自宅でのちょっとした家具の修理やDIY、車やバイクの整備に欠かせないのが『工具セット』です。工具が一式揃った工具セットでは最低限必要な工具がすべて揃うのが魅力的。使用する工具をその都度購入するよりも工具セットとして購入した方がコスパもよくなります。
今回は工具セットの選び方を余すことなく解説していきます。さらに人気のおすすめ商品も紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめの工具箱の種類
工具セットを選ぶ際、持ち運びやすさや利便性などを考えるのも大切です。ここからは工具箱のタイプ別にご紹介していきます。
キャビネットタイプ
使用する工具が大量にあり、かさばってしまうという方には『キャビネットタイプ』の工具箱をおすすめします。キャビネットタイプの工具箱の特徴はなんといってもその収容力の高さです。
本格的にDIYやなどを行っている場合、工具の収納場所に困ることも少なくありません。キャビネットタイプの工具箱であれば、大量の工具を一か所にまとめて収納できるので便利です。
ただし広範囲に工具を持ち運ぶのであれば、かなり重量があるのであまりおすすめできません。工具箱の下にはキャスターが付いているので、工場内での移動など、ある程度の移動距離で使用する方におすすめのタイプになります。
ボードタイプ
作業する場所に工具を常備しておきたいという方には『ボードタイプ』の工具箱がおすすめです。ボードタイプの工具箱の特徴は、工具を見えるように壁にかけて保管しておけるということです。自宅や作業場だけで作業する方、工具をあまり持ち運ぶことがない方におすすめのタイプになります。
自分が所有している工具が一目見るだけですぐにわかり、必要な工具を一瞬で探し出すことが可能です。このことによって作業の効率化にも繋がります。
手持ちの工具をパッと見るだけで把握できるので、同じ工具を2つ揃えてしまうというミスも起こりません。さらに壁にかけて収納できるので保管場所を取らないという利点もあります。
チェストタイプ
工具を頻繁に持ち運ぶという方には、『チェストタイプ』の工具箱をおすすめします。チェストタイプの工具箱の特徴は数段に分かれた収納ボックスが付いているということです。自分の好きなように工具の収納場所を決めることができて、使い勝手は抜群。
キャビネットタイプの工具箱と比較すると収納力は落ちてしまいますが、その分コンパクトになり、あちこちに工具箱を持ち歩く方にもおすすめできます。樹脂製の軽いチェストタイプの工具箱も売り出されているので、重い工具箱は面倒だという方にもおすすめです。
カスタマイズタイプ
工具セットの内容に自分が求めている工具が入っていないこともあります。そんときには自分が欲しい工具だけ収納できる『カスタマイズタイプ』の工具箱がおすすめ。自分の必要な工具をバラ売りで購入して、使用する工具だけを持ち運ぶということができます。
バイクでツーリングなどに行かれる方にもおすすめできるタイプになります。
用途別おすすめの工具セット
工具を選ぶときは、まず用途を考えることが大切です。用途によって必要な工具は違います。たとえば家具を組み立てるだけであればドライバーやペンチ、ニッパーなどの最低限の工具があれば十分。本格的なDIYを行うのであれば、電動ドリルやのこぎり、メジャーなどがセット内容にある工具セットがおすすめです。
家庭に工具セットを常備しておきたい場合
これと言った使い道は決まっていなくても、家具の組み立てや、家の中の軽い不具合を修理するために工具セットを家に置いておきたい方には、『ホームツールセット』がおすすめです。専門性の高い工具は入っていませんが、基本的な工具が一式揃うようなセット内容になっています。
また家具の組み立てのみを想定している方には、プラス・マイナスドライバーやニッパー、ラジオペンチなどが内容に入っている工具セットで十分でしょう。最低限必要な工具はそろっているので、一家にひとつあるだけで安心です。
内容が充実している工具セットの割には価格が比較的リーズナブルで、平均3,000~5,000円程度で手に入れられます。ただし工具の質が不十分なこともあるため、高トルクがかかっている部品などに使用する際には気を付けてください。
DIY用に使う場合
DIYを行う際には木材を切断したり、ものの長さを測定したりする必要があります。DIYを頻繁に行う方には『ドライバー』や『ペンチ』に加えて、『電動ドリル』や『のこぎり』、『メジャー』までがセット内容に含まれている工具セットがおすすめです。
ホームツールの工具セットと比較すると、のこぎりや電動ドリルが入っている工具セットの方が、専門性が高くなるのでそのぶん価格も上がってしまいます。しかしDIY用の工具セットがひとつあるだけで便利さが上がることは間違いなしです。ぜひ検討してみてください。
自動車やバイクの整備に使用する場合
自分で自動車やバイク、自転車などの整備をされる方には『レンチ』や『ニッパー』、『プライヤー』などがセット内容に含まれている工具セットがおすすめです。
自動車やバイクを整備する際には頻繁にボルトを緩めたり締めたりという作業をすることになります。そのためボルトを扱う作業に必須の、メガネレンチやソケットレンチ、ラチェットハンドルのさまざまなサイズのものが十分入っている工具セットを選びましょう。
このような工具セットは値段の幅が非常に広いことが特徴です。整備の際に大変強い力がかかることもある工具ですので、少々値段は張ってもしっかり強度がある工具がそろっている工具セットを選ぶことをおすすめします。
おすすめの工具セットの選び方
一口に工具セットといっても価格や、内容の充実度はさまざま。ここからは工具セットのおすすめの選び方をわかりやすく解説していきます。
入り組み (セット)点数で選ぶ
工具の用途が具体的に決まっておらず、もしものとき用に家に常備しておきたいという方は入り組みの点数で選ぶのもおすすめです。入り組み点数が多くても、リーズナブルな価格で販売されているものもあります。
ドライバーやペンチ、メジャーだけでなく、電動ドリルやのこぎりまで入っているタイプであれば、必要なときにも工具で困ることはないでしょう。
価格で選ぶ
用途や点数で選ぶのも大事ですが、価格も大事な選択要素です。ここからは工具セットの価格を考慮した選び方をご紹介します。
初心者向けの工具セット
初心者向けの工具の多くは3,000円程度から購入することができます。初心者の方は特に、価格が高くない分、さらに使いやすい工具セットが欲しいときにも比較的簡単に買い替えできるのも魅力です。
初心者の方には一度、一式揃った工具セットを試してみて、使いやすさ、使いにくさを感じるということが大切です。工具の扱い方を覚えた後、少しずつ自分に必要な本格的な工具を揃えていきましょう。
本格的な高額工具セット
値段のことは考えず、本物の工具を求められている方には本格的な高級工具セットがおすすめです。ここで高額の工具セットとは30,000円以上のお値段のものを指します。お値段がリーズナブルなものでも良質な工具もありますが、やはりお値段が高めの工具セットでは値段相応の質が保証されています。
お値段の張る工具は耐久性が高く、持ちやすさもにまで追求して作られているため、使用感には申し分ないでしょう。
耐久性で選ぶ
頻繁に工具を使う方にはやはり高品質の工具セットがおすすめです。価格が安くとも良質なモデルはあるのですが、長期間使う場合には、耐久性に問題がある場合があります。頻繁に使う方は特に、耐久性が低いと何度も買い換えないといけません。
何度も買い替えることを考えれば、少しお値段が張っても高品質の商品を買うことをおすすめします。頻繁に工具を使用するのであれば、高品質の工具セットを選ぶとよいでしょう。
プロが使っているものを選ぶ
整備士や飛行機の整備を行う人が使うものであれば、本格的な品質になっています。『KTC』や『Work Pro』の工具セットは、プロが愛用することで有名な工具です。プロが使用するものは、品質だけでなく使い勝手にも徹底的にこだわっています。毎日使うものだからこそ手にかかる負担や持ちやすさを考慮する必要があるからです。
プロが使用するものとなると、50,000円以上も高額のものもあります。しかし使い勝手の良さは抜群です。本格的な品質を好む人であれば、プロが使う品質の商品を選ぶことをおすすめします。
安全な大きさで選ぶ
手で持って使用する工具では、そのサイズも安全に使用できるかどうかに大きく関わります。自分の手の大きさに合ったものでないと使いにくく、ケガをしてしまう危険もあります。自分の手のサイズに合った、握りやすいサイズのものを選びましょう。
小さいサイズの工具は、収納、携帯のときには便利なものの、握りにくく扱いづらいことも多いです。グリップ部分が大きめになっている工具は比較的使いやすいため購入の際には確認してみてください。