便利な移動手段『シティサイクル』。日常的に使うものだから、選び方1つで日々の快適さが大きく影響が変わります。
とはいえシティサイクルは素材や機能、乗り心地や見た目など、商品によって特徴はさまざま。価格帯も幅広いです。
その多種多様さに『何を選べばよいかわからない…』と途方に暮れる人も多いのではないでしょうか。この記事ではそんな方の参考になるシティサイクルの上手な選び方をお伝えします。
さらに手頃な価格と充分な機能を兼ね備えたおすすめのシティサイクル10台をランキングでご紹介!これからシティサイクルの購入を考えている人は、ぜひご一読ください。
シティサイクルとは
シティサイクルは、日常生活で使うことを目的に作られた自転車のことです。よく耳にする『ママチャリ』はシティサイクルの呼び名の1つ。他にも『軽快車』や『ファミリーサイクル』などとさまざまな名前で呼ばれています。
スポーツバイクとの大きな違いは3つ。
・どんな人にも乗りやすく、楽な姿勢で走行できること
・前カゴやライト、スタンドなど便利な機能が標準装備されていること
・比較的、手頃な価格で手に入ること
つまりシティサイクルは『老若男女だれでも手軽に購入できる便利な自転車』といえます。
シティサイクルの種類
シティサイクルの種類は大きく分けて2つ。『電動シティサイクル』と『ノーマルシティサイクル』です。それぞれの特徴をご紹介します。
電動シティサイクル
電気でモーターを動かし漕ぐ力をアシストしてくれる『電動シティサイクル』。
電動アシストのおかげで、長距離や上り坂、さらに重い荷物を積んでも少ない力で漕げます。電動アシストを可能にするのは、充電バッテリーを搭載しているため。機種によって違いはありますが、1回の充電で大体40~50km程度、充電時間は3~4時間程度のものが多いです。
デメリットは重いこと。一般的に25~35kg程度の重量があるので充電が切れてしまうと重さを感じます。
ノーマルシティサイクル
『ノーマルシティサイクル』は非電動式のため、動力は人力のみ。
長距離走行や上り坂、重い荷物がある場合かなり体力を消耗します。しかし電動シティサイクルにはないメリットも豊富です。
たとえば価格設定が低いこと。1万円程度で購入できる商品も多くあるので、気軽に購入できます。
軽量なものも多いので、旅先などに持ち運びたい人にも便利です。また通勤・通学にノーマルシティサイクルを取り入れることで日常的な運動にも利用できます。
おすすめシティサイクルの選び方
シティサイクルはラインナップが豊富なため『何を選ぶべきか』が難しいところ。ここでは選び方のポイントをご紹介します。
使用目的で選ぶ
シティサイクルを選ぶうえで重要なのが『どのような目的で使用するのか』。使用目的を明確にし『使用頻度』や『走行距離』、『どんな道』を走行し、『重い荷物を載せるのか』などを分析し適切なシティサイクルを選びましょう。
通勤や通学で使用するとき
ある程度の距離を毎日のように乗ることが想定される通勤・通学は、乗り心地が大切です。乗り心地を左右する重要なパーツが『ハンドル』。ハンドルの形状によって姿勢や視野、漕ぎやすさなどが変わってきます。
U字カーブを描いた『セミアップ』は、体のすぐ近くにハンドルが来ます。そのため前傾にならず椅子に座っているような姿勢で走行でき、上体が起きあがっているので視野も広くなり、より安全性が高まります。
カーブがない一文字の『フラットバー』は、腕が伸び少し前傾姿勢になります。その分スピードが出しやすく、上り坂も比較的楽になります。
普段の買い物や日常生活で使用するとき
買い物で利用する場合、ポイントとなるのが『前カゴ』。
週末に食料品や日用品をまとめ買いしたい方は、できるだけ大きな前カゴを標準装備しているシティサイクルを選びましょう。前カゴだけでは足りなそうという人は後ろに荷台があるものがおすすめです。
もう1つ大切なのが『足つき』がよいものを選ぶこと。荷物が重いほど、走行は不安定になります。特に停車中や走り出しは、フラつきやすく転倒の恐れがあります。そのためしっかり地面に足がつき、安定するものを選びましょう。
子どもを乗せるのに使用するとき
子どもを乗せる機会が多い人におすすめなのが『子ども用チャイルドシート』を標準装備したシティサイクル。そのような商品は子どもを乗せることを想定した設計になっているからです。たとえば安全に子どもを乗せ降ろしできる『ハンドルロック機能』や、子どもが乗ったままでも楽に立てられる『スタンド』などが挙げられます。
前方にチャイルドシートがある商品には、走行を安定させるため前輪が小さくなっているものもあります。チャイルドシートは大きなカゴとしても使用できるので買い物にも便利です。
素材で選ぶ
シティサイクルは素材によって重さや耐久性、価格が大きく違ってきます。主に使われている2つの素材について解説します。
スチール製
スチール製シティサイクルの特徴は低価格であるということ。あまりコストをかけたくない人におすすめです。とても硬い素材のため、強い衝撃などが加わったときでも変形しづらいという強さも持っています。
デメリットは重いこと。重い荷物を載せて走行すると、漕ぐのにかなりの労力を要します。
また錆びやすいので、見た目にも性能的にも劣化が早いです。長く使用することを想定するならば、錆びないためのこまめな手入れが必要となります。
アルミ製
アルミ製シティサイクルの特徴は、軽いこと。軽さが重要視されるスポーツバイクにもアルミは多く採用されています。
重い荷物や子どもを乗せて走行する人、またシティサイクルを持ち運ぶ機会がある人はアルミ素材がおすすめです。
さらに錆びにくいという特徴もあります。そのため見た目もキレイなまま、長く使用できます。
しかしまったく錆びないというわけではありません。より長く使用したい人は、濡れた際に軽い手入れが必要です。
見た目で選ぶ
日常的に使用するシティサイクルは、自分のテンションを上げてくれる見た目も大切。見た目を重視するのもよい選び方です。
おしゃれさを重視する
シティサイクルはパーツごとの素材や形、カラーなどによってガラリと雰囲気が変わります。フレームの形状が直線的なものは『スポーティー』や『モダン』な印象。カーブのあるものは『キュート』や『レトロ』な印象になります。前カゴも重要です。形や素材によって見た目に大きな影響を与えます。
デザイン性の高いスタンドやブレーキ、レザー素材のサドルやグリップなどもあります。自分でカスタマイズしてお気に入りの1台にすることも可能でしょう。
コストパフォーマンスで選ぶ
シティサイクルは価格帯が幅広いです。それぞれの予算に適した選び方をご紹介します。
値段が安く軽いもの
シティサイクルは手頃な価格で購入できるものも多くあります。しかし低価格なものは高価格なものに比べ、機能性・耐久性で劣ります。
素材が軽いアルミ製のものは高価格です。そのため低予算の場合、重量があるスチール製のものから選ばなくてはなりません。しかし重さをカバーできる選び方があります。
それは変速機能がついているものを選ぶことです。変速機能によって走行中の重さをカバーし、スチール製でも軽快な乗り心地を感じられます。低予算の場合は、快適性や耐久性を少しでもカバーできるよう選び方を工夫しましょう。
高級で長持ちするもの
価格が高いシティサイクルほど、機能性・耐久性・安全性・デザイン性も高くなります。思い切って高い予算で購入する場合は、耐久性を重視して選ぶのがおすすめ。
耐久性が高いとメンテナンスにかかる費用が抑えられます。さらに長く使用できることでコストパフォーマンスも上がります。耐久性の高いものの例として、『軽くて錆びにくいアルミ製』、『パンクや衝撃に強いタイヤを装備』、『錆びにくく外れないチェーン』などがあります。修理などの保証が充実しているものを選ぶのもポイントです。
シティサイクルのおすすめメーカー
メーカーによって価格帯や製品の傾向も変わります。そのためメーカーを絞って選ぶのもおすすめです。シティサイクルのおすすめメーカーを3つご紹介します 。
BRIDGESTONE (ブリヂストン)
いわずと知れた国産自転車の老舗メーカー。まさに『かゆいところに手が届く』性能・機能・サービスが充実しています。
高価格にはなりますが、それだけの耐久性、機能性、安全性を兼ね備えています。予算に余裕がある人は、選んでおいて間違いはないでしょう。
ルピナス
低価格でありながら機能性も充実したシティサイクルを取り扱っています。ショッピングサイトを利用して購入すると、地域によっては送料無料になるサービスも。
手頃な価格で、ある程度の機能性が欲しい人には最適なメーカーです。
あさひ
全国に450店舗以上を構える自転車専門店。ネット購入なら実店舗より商品が豊富。また価格設定も低くなっているものが多いです。
ネットで購入したものを店舗で受け取ることも可能です。低価格で高性能な商品が多く揃っています。
おすすめのシティサイクルお手入れ方法
正しいお手入れをして自転車を長持ちさせましょう。簡単な掃除でもよいので、頻繁にするのがおすすめです。
こまめな汚れ落とし
汚れた道を走ったり、雨に降られたりした後にはフレームの下に汚れがたまってしまいます。スポンジで自転車専用クリーナーや中性洗剤を泡立てて掃除した後、水で洗い流し乾拭きをしてお手入れ完了です。
自転車専用のウェットティッシュを使うのもおすすめ。WAX効果があり、美しい仕上がりになります。
チェーンへの注油
チェーンにしっかり給油をして錆びや異音を防ぎましょう。注油をするとチェーンの動きがスムーズになります。
チェーンの表面が乾燥しているときや、自転車が濡れてしまったときに注油をするのがおすすめです。汚れを落とした後、布を使って専用のオイルを注油します。最後に余分なオイルを拭き取ってください。
2週に1回のタイヤへの空気入れ
タイヤを指で押してへこんでしまうのであれば、空気がしっかり入れられていないということです。座ったときにもタイヤがつぶれない程度には空気を入れましょう。
よく自転車に乗る方は2週間に1回、乗らない方も1ヶ月に1回は空気入れをするのがおすすめです。