『ドローン』とは、人が乗らずに操縦をする『無人航空機』です。ラジコンのように、地上にいながらコントローラーで操縦することができます。
搭載されたカメラでの空撮やドローンのレースなど、様々な楽しみ方があり、ドローンを購入される方が増えてきました。スマートフォンでの操縦が可能なモデルもあり、手軽に楽しむことができるのが魅力的です。
今回はそんな『ドローン』について特徴などの基本情報から、良いモデルの選び方まで丁寧に解説していきます。おすすめのモデルもランキング形式でご紹介しますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
ドローンの操作方法
ドローンの操作は、『プロポ』と呼ばれる送信機コントローラーで行います。
ドローンの基本的な操作は4つです。
①上下移動(スロットル)
②前後移動(エレベーター)
③左右移動(エルロン)
④旋回(ラダー)
コントローラーのスティックでドローンの動きをコントロールします。
ほとんどのコントローラーには『モード1』と『モード2』があり、モード1は日本のラジコンユーザーのためのモード、モード2はデフォルトのモードとなっています。
ドローンのおすすめの選び方
ドローンのタイプから選ぶ
トイドローン
トイドローンとはその名の通り、おもちゃ(トイ)のような小型のドローンです。重量は200g以下のものが多く、サイズ的にもコンパクトなため収納や持ち運びに困ることはありません。特別な免許も必要なく、一定の高度や飛行禁止エリア以外であれば、自宅の庭などで気軽に楽しむことができます。
ドローンは数万円のものから十数万円する高価なものです。しかし、トイドローンの場合は数千円から数万円と比較的安価に購入することができるため最初の1台にはもってこいですね。
空撮ドローン
重量が200g以上で高性能カメラを搭載したモデルが空撮ドローンです。最近のモデルでは4K動画の撮影が可能なものまで販売されおり、本格的な映像制作に使える動画を撮影することができます。
インスタグラムなどでもドローンを利用した空撮動画を見かけることが増えてきました。『ドローンで空撮を楽しみたい!』という方は、空撮ドローンをお探しください。通信距離や画質まで、撮影の目的に合った機能を探しましょう。
産業用ドローン
産業用ドローンはその名の通り、農業や建設業などの産業に活用されているドローンです。
農業であれば農薬を上空からまいたり、推定の収穫量を測定したりすることができます。
建設業であれば土地を測量し面積を求めたり、人が侵入できないような部分を点検したりすることができます。
高度なデータ収集を行い作業の効率化を図ることができるほか、人件費の削減にも貢献してくれるため、産業ドローンを導入する企業も増えてきました。
自動追尾機能の有無で選ぶ
自動追尾機能とは、設定したターゲットをドローンが自動で追尾してくれる機能です。
バイクや自転車に乗っている人の上空を追尾して飛行しながら撮影することができるため、ダイナミックな映像を撮ることができます。
普通人間では撮影できないアングルからの映像を楽しむことができ、人気の機能となっています。
自分を俯瞰的な視点で撮影してみたい方は、自動追尾機能付きのモデルを選びましょう。
ローターガードの有無で選ぶ
『ローターガード』はその名の通りプロペラを保護してくれる付属品のこと。初心者であれば屋内でドローンを飛ばすときに操縦ミスで壁や人をプロペラで傷つけてしまうかもしれません。
慣れない操縦でも壁や人への損傷を防いでくれるのがローターガードです。初めてドローンを購入する際は、あらかじめローターガードが付属してあるモデルを選ぶと安心です。
ホバリング機能の有無で選ぶ
ドローンでの空撮を楽しみたい場合、『ホバリング機能』は必須といっても過言ではないです。なぜなら、ホバリングができなければドローンが空中でフラフラと不安定な飛行になり、映像がブレてしまうからです。
ブレのないきれいな映像を撮影したい場合、ホバリング機能を搭載したモデルを選びましょう。
ヘッドレスモードの有無で選ぶ
『ヘッドレスモード』とは、ドローンがどの方向を向いていてもコントローラーのスティックを倒した方向に動いてくれる機能です。ドローンには前後左右があるため、進行方向の操作などはドローンがどの方向を向いているかで変わってきます。
しかし、ヘッドレスモードがあると、コントローラーのスティックを倒した方向にドローンが動いてくれるため、簡単にドローンを操縦することができます。初心者であればかかせない機能のひとつです。
電波の周波数で選ぶ
ドローンなどの無人航空機の送受信で用いられている電波は『2.4GHz』帯がほとんどですが、『5.7GHz』・『5.8GHz』の電波帯も解放されています。
『2.4GHz』帯は特別な免許が必要ないため、多くのドローンユーザーが利用している電波帯でもあります。
『5.7GHz』と『5.8GHz』帯は、前述したFPVでの映像転送に使用される電波帯となっています。
2.4GHzとは違い、アマチュア無線免許4級以上を保有している必要があります。使用目的により必要な免許の種類も変わってくるため注意が必要です。
ドローンのおすすめメーカー
Parrot
『Parrot』はフランスのメーカーで、ドローンブームの火付け役とも言われています。もともとがヘッドセットなどを手がけるメーカーのため技術力もさることながら、デザイン性の高さに定評があるメーカーです。
さすがはフランスと言わざるを得ない、高級感のあるシンプルで格好いいデザインのものが多いです。
DJI (ディージェーアイ)
業界最多シェア率を誇る、中国のメーカー『DJI』。世界中にあるドローンの7割は、DJIのドローンとまで言われています。
トイドローンなどのホビー・レジャー目的のドローンから産業ドローンまで、幅広く製品開発に取り組んでいます。飛行の安定性・安全性を兼ね備えつつ、圧倒的なコストパフォーマンスを実現しています。
3Dロボティクス
『3Dロボティクス』はアメリカのメーカーです。上記のParrot・DJIと合わせて、世界3大ドローンメーカーと言われています。3Dロボティクスは、世界初のスマートフォンで操作できるドローンを開発したメーカーとして知られています。
しかし日本国内でのシェアはそこまで高いとは言えず、今後リリースされるドローンに期待したいところです。
RYZETECH (ライズテック)
『RYZETECH』といえば大人気のトイドローン『TELLO』でおなじみですね。DJI製のフライトコントロールを搭載しており、高い安定性と初心者でも簡単な操作性が評価されています。
専用アプリによるスマートフォンでの操作が可能で、大人から子供まで楽しむことができます。
ドローン使用の際の注意点
飛行ルールに注意
ドローンを使用する際は、飛行ルールに注意してください。
ルールを確認せずにドローンを飛ばしていると、知らない間に法律に違反してしまい、罰金を課せられる可能性もあります。
国土交通省のホームページに無人航空機の飛行ルールについて記載されていますので、必ず確認しましょう。
パーツの入手方法を確認
比較的値段が安く小型のドローンは、バッテリーの大きさの関係で長時間の飛行ができません。飛行可能時間は10分程度のものが多く、より長くドローンを使用するために替えのバッテリーを用意しておくといいでしょう。
先述したローターガードなどのパーツも豊富なため、自分好みにドローンを改造する方も多くいます。通販で簡単に手に入るため、ドローンをカスタマイズするのもひとつの楽しみ方ですね。