暑い時期の作業を快適にしてくれる『空調服』。熱中症対策や作業効率アップのために、建設・運搬などの業種でよく使用されています。
最近では釣りやゴルフなどのレジャーシーンで使われることも増えてきているので、『空調服を一度使用してみたい』と考えている方も多いのではないでしょうか?
今回はおすすめの空調服をランキング形式でご紹介します。合わせて空調服の選び方も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
空調服とは
空調服とはその名の通り空調機能がついた服のこと。服の内側についているファンを回転させることで、服の中に風を取り込むことができます。汗を蒸発させることで体を冷やす『生理クーラー』の仕組みを利用しているため、冷房機能があるわけではないことに注意しましょう。
利用シーンはさまざまですが、炎天下や空調のない現場での作業時にぴったりです。最近では夏のレジャーやアウトドアシーンでの暑さ対策として、気軽に使用する人も増えているようです。
空調服を使う際に必要な部品
空調服を使うときに必要なものは主に5つ。
まずはファンを装着する場所がある『ブルゾン』が必要です。丈夫な作業服タイプはもちろん、レインウェア・つなぎ服タイプなどさまざまな種類があるので、自分が使用する場所や目的に合わせて選びましょう。
また風を取り入れるための『ファン』と『ケーブル』、さらにファンを充電するための『バッテリー』と『充電器』のセットが必要です。このような部品をひとつひとつ組み合わせるのが面倒に感じる人には、すべてセットになった商品がおすすめです。
おすすめの空調服の選び方
生地で選ぶ
空調服は主に『綿』と『ポリエステル』の2種類の素材に分けられます。
綿100%の特徴
『綿』の空調服は燃えにくいことが特徴。火花が飛び散ったり溶接をしたりする現場では、綿100%の空調服がよく使われます。また汗の吸収が良く通気性に優れている点も嬉しいです。
一方で綿の空調服は、使い続けるうちに生地が色落ちしてしまったりシワになったりすることがあります。
ポリエステル100%の特徴
『ポリエステル』素材の空調服はシワになりにくく、何度洗濯しても色落ちがしにくい点が特徴です。防水性・撥水性にも優れており、水を使用する現場や雨に濡れる可能性がある場合の使用に向いています。
反対に通気性が悪いというデメリットもあるので、快適に過ごしたい場合は常にファンを動かして風通しを良くする必要があります。ポリエステル素材の空調服は火に弱いので、火器を扱う現場や溶接作業時には向いていません。
綿×ポリエステル 混紡の特徴
綿とポリエステルそれぞれの素材のよいところを兼ね備えた『混紡素材』は、『TC素材』や『綿ポリ』ともいわれ、それぞれ洗濯しにくさと通気性の悪さをお互いの長所で埋め合っています。
綿×ポリエステル混紡の空調服を購入する場合は、目的に合わせて混紡率を選ぶのがおすすめです。
【補足情報】チタン加工の特徴
空調服の裏側に『チタン加工』がされている商品は、紫外線や赤外線を90%以上カットできます。通常の生地に比べると体感温度が2度低いともいわれており、日焼けや皮膚病を防ぐ効果も期待できるので、野外での使用が多い方におすすめです。
便利な一方で、普段の洗濯や摩擦によって徐々にチタン加工がはがれてしまうこともあり、洗濯時にはネットに入れたり弱アルカリ性洗剤を使用するなどの注意が必要です。
サイズで選ぶ
男性向けのサイズ
空調服は特別な記載がない場合は大人の男性向けのサイズで作られています。普段使用している作業服やブルゾンと同じサイズで基本的に問題ありません。
はじめて空調服を選ぶ方が注意しておきたいのは、ある程度ゆとりのあるサイズ感を選ぶことです。あまり窮屈すぎるとファンからの空気がうまく循環しないこともあり、普段からぴったりサイズの作業服を着用している人は、ワンサイズ大きめの空調服を選びましょう。
女性向けのサイズ
空調服は基本的に男性向けのサイズで作られているので、女性が普段の服を選ぶ感覚でサイズ選びをすると失敗してしまうこともあります。肩幅や体型の違いなどから、女性はワンサイズ小さめの空調服を選ぶとちょうどよいサイズになりやすいです。
また男女兼用と書かれているものは少し小さめのサイズであることが多いので、迷った場合はこちらを選ぶとよいでしょう。もちろん人によって体格差があるので、購入前のサイズ確認は忘れずに行いましょう。