
ボーナスは出金できない
新規口座開設ボーナスや入金ボーナスは残念ながら出金できません。
XM会員ページに表示される資金残高には「残高」と「ボーナス」の2種類が表示されます。
自ら入金したものは「残高」、XMから付与されたボーナスは「ボーナス」欄に加算されます。
あくまで出金できるのは「残高」欄に表示された金額分までです。
出金によりボーナスが一部消滅する
出金によりボーナスが一部消滅する点に注意しましょう。
具体的には残高に占める出金額の割合分、ボーナスが消滅します。
$$ 消滅ボーナス = ボーナス残高 \times \frac { 出金額 } { 残高 } $$
例えば、10万円の残高、5万円のボーナス残高に対して、5万円を出金した場合、残高は5万円、ボーナス残高は2.5万円に減額されます。
これは残高10万円に対して50%に相当する出金を行ったことで、ボーナス残高の50%にあたる2.5万円分が消滅したことに起因します。
口座タイプに関してはこちらの記事で解説しているので参考にしてください。
以上、XMからの出金方法とその手数料、私が考える手数料無料のベストな入出金手順に関して解説してきました。
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是非ご自身の状況に応じて、ベストな入出金オペレーションを決定してもらえればと思います。
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