『モンキーレンチ』は家具やメカの組み立てに必要なアイテムですが、何となく選んでしまっていませんか?ここでは、おすすめのモンキーレンチをランキング形式で紹介していきます。
メーカーごとの特徴や使いやすさ、製品のスペックなどを詳しく紹介していくため、初心者におすすめです。実際に使わなければ分からない口コミも満載なので、購入の際にはぜひ参考にしてみてください。
モンキーレンチのおすすめポイント
ここでは『モンキーレンチ』の使い方などの基本的な情報をまとめていきます。よく間違われやすいスパナとの違いなど、ぜひ参考にしてみてください。
モンキーレンチの用途
モンキーレンチは、ボルトなどの開け閉めに使われる工具です。素手でやるよりも力が効率的に加わるため、楽に作業が進みます。開口部にウォームギアがついており、アゴの幅が自由に変えられるのが特徴です。
それによりどんなボルトのサイズにも対応できます。大きなメカになるほどさまざまな種類のボルトが使われているため、アゴ幅が変えられないと複数の工具を持っていないと対応できません。しかしモンキーレンチが1つあれば多様な幅に対応できるため、持っておいて損はない工具でしょう。
ただしボルトの本締めには対応できない点には注意が必要です。複数のボルトをとりあえずスピーディーに仮締めしていきたいという場合におすすめとなっています。
スパナとの違い
モンキーレンチとスパナは、じつはどちらも同じ工具の名称です。アメリカでは『モンキーレンチ』、イギリスでは『スパナ』と呼びますが、日本ではどちらも同じように広まったとされています。しかし日本では先端が開いた小型のものをスパナ、大型で閉鎖しているタイプをモンキーレンチと呼ぶのが一般的です。
スパナはアゴが変えられないぶん、しっかりと締めて固定するのに向いています。一方でモンキーレンチは締める力は比較的弱いですが、アゴの幅が変えられるため汎用性が高いのが特徴です。
モンキーレンチのおすすめの使い方
モンキーレンチは正しい使い方を守って使用しましょう。まず開口部を広げて、ボルトの幅に合わせましょう。モンキーレンチの根本部分を手に持ち、親指でウォームギアを回すと上手にできます。
次にボルトがぴったり固定できるようにウォームギアを締めましょう。ボルトがぐらつくと事故の原因となってしまうので、きつめに締めるのがポイントです。最後にモンキーレンチを回し、ボルトを締めれば完了です。
ただしモンキーレンチは本締め用の工具ではないため、精密機器への使用は避けるようにしましょう。自宅での家具の組み立て程度であれば十分なので、場合によって使い分けるのがおすすめです。
モンキーレンチのおすすめの選び方
モンキーレンチを選ぶ際には、使いやすさを重視するのがポイントです。以下に紹介するポイントを守ると、固いボルトやナットでも簡単に開け閉めできます。
幅の調整のしやすさ
まずアゴ幅の調整のしやすさを確認しましょう。モンキーレンチはボルトの径に合わせてアゴ幅が変えられますが、ウォームギアが固いタイプだと幅の調整がうまくできません。
そのため実際に触ってみて、動かしやすいかどうかを確認しておきましょう。できれば片手で調整ができるタイプにしておくと、急いでボルトを締めるシーンでも活躍します。
ウォームギアがぐらつかないか
モンキーレンチにはウォームギアのぐらつきも重要です。ボルトを回しているときに動いてしまうと使いづらいので、しっかりと固定できるものを選びましょう。ボルトやナットの大きさにモンキーレンチが合っていないとぐらつきの原因になってしまうので、あまり大きいタイプを使わないようにするのもおすすめです。
持ち手
持ち手にラバーグリップがついているタイプだと、固いボルトを回すのも楽にできます。また持ち手がカーブしていると手の形に寄り添いやすく、長時間使っていても疲れにくいです。購入時には実際に握ってみて、手にフィットするかどうか確認してみましょう。
開口サイズ
開口部の大きさは150mm~300mmのタイプが一般的ですが、使いたいボルトの大きさに合わせると使いやすくなります。大きい開口サイズだと小さいボルトにもある程度対応できるため、使用の幅は広がるでしょう。
ただし大きさに差があると使っているうちにずれやすいので、できれば使いたいボルトにぴったり合うものを使うのがおすすめです。
本体の長さ
モンキーレンチの本体にはさまざまな長さのタイプがあり、用途によって選べます。アゴ幅や開口サイズに注目が集まりがちですが、本体の長さは意外と重要です。長くなるほど力がかけやすくパワーが発揮できるため、固いボルト締めに向いています。ぜひ使うシーンによって選び分けてみましょう。
ショートタイプ
長さ10~15cmの『ショートタイプ』のモンキーレンチは、片手で使えるコンパクトなサイズ感が特徴です。小さいため入り組んだすき間での作業も楽々で、あらゆるシーンで使いやすくなっています。
ただし長さが短いぶん力がかけづらく、大きいボルトや固いナットには向いていません。長いレンチが入らないところの補助として使うのが一般的です。
ロングタイプ
『ロングタイプ』の本体長さは20~30cmです。大きくて固いボルトもしっかりと締められるので、本締めと同じようにがっちり固定したい場合に向いています。ただし長さがあるため重量も重くなり、取扱いが大変なのがデメリットでしょう。
ハンドルを回しているうちに他所にぶつけやすいので、注意して扱う必要があります。また狭い空間にも入りづらいため、複雑なメカの内部には使えません。
便利な機能で選ぶ
モンキーレンチには、本体の長さや開口部大きさなどさまざまな種類があります。さらに付加機能をつけたタイプもあるので、ぜひ用途に応じて使ってみてください。
ノギスタイプ
『ノギスタイプ』のモンキーレンチは、開口部にメモリがついているのが特徴です。開口部の開き具合で長さが測れるため、簡易的なノギスとして使えます。ただし専用器具ではないため多少の誤差はあるでしょう。
ギアタイプ
『ギアタイプ』は、モンキーレンチの開口部とは逆側にギアをつけて使えるタイプです。穴の大きさは固定ですが、ぴったり合うボルトなら手軽に締められるでしょう。よく使うボルトの口径がギアの大きさと合うのであれば、使うと便利です。
ハンドルタイプのモンキーレンチは、握りやすいように左右に厚みに差を持たせています。厚みのあるほうが手の平に合うので、開け閉めする際に簡単にできます。
モンキーレンチのおすすめメーカー
ここで紹介するモンキーレンチメーカーは、しっかりした品質で有名なブランドばかりです。一度購入すれば長く愛用できる製品ばかりなので、ぜひ気に入ったものを選ぶようにしましょう。
ロブテックス
『ロブテックス』は、モンキーレンチだけでなく工具全般、建築部材などを手かけるメーカーです。ブランド名は北米のロブスターを由来としており、両手式バリカンから事業を拡大させた会社のイメージを表しています。
また海老は日本でも『腰が曲がるまで長寿命』という縁起物で、そのくらい長持ちする製品を作るという意味が込められています。創業130年を超える老舗モンキーレンチメーカーで、安心感があるのが特徴です。
TOP工業
作業用工具の専門メーカー『TOP工業』。モンキーレンチだけでなく、スパナ全般なども製造しています。多品種少量生産を採用しており、幅広いラインナップが揃っているのが特徴です。
大量生産にはないクオリティの高さが自慢で、ユーザーのニーズに寄り添った製品づくりを心かけています。新潟県に本社を置き、品質の高い製品には多くの支持が集まっています。
KTC
『京都機械工具』が手かける工具ブランドです。1950年に京都で生まれ、質の高い製品づくりを続けています。高温の金属に圧力をかけて製造する技術が有名で、強度の高さが自慢です。モンキーレンチはオリジナルのフォルムが特徴となっており、使いやすさに定評があります。
BAHCO (バーコ)
『BAHCO』はスウェーデン生まれの工具メーカーです。軽いのにしっかり長持ちする工具を製造しており、一度購入すれば一生使えるでしょう。DIYにぴったりのシンプルなモンキーレンチから、工業製品に使われる耐久性の高い工具まで幅広いラインナップがあります。
スナップオン
プロ向けのしっかりした工具を製造しているアメリカのメーカー『スナップオン』。自動車整備に使われることが多く、長く使っても劣化しないと幅広く愛用されています。デザインがシンプルなのも特徴で、世界中にファンが多いメーカーとなっています。
高儀
『高儀』は150年以上の歴史を持つ工具メーカーです。鍛冶職人から始まり、刃物や道具作りに精通しています。モンキーレンチなどの工具だけでなく、のこぎりやカンナなどプロ向けの製品も製造しています。海外のバイオリン工房でも使用されるなど、日本品質のクオリティが高く評価されているのが特徴です。
TRUSCO
1959年創業の国内メーカー『TRUSCO』。品質の高い工具で有名になり、現在では国内トップレベルの人気を誇ります。工具販売だけでなくアフターフォローが手厚く、工具の故障や不調にも即座に対応してもらえて安心です。