インターネットが一般的なものとなった現代社会で気をつけたいのは、ウイルス感染によるトラブルではないでしょうか。私たちのスマートフォンやパソコンには多くの個人情報が保存されているため、場合によっては大切なお金が盗まれるケースも考えられます。
そんなパソコンのセキュリティ問題について、お悩みの方におすすめなのが、『セキュリティソフト』です。
人間の風邪と同じく、コンピューターウイルス対策にも日ごろの予防が大切です。この記事ではコンピューターウイルス対策におすすめな方法や選び方を解説していきます。おすすめの商品ランキングもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもセキュリティソフトとは
『セキュリティソフト』とは:スパイウェアなどの不正プログラムからパソコンやスマホ、タブレットを保護するソフトウェアを指します。コンピューターウイルスはパソコンが感染するものと思われがちですが、実はスマホやタブレットでもコンピューターウイルスに感染することがあります。
最近ではパソコンやスマホ、タブレットまで、すべてセットで保護するセキュリティソフトを販売しているメーカーもあるので、複数のデバイスを使っている人は購入時に検討してみましょう。
コンピューターウイルスに感染してからでは大切なデータを保護できません。コンピューターセキュリティが気になるのであれば早めの行動が重要です。
おすすめのセキュリティソフトの選び方
セキュリティソフトの導入が大切だと理解していても、実際にどのセキュリティソフトがおすすめなのかわからない人は少なくないと思います。そのような人向けに、下記ではセキュリティソフトを選ぶ際に検討すべきチェックポイントをご紹介しています。
一般的には知名度の高いソフトを導入すればほぼ間違いありませんが、パソコンのスペックによっては動作が重くなるリスクがあるため注意が必要です。
マルウェア対策機能の有無で選ぶ
セキュリティソフトは製品によって『マルウェア (ウイルス)』の検出率に違いがあります。
セキュリティソフトを選ぶ判断基準としては、後ほど紹介する『第三者機関のテスト結果 (レポート)を確認する』のが最適です。ぜひ参考にしてみてください。
動作の軽さで選ぶ
セキュリティソフトを選ぶときは動作負荷が軽いかのチェックが重要です。最近のパソコンやスマホは優れたスペックを持っているので、セキュリティソフトをインストールしても普段使いで困ることはほとんどありません。
しかし格安パソコンや格安スマホ、数年前の型落ち品などを使っている人は注意が必要です。セキュリティソフトは他の作業中も裏側で作動するため、スペックの足りないマシンを使っていると動作が重くなってしまう場合もあります。動作負荷についても事前にチェックした方がよいでしょう。
なぜ動作が重たくなるのか?
動作が重くなる原因はさまざまですが、一般的にパソコンの『処理能力不足』が原因となっているケースが多いです。
価格をおさえたパソコンは性能面で妥協しているモデルもありますし、数年前のモデルでも、スペックが足りないことやパソコン内のデータ容量を削減できておらず重くなってしまうこともあります。
しかし高性能なパソコンを選べば問題はないのか、というと必ずしもそうではありません。多機能すぎるセキュリティソフトを導入した場合は、より大量の処理がパソコンに要求され、高スペックのパソコンでも動作遅延が発生する要因となりかねません。
多機能なセキュリティソフトは安心感がありますが、ウイルス検出設定を変更しないと使いにくいケースもあります。最近は無料使用期間を設けているセキュリティソフトもあるので、お試しで使ってみてから導入を検討するのがおすすめです。
動作の軽いソフトウェアを確認する方法とは
動作の軽いソフトウェアかどうか判断するためには、無料使用期間中に自分のパソコンで使ってみることが一番確実です。
パソコンによって処理能力は大きく変わりますし、同じスペックのパソコンだとしても、容量の残り具合や動作中のソフトの有無によって、セキュリティソフトの重さが変わってきます。
セキュリティソフト会社が処理の軽さを公表しているケースもあるので、それを参考にするのもおすすめです。ただしメーカー公表の情報は最新パソコンで測定したケースも多く、数値もあくまで理論値の場合が多いので見極めには注意が必要です。
どうしても使いたいソフトウェアがある場合
お気に入りのセキュリティソフトが決まっているけれど、自分のパソコンで軽快に動作するか不安な場合、取るべき対策は3つあります。
1つ目は『メモリ増設』です。主にWindowsの自作パソコンを利用している人向けです。ただしメモリ増設はある程度の知識が必要なので、あまり初心者向けではありません。
2つ目はパソコンの『買い替え』です。セキュリティソフトの導入とともに最新のパソコンを購入することが手っ取り早い解決策です。しかし予算の状況によってはできないときもあります。
3つ目はパソコンの『容量開放』や、常時起動しているソフトの停止を実行することです。ゴミ箱に溜まっている不要なデータを一掃したり、使っていないソフトをアンインストールしたり、常駐で起動しているソフトを設定画面から停止させたりすることでパソコンの処理能力に余裕が生まれ、セキュリティソフトを導入しても軽快に動作する可能性が高まります。
価格帯で選ぶ
一般的には、1台のパソコンにセキュリティソフトをインストールすると、ソフトにもよりますが平均年額5,000円前後は必要となります。
無料版が公表されているセキュリティソフトもありますが、有料版の方が安心してインターネットを使うための機能を多数搭載しているので、どちらを使うかは事前に比較検討しておくべきです。
多くのセキュリティソフトは無料版を提供しているので、まずは無料版で使い心地や機能を確認し、必要に応じて有料版に切り替えていく方が確実でしょう。
またセキュリティソフトは、複数台インストールする場合、より高額になる製品も多いので、インターネット用パソコンとネットにつながないパソコンを分けておくのもおすすめです。
サポート機能の有無で選ぶ
操作に不明点がある場合や万が一ウイルスに感染してしまった場合は、専門家による迅速な『サポート』が必要となります。
有料のセキュリティソフトは電話などによるサポートサービスを提供していますが、有名どころでもサポート時間が短いケースや電話でのサポートを受け付けてくれないケースもあります。
万が一の事態はいつ発生するかわかりません。パソコン初心者は24時間365日対応の電話受付サービスつきのセキュリティソフト導入を選ぶと安心です。
対応するOSで選ぶ
パソコンの他にも、スマートフォンやタブレットなど、一般の人でもさまざまな『オペレーティングシステム』、通称『OS』を搭載したデバイスを使っている人がほとんどでしょう。
複数の端末にセキュリティソフトを導入するのであれば、パソコンはもちろんスマホやタブレットに対応しているセキュリティソフトを選ぶことが大切です。
更新期限で選ぶ
セキュリティソフトは同じものでも更新期限が異なる製品があります。一般的には長期契約を結べば割安でセキュリティソフトを導入できますが、一度に数万円程度の出費が必要となります。
中には1年契約のセキュリティソフトもあり、少ない出費で済むため予算が少ない人にはおすすめです。
セキュリティソフトは自動更新設定しない場合、契約が切れた段階でソフトが最新の状態でなくなってしまいます。予算に余裕があれば更新期限の長いセキュリティソフトを選び、自動更新されるようあらかじめ設定しておくとよいでしょう。
インストール可能な端末と台数で選ぶ
対応するOSの項目にも通じますが、複数のデバイスを持っている方はインストール可能な端末と台数を確認することが大切です。
たとえばAndroidスマホとiPad、Windowsのパソコンを所有しているのであれば、セキュリティソフトは『パソコン1台以上』、『スマホ・タブレットは2台以上』登録できるものがおすすめです。Android OSとiOS、Windows OSに対応しているかも重要なポイントとなります。
自分の持っているデバイスの個数とOS、セキュリティソフトのインストール可能台数と対応OSには注意するようにしましょう。
第三者機関のテスト結果で選ぶ
より安心できるセキュリティソフトを選びたいなら、セキュリティソフトの性能評価を行っている第三者機関の評価を受けているかチェックしましょう。
第三者機関には『AV-TSET』や『AV-Comparatives』などがあり、それらの組織から評価されているかどうかも重要なポイントです。
その他の機能を確認
セキュリティソフトはウイルスの検出以外にも、『ネット決済保護機能』や危険性のあるサイトへの『アクセスブロック機能』、『広告非表示機能』などさまざまな機能を搭載したものがあります。
これらの機能は他のソフトでも代用可能ですが、セキュリティソフトの提供しているサービスの方が品質や安心感が高いです。セキュリティソフトを選ぶときは価格や性能に目がいきがちですが、その他の機能について注目してみることも大切です。
無料版と有料版の違いを確認
セキュリティソフトを購入する前に、『無料版』と『有料版』の違いをチェックすることが大切です。ある程度のウイルス検出機能なら無料版でも対応できるケースもありますし、無料版の方が軽快にソフトが動作する場合もあります。
多機能なセキュリティは安心感がありますが、いざ使いはじめるとパソコンの動作が重くなったり、予想していたよりも使わない機能が多かったりするケースも多く、結果無料版でも問題なかったという事態が発生します。
有料版と無料版の違いはあらかじめ確認し、有料版を購入前に無料版でも困ったことが発生していないか確認するのもよいでしょう。有料版への切り替えはオンライン上ですぐに完了するので、有料版を購入する場合でも、あわてる必要はありません。