通勤時も休みの日にも自転車を使うことは良い運動になります。日常使いもしやすいのが『クロスバイク』ですが、安くて高品質なものを購入したいはず。
この記事では、おすすめの安いクロスバイクを探す方法や選び方について、さまざまなメーカーのクロスバイクを比較しながら解説していきます。記事後半ではおすすめ商品ランキングもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめの安いクロスバイクを探すには
クロスバイクの購入方法はさまざまで、大きく分けて5種類の選択肢があります。それぞれ特徴も違うので、詳しく解説していきます。
大手自転車チェーン店で探す
誰でも簡単にクロスバイクを購入できる方法です。展示数が多いので、いろんなブランドをすぐ比較できるのも良いところです。もし店に希望のクロスバイクがなくても、大手というところがメリットになり、他店からの取り寄せにも対応できます。また各メーカーごとにセールをやっている場合があり、気になるクロスバイクがもっと安く買えることもあります。店員さんに相談しながら選びましょう。
ただし有料会員にならないとメンテナンスをしてくれなかったり、会員でなければメンテナンス料金が高めだったり、という注意点があります。スポーツバイクを安全に快適に楽しむ上でメンテナンスは必要ですが、どちらが高くつくか考えて購入すると良いでしょう。
大型スポーツ店で探す
価格設定の安いクロスバイクを店頭で見つけやすい方法です。自転車の専門店というわけではないため、クロスバイクの数は比較的少なめなものの、初めての1台として気軽に購入しやすいという利点があります。専門店ではないから店内を落ち着いてまわれますし、スポーツバイクにも合わせられるウェアや靴などを見てまわれるところもポイントです。
他にもツーリング先で遊んで使いたいアイテムも見つけられたり、友人とそれぞれ好きな分野の用品を見てまわれたりと、ショッピングも楽しめます。有名メーカーなどに特にこだわりがなければ、大型スポーツ店ものぞいてみてください。
インターネット通販で探す
家でもリラックスしながら、じっくりクロスバイクを探せます。目の前で現物を見れないデメリットはありますが、人気があるメーカーのものでも安く買えます。専門店で実物を見てから、インターネットで検索する方法も良いでしょう。
新品にこだわらない人にとっては、Amazonや楽天市場で中古で買える手軽さもあります。
ホームセンターで探す
何より魅力的な部分は、激安価格でクロスバイクが買えるところです。形重視で、本格的なツーリングまで求めていない人に向いているでしょう。
しかし激安で売られている理由に少し問題があります。実は『ルック車』と呼ばれる、スポーツバイクに似た自転車であるため、部品や素材の質が良くないのです。負荷をかけすぎると壊れて、安く購入しても修理代がかさむ可能性も捨てきれません。
スポーツバイクは、万が一のときでも自分で分解できるメリットがあります。ルック車も同じ作りにはなっていますが、品質がそこまで高くないために再度組み立てようとすると、元に戻せなくなる可能性もあります。クロスバイクを楽しみたい人にはおすすめできません。
個人経営している自転車屋さんで探す
大手自転車チェーンと違い、個人経営になるため価格は定価に近く高い場合が多いです。しかし初期投資は高くなるものの、無料でメンテナンスしてくれることもあるので、長期的に考えるとコストパフォーマンスはそこまで悪くないと言えます。展示しているクロスバイクは多くありませんが、自転車のプロが自分に合った1台を探してくれるでしょう。
ただし良くも悪くも個人経営なので、経営者の質には左右されます。信頼関係が築けそうな自転車屋を見つけるところからはじめることを考えると、少し大変に感じるかもしれません。何を一番重要視するかを決めてから、購入方法を選びましょう。
おすすめの安いクロスバイクの選び方
購入方法の次に、クロスバイクを安く選ぶにはどこに着目すれば良いかを考えましょう。自分の好みかどうかも問題ですが、具体的に確認すべき点は思ったよりも多くあります。形だけにとらわれない選び方をお伝えします。
重量で選ぶ
クロスバイクの選び方として重要なのは、まず車体の『重量』です。長い間漕ぐことが多いスポーツバイクは、速く走るためにも軽いほうが良いです。しかし『軽量素材』にこだわってしまうと、かなり高額な買い物となります。
およそ10kg〜13kgくらいがクロスバイクの一般的な重さなので、その範囲を目安に選びましょう。特に女性の場合は、できるだけ軽いクロスバイクを選んだほうが良いでしょう。車で運ぶときも余計な負担がかからずに済みます。
ポピュラーな素材としては、『アルミニウム』でできた車体は軽く、比較的安価に購入できるものもあります。『アルミニウム』は『スチール』よりも軽くて強度があるので、初心者にもおすすめです。
ギアの多さで選ぶ
クロスバイクの『ギア』は、多いものを選ぶ方が断然良いです。一番ギアを軽くしていたとしても前に進めないほど大変な状況があるためです。一般的な自転車と違い長い距離を走るクロスバイクは、ギアで細かく調節することで身体の負担を少なくします。平坦な道だけならそんなに負担は感じにくいかもしれませんが、のぼり坂の多い道や峠などでは全然異なります。
また平坦な道でもスピードを求めるのであれば、ギアを重くすることで時速25kmも出せます。走りを楽しむのがクロスバイクの魅力の1つですよね。細かいギア調節があることで自分に合った負荷を見つけられるので、より快適に走行するためにも多段ギアを選ぶのが良いでしょう。
車輪で選ぶ
クロスバイクは車輪が大きく、タイヤの幅が細いものを選びます。700x28cのサイズが一般的であり、通常『700C』と記載されています。細いタイヤなのは、道路との摩擦抵抗を少なくすることでスピードを保つためです。普通の自転車でいうと27インチほどの大きさになります。
注意すべき点は、細いタイヤなので空気圧を常に確認しておかなければパンクの危険性があることです。空気圧ゲージの付いたポンプを購入し、正しい空気圧でパンクしないようにするとトラブルを防げます。チューブのバルブは英式である普通の自転車と異なり、アメリカ式やフランス式という場合もあります。確認して購入するようにしましょう。
車輪の脱着できるかどうかで選ぶ
クロスバイクは車輪を着脱できるものを選びます。先にも説明しましたが、長距離移動中にパンクした場合でも修理・交換がしやすいからです。
サドルに取り付け可能な交換用チューブ入れなども売ってあるので、合わせて購入すると良いしょう。ほとんどのクロスバイクは簡単に車輪を着脱できますが、念の為購入する前に確認しておくと安心です。
また車輪を外せるとコンパクトに収まるので、車に載せて移動しやすいです。輪行という専用袋を使えば電車で移動できるので、旅先でクロスバイクに乗る楽しみが増えます。盗難防止、劣化防止のため室内に保管する場合にも、輪行があれば小スペースで邪魔にならないので便利で活用度高めです。
身体に合うサイズで選ぶ
クロスバイクはフレームの大きさを基準に選ぶので、身長に合ったサイズを選ぶ必要があります。一方ホイールは700Cが一般的なため、大きさを気にする必要はありません。フレームのサイズ展開は各メーカーによって表記が違いますが、『145~165cm』のように身長を記載しているところもあるので、大まかな目安にします。
クロスバイクを正しく選ぶには店舗へ行き、試乗してみることが大切です。もしフレームが自分の身長に合っていなければ、ハンドルと体の距離の差・サドルの高さに影響し、最悪乗ることさえもできない状態になります。乗れたとしても走行に影響がある場合があるので、色々なクロスバイクに乗ってみてどれが自分に合うか確認しておきましょう。
デザインで選ぶ
クロスバイクを楽しむ上で、モチベーションとしても大事になってくるのがデザインです。もし好みのデザインで乗り心地も良ければ、普段使いでもより快適さをプラスできるからです。乗り降りするときに足をあげにくいデザインもあるので、きちんとフィッティングしているか確認する必要はあります。
また主な用途に合わせて、デザインに注目することも大切です。たとえば通勤や街乗りに使うことが多い場合、泥除けの付いたクロスバイクの方が使い勝手が良いですし、街中で安全に走れるように設計されたものもあります。より多くのクロスバイクをチェックして、お気に入りの1台を手に入れましょう。
クロスバイクのおすすめ価格帯は?
欲しいクロスバイクの用途、使用頻度によっては価格が高くなる場合もあれば、安く済ませることもできます。軽量を目指して素材にこだわるなら値段も高くなりがち。ブランドによっても差が出てきます。ここでは3通りに分けてご説明します。
1万円台がおすすめな人
1万円台で手軽にクロスバイクに乗るなら、通勤・通学などの短距離使用の人におすすめです。なぜなら長距離走行と比べると、フレーム素材が安く車体が重くても、体への負担になりにくいからです。アルミニウムよりも重いクロモリフレームであれば、重量はあるもののコストパフォーマンスは良くなります。
また多段変速ができなくても、いわゆるママチャリよりは早く快適に走れるので、6段変速でも申し分ないです。さらにチューブバルブが英式で、普通の自転車の空気入れが使えるものであれば、新たな出費の必要もないので便利ですね。クロスバイクに乗ることを趣味にしたときに、本格的に性能を重視したものに買い換えてはいかがでしょうか。
3万円台がおすすめな人
3万円台のモデルはスポーツバイク初心者の方に向いている価格と言えるでしょう。スペックの良いクロスバイクが欲しいときでも、インターネットのアウトレットを使えば安く買えるため、満足できるでしょう。万が一飽きても、出費を抑えられるので普段使いにシフトチェンジしやすいですね。
中にはアルミニウム製の軽いフレームのクロスバイクもあります。軽くサイクリングに行くなら、十分スポーツバイクを楽しめます。ただし有名メーカーなどのブランドものは、中古を手に入れられる程度です。カスタマイズの自由度は低めなので、手軽にクロスバイクをはじめたい人におすすめといえるでしょう。
5万円台がおすすめな人
5万円台のクロスバイクに向いているのは、高性能と機能性を希望しつつ、出費は抑えて長距離走行を楽しみたい人です。5万円台でも買える有名メーカーがあるというのもポイントになります。ある程度しっかりしているクロスバイクが多いので、きちんとメンテナンスをしていれば、ツーリングで100kmの距離でも問題ないと言えます。型落ち品でも構わなければ、GIANTの24段変速が手に入ることもあります。
素材が軽めな、アルミニウム製を選ぶことができることもメリットです。身体に負担がかかりにくく、ハードな長い坂道チャレンジなど、さまざまな走行も楽しめます。安く高性能なクロスバイクが手に入る分、アクセサリーや安全面にお金をかけられますし、初心者でも安心してツーリングを楽しめます。