ここ数年で見かける・聞くことが多くなった『ドローン』。風景を撮影したり、配達に使用されたり、救助の状況を把握したりとさまざまな場所で利用されています。自分も撮影のためにドローンの購入を検討しているけれど、まだまだ馴染みが薄いためにどれを選ぶといいのか悩みますよね。さらに大中小のサイズでも悩みの種が増えてしまいます。
そこで今回は小型ドローンに焦点を絞り、おすすめポイント・選び方・おすすめメーカー3つと製品10機を紹介していきます。他にも小型ドローン使用上の注意を解説するので、購入前にチェックして楽しいドローンライフを過ごしましょう。
小型ドローンとは
『小型ドローン』とは、重量が200g以下のドローンのこと。中型〜大型のドローンとは違い、航空法の法規制から外れるため、マナーを守れば堂々と飛行させることができます。航空法から外れるといっても、小型ドローンにも適用される法規制もあるので注意が必要です。それについては後ほど解説するので、購入前にぜひチェックしてください。
小型ドローンは、初めて購入する方・低価格に抑えたい方・航空法に厳しくないドローンが欲しい方にピッタリの、扱いやすいドローンです。まずは小型ドローンのおすすめポイントを3つ紹介します。
小型ドローンのおすすめポイント
コンパクト
小型ドローンの良いポイントは、なんといってもコンパクトなところ。200g以下ということもありそのほとんどが小さなサイズになっています。なかにはポケットに収まる製品も。持ち運びがしやすいため、ピクニックや旅行の際にもすぐに取り出すことができ、風景をより楽しむことができるでしょう。
低価格
小型ドローンは、中型〜大型に比べて低価格で購入できます。初めてドローンを購入する方はとくに、操作性・小型でどのくらいの性能があるのかを確認するにはピッタリです。また低価格でもカラーバリエーションが豊富な製品があるため、コレクションしたい方にもおすすめです。
規制がない
はじめにもお伝えしましたが、小型ドローンは重量200g以下のため航空法の法規制から外れます。飛行の許可を得る必要がなく、面倒な手続きが必要ありません。
法規制から外れるといっても、飛行が許可されている場所を把握することが大切です。また飛行が許可されている場所でも、周りに迷惑がかからないように誰もが気持ちよく過ごせるように心がけましょう。
小型ドローンのおすすめの選び方
自動帰還機能の有無で選ぶ
自動帰還機能とは、電波が途切れるなど予期せぬトラブルが起きた際に、ドローンが自動で元いた場所に帰ってくる機能です。遊んでいるうちに電波が切れてなくすなどがないように備わっている、便利でおすすめの機能のひとつ。
ホバリング機能の有無で選ぶ
ホバリングとは、ドローンを空中で静止させること。ドローンを使用するうえで、できれば覚えていたい操作のひとつです。製品の中には自動ホバリング機能搭載のものがあり、墜落せずきれいな映像や写真を撮ることができます。初心者の方はとくに、自動ホバリング機能が搭載された製品がおすすめ。
ローターガードの有無で選ぶ
ドローンの操作に慣れていないうちは、ローターガードがついた製品を選びましょう。プロペラガードとも呼ばれています。プロペラを360°囲い守ることで、壁や人などにぶつかった際に、怪我や損傷を防ぐことができるのです。初心者の方はもちろん、ドローンを長持ちさせたい方にもおすすめ。
GPS機能の有無で選ぶ
GPS機能は自律飛行や自動ホバリングができるため、できれば搭載された製品を選びたいところです。自律飛行とは、ドローンが自分の位置を把握した状態で飛行すること。自動ホバリングとはドローンを空中で静止させることでしたね。GPS機能がついていると、宅配や農業などドローンの可能性も広がります。
注意したい点は、GPSを受信できない場所での使用です。電波が届かなくなるとドローンをなくしてしまうこともあるため、受信できるのかどうかを事前にチェックしておきましょう。
ヘッドレスモードの有無で選ぶ
ヘッドレスモードとは、ドローンがどの方向を向いていても、操縦レバーを倒した方向に進んでくれる機能のこと。小型ドローンには基本的に搭載されています。操縦に慣れていない方でも、感覚的にドローンを扱えるため嬉しいポイントです。
注意したいのは、ドローンを自分の後ろに回り込ませたとき。ヘッドレスモードがしっかりと検知されていないと、方向が反対になります。一度地面に降ろしてあげると方向が再設定されるので、臨機応変に対応しましょう。
電波の周波数で選ぶ
ドローンの主な周波数は、2.4GHzと5.8GHzの2つがあります。2.4GHzの製品は、一般向けドローンに使われており、必要な免許が必要ありません。
5.8GHzの製品は、FPV用のドローンに使われており、高速通信が可能という魅力ある製品になります。ですが第4級以上のアマチュア無線従事者免許・無線局の開局手続きが必要になるため、購入前の電波の周波数を確認が重要です。
小型ドローンのおすすめメーカー
Ryze Tech
『Ryze Tech』は、2017年に中国で設立されたまだ新しい会社ですが、DJI製フライトコントロール・Intelプロセッサーを搭載した『Tello』シリーズで名を広げました。なかにはスマートフォンVR対応で、驚きの飛行体験ができる製品も。
コンパクトでシンプルなデザイン・初心者でも扱いやすい操作のしやすさ・安定した飛行が人気で、子供から大人まで楽しめるドローン開発を行っています。
Parrot
シンプルながらもかっこいい、見た目重視の方におすすめのドローンメーカー『Parrot』。スピードを出してライバルと競うのもよし、手紙を持たせてコミュニケーションをとるのもよし、さまざまな楽しみ方ができるようなドローンを販売しています。
製品のなかには、スマートフォンで簡単に操作できたり、VRで飛行体験ができたりと初心者から上級者まで、誰もが楽しくドローンライフが送れることでしょう。4K対応で高画質なビデオ・写真を撮ることができます。
Holy Stone
黒を基調としたかっこいいデザインが多いドローンメーカー『Holy Stone』。コントローラーもどこか親しみのある操作しやすいつくりになっています。さまざまな通販サイトでも人気で、海外での人気も高く購入しやすいブランドのひとつです。
製品の品質を重要とし、高品質・低価格で消費者に提供。最大飛行時間30分という製品もあり、きれいな風景をより長く楽しめるように作られています。
小型ドローン使用上の注意
はじめに小型ドローンは航空法の法規制から外れているとお話しましたが、場所によっては小型でも規制が出てきます。下記に規制対象の場所や状況をまとめるので、しっかりと確認しておきましょう。
1.空港周辺・人口密集地地区・150m上空・イベント会場上空・私有地の上空
2.国の重要な施設・原子力事業所・外国公館
3.高速道路・新幹線上空・変電所・無線施設付近
4.危険物の輸送・物を落とす
上記以外にも、規制対象になる場所があるため、国土交通省が掲載している『無人航空機の飛行ルール』を確認してから、ドローンを飛ばしてください。