自転車の中でもコンパクトで持ち運びやすく、デザイン性の高さから人気のある『折りたたみ自転車』。ただ折りたたみ自転車は多くのメーカーから販売されており、どの自転車がよいか判断するのは難しく感じませんか。
この記事では折りたたみ自転車を購入するメリットやデメリット、選ぶときのポイントについて解説します。さらに独自の選定基準で厳選した、おすすめの折りたたみ自転車をランキング形式でご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
折りたたみ自転車を購入したいけれど、どの自転車にしようか迷っていて、選び方がよくわからない方には必見の内容です。
折りたたみ自転車とは
『折りたたみ自転車』とは、電車内にも持ち運ぶことができるぐらいの軽さとサイズの小さい自転車のことです。また最も一般的なタイヤのサイズは20インチになります。
ただ最近は更にコンパクトなサイズの折りたたみ自転車も販売されており、サイズは8インチから26インチまでと多彩な商品ラインナップがあります。
折りたたみ自転車のメリット
折りたたみ自転車を利用するメリットは3つです。折りたたんで持ち運べるメリットもありますが、それ以外にも多くのメリットがあるので、順番に解説します。
コンパクトになり、持ち運びもできる
折りたたみ自転車の一番のメリットは、車体のサイズがコンパクトで持ち運びもできる点です。通常の自転車は収納するスペースを探す必要があります。
しかし折りたたみ自転車なら家の中で保管できるので、サビついたり、盗難に遭ったりする危険性はかなり減らすことが可能です。また自動車や電車での移動時に持ち運ぶことができるので、旅行に行く際にも便利でしょう。
小回りが利き街乗りに最適
折りたたみ自転車はタイヤのサイズが小さいため小回りが効きやすいです。そのため体が大きくない人でも負担を感じることなく街中を移動できます。また速く走るだけでなく、ゆっくりと走ることも簡単です。車体も軽いので、発信するときも余計な力は必要ありません。
おしゃれなデザインが豊富にある
折りたたみ自転車は各メーカーからさまざまなデザインの商品が販売されています。デザインはスタイリッシュなものから、かわいいものまで、自分好みのデザインから選べるので、飽きることは少ないでしょう。カラーも複数の種類から選択できるので、選ぶときの楽しさもあります。
折りたたみ自転車のデメリット
折りたたみ自転車はメリットも大きいですが、デメリットもあります。購入した後に後悔しないためにも、購入前にデメリットもあることを考慮しておきましょう。
価格が一般の自転車に比べて高い
持ち運びが便利で、乗りやすい分、価格は一般の自転車よりも高くなりがちです。安くても2万円〜3万円するものが多く、高い自転車なら30万円以上する車種もあります。
当然デザインが良いものや高性能なものほど価格は高くなる傾向があります。
走行性能は少し劣る
折りたたみ自転車はスポーツ自転車と比較すると、走行性能は劣ってしまいます。代表的な自転車の平均速度は以下の通りです。
・ママチャリ:15km〜20km
・折りたたみ自転車:15km〜18km
・ミニベロ※:25km
・マウンテンバイク:25km〜30km
・クロスバイク:20km〜30km
※タイヤのサイズが20インチ未満の折りたたみ自転車のこと
折りたたみ自転車は他の自転車と比べて、最も最大速度が遅いことがわかります。もしスピードを求めるならミニベロを購入しましょう。
おすすめの折りたたみ自転車の選び方
折りたたみ自転車を選ぶときに、ただなんとなくデザインが気に入ったからといったような理由で選んでいませんか。選ぶ時のポイントはデザインだけではありません。折りたたみ自転車を購入する目的を考えましょう。
折りたたんだときのサイズで選ぶ
折りたたみ自転車を選ぶときはあらかじめ折りたたんだときのサイズを測っておくことをおすすめします。この作業によって室内で収納できる場所があるか、車などに入るかなどをチェックできます。
また同じインチの自転車でも折りたたむ方法によって、畳んだときのサイズが違うので、事前にどのようなたたみ方ができるのかについても調べておきましょう。
用途で選ぶ
タイヤのサイズは漕ぎやすさやスピードに深く関係しています。漕ぐときの労力はタイヤのサイズが小さければ小さいほど楽な一方、タイヤのサイズが大きいほどスピードの維持は楽です。
自分が普段利用する場所や道路の状況によってバランスの良いサイズを選びましょう。
基本的にはタイヤサイズが12インチ以上のものを選べば、バランスが取りやすく、ちょっとした段差で転んで怪我をするリスクは低くなります。つまりタイヤのサイズが小さければ小さいほど、よいとは限らないのです。
特にはじめて折りたたみ自転車に乗る人は、慣れるのに時間が掛かるため、タイヤのサイズが大きめの車体を選ぶことをおすすめします。
街乗りなら小さめのサイズ
街乗りをすることが多いのであれば、漕ぎ出すのに負担がかからず、一般的なママチャリ程度のスピードが出せる14インチ〜16インチのタイプで十分でしょう。
街で乗る場合は何度も進んだり止まったりを繰り返すため、そこまでスピードの速さは必要ありません。
スピード重視なら大きめのタイヤ
広い道路などでスピードを出したい場合は大きなタイヤの自転車を選びましょう。18インチ〜20インチのタイヤであれば、時速25kmのスピードで走ることもでき、スピードも落ちにくいです。
重さで選ぶ
折りたたみ自転車は軽ければ軽いほど良いとは限りません。目的によっては、重い自転車の方が扱いやすいケースもあります。ここからは、折りたたみ自転車の重さにどのような特徴があるのか解説します。
5~7kg台
折りたたみ自転車は軽ければ軽いほど乗りやすく、持ち運びもしやすくなります。このような自転車は重さが5kg〜7kgぐらいが一般的でしょう。
フレームに使用されているのはアルミやカーボン、チタンなど軽い素材が多いです。
7~9kg台
7〜9kgの折りたたみ自転車は電車や車などで自転車を乗せて移動したい人にぴったりのサイズです。小さいので家の中に置くスペースにも困りません。5kg〜7kgの自転車よりもタイヤのサイズが少し大きいため、バランスも取りやすくなっています。
9~12kg台
9〜12kgの折りたたみ自転車は最も一般的な重さのため、多くのメーカーから販売されており、自分好みの自転車を探しやすいです。また軽い自転車よりも価格が安いため、手を出しやすいのも魅力です。
ただかなりの重量になるので、持ち歩くのは少し厳しい方も多いでしょう。12kg以上の折りたたみ自転車は安い価格の製品が多くなります。また12kgの折りたたみ自転車は普通の自転車よりはコンパクトなサイズです。
ギア比で選ぶ
『ギア比』とはペダルと後輪のギアの比率のことです。ペダルを1回転漕いだときに何m進めるかを表しています。ギア比率の計算式は、(最小ギアの歯の数-最大ギアの歯の数)で求められます。
ギア比率の数字が大きければペダルが重たい代わりに、一漕ぎで長い距離を進むことが可能です。一方で数字が小さければペダルは軽いので漕ぎやすいですが、一漕ぎで進める距離は短くなります。
ギア数で選ぶ
『ギア数』が大きければ大きいほど自転車のスピードが出るわけではありません。ギアの数は、漕ぎ出すときや上り坂など体力をつかうときは低い段を使い、スピードを出したいときに高い段を使います。
つまり変則段数が多ければ多いほど自転車のスピードは出しやすくなります。自転車に乗る目的が街乗りぐらいであれば、6段ぐらいまでの自転車で十分でしょう。
もしサイクリングのように本格的にスピードを出して乗りたい場合は、8段ぐらい出せる自転車がおすすめです。
装備品で選ぶ
折りたたみ自転車にはかごなどの『装備品』がほとんどついていません。そのため買い物などに利用する際には不便ですし、またライトや鍵がついていない自転車もあります。
もし折りたたみ自転車を購入する場合は、装備品の有無を確認し、ついていない場合は、装備品込みの価格で判断しましょう。また自転車を使う目的によって装備品が必要かどうかは変わるので、よく考えて購入する必要があります。
折りたたみ自転車は持ち込めるの?
折りたたみ自転車は電車や飛行機に持ち込みが可能です。ただし持ち込み方にはそれぞれルールがあります。自転車を持ち込んだことによって他の乗客の迷惑になることは避けてください。ここからは電車と飛行機に持ち込む際のマナーについて解説します。
電車に折りたたみ自転車を持ち込むときのマナー
自転車は電車へ無料 (一部の鉄道会社は有料)で持ち込むことができます。ただし専用の輪行袋や、スーツケースに入れて持ち運ばなければなりません。また鉄道会社によって手荷物規定のサイズは違うので、分解作業は必要です。
他の乗客の邪魔になったり、傷つけたりする行為はマナー違反です。特に混雑時は乗客の迷惑になる可能性もあるので注意しましょう。
飛行機に折りたたみ自転車を持ち込むときのマナー
自転車は飛行機に持ち込むことができます。飛行機に乗る場合は専用の『輪行袋』に入れて、手荷物カウンターで預ければ、後は到着した空港の手荷物受取所で受け取るだけなので簡単です。
電車と比べて、他の乗客の迷惑にはなりにくく、どの時間帯でも持ち運びがしやすいです。航空会社によって手荷物の重さやサイズが定められているので、事前に確認して分解などをしておきましょう。