『いろいろな楽器を演奏したい』『趣味で音楽活動をはじめたい』『持ち運びしやすい楽器を探している』このような悩みを抱えているかたは、『電子キーボード』の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
電子キーボードとはピアノやオルガンなどさまざまな楽器の音色を備えた鍵盤状の電子楽器で、シンセサイザーから電子ピアノまでさまざまなタイプの『電子キーボード』があるものです。今回はおもにバンド演奏などで利用する鍵盤状の電子キーボードについてご紹介します。
演奏と作曲にも使える電子キーボード
『電子キーボード』はアナログな楽器と異なり、内臓されている録音機を利用して演奏した音を記録したり、タブレットやパソコンなどの外部機器と連携して曲を録音・編集することが可能です。よって電子キーボードを演奏するだけでなく、パソコンを使って音色を編集してひとつのオリジナル曲として音声データをまとめることもできるでしょう。
持ち運びやすいだけでなくパソコンなどの電子機器と連携しやすいのは大きなメリットといえます。
電子キーボードにある特色と機能
電子キーボードには録音機能や外部機器との連携機能以外にもさまざまな特色があります。たとえばグランドピアノに匹敵するほど特定の機能に特化した電子キーボード、多機能で持ち運びやすさにこだわった電子キーボード、さまざまな楽器の音色を収録した電子キーボードなどが挙げられるでしょう。
外見的な違いであれば、たとえば鍵盤数が少なく持ち運びやすいモデル、演奏機能であれば同時発音数が多くペダルを踏んでもたくさんの音を同時にだせるモデルがあります。
ピアノのようなタッチレスポンス
電子キーボードをピアノの練習用として利用するのであれば打鍵感にもこだわったほうが良いでしょう。実際のピアノはハンマーを利用して音を発する機構に対して、電子キーボードは録音された音を発する仕組みなので軽いタッチになりがちです。
モデルによってはアコースティックピアノの打鍵感を再現したピアノも販売されており、触り心地もピアノにちかい電子キーボードもあります。
鍵盤 (キー)の数
電子キーボードはモデルによって鍵盤数が異なり、最も多いパターンは『61鍵盤』『76鍵盤』『88鍵盤』のどれにするかで悩むことではないでしょうか。一般的に持ち運びやすさを重視するなら『61鍵盤』、ピアノの練習用として利用するなら『88鍵盤』を選ぶ人が多いです。
ただしボタン1つでオクターブを変えることができるので、鍵盤数が少ないからといって出せる音域が少なくなるということはありません。
光る電子キーボード
多機能な電子キーボードの中には鍵盤上の特定キーが光って演奏のアシストをしてくれるモデルがあります。譜面が読めないはじめてピアノを演奏する人でも、光ったキーをおせば曲が演奏できるので、ピアノを手軽に楽しみたい人向けのモデルといえるでしょう。
ただし電子キーボードが光るモデルは多機能な反面、実際のピアノよりも音質やキーのタッチ感で劣るモデルが多いです。本格的にピアノの練習をしたい人には電子キーボードが光るかどうかより音質や鍵盤数、打鍵感にこだわっったほうが良いでしょう。
おすすめの電子キーボードの選び方
電子ピアノからシンセサイザー、ステージピアノタイプなど、電子キーボードにはさまざまな種類があります。またキータッチの強弱を音の強さに反映するモデルや、光っているキーをおすだけで簡単に演奏ができる光る電子キーボードなど機能性にも注目すると良いでしょう。
種類から選ぶ
使用目的によって購入すべき電子キーボードの種類は変わるでしょう。グランドピアノレベルの音質や臨場感を体験できる電子ピアノ、さまざまな楽器の音色を録音したシンセサイザー、持ち運びやすさに特化したポータブル電子キーボードなどがあります。
自分の利用目的にあった電子キーボードを選ぶことが大切と言えるでしょう。
タッチレスポンスは本格派向け
電子キーボードの中にはキータッチの強弱が発生音量に反映しないモデルがあります。ベロシティ(音の強弱)がつかないと曲の抑揚がなくなり、単調な演奏になりがちです。ピアノをひく場合はキータッチの強弱によって音の強さが変化できないと、練習用電子キーボードとしては力不足でしょう。
ピアノの練習用であれば本格的なタッチレスポンスを再現したモノを選ぶことが重要ではないでしょうか。
光る電子キーボードはお子様から大人まで
上述したように光る電子キーボードはタッチすべき場所を照らし、視覚的に分かりやすくピアノを演奏することができるでしょう。楽しみながらピアノを演奏したい子供や、本格的にピアノをはじめるほどではないけど、とりあえずピアノに触ってみたい大人にもおすすめできるのではないでしょうか。
ただし光る電子キーボードは実際のピアノの演奏感を再現できていないモデルも多いので、購入時は注意する必要があります。
作曲を考えているならDTM用
作曲用として電子キーボードを購入するなら機能性にこだわったモデルを選ぶべきではないでしょうか。シンセサイザーならピアノ以外にもさまざまな楽器の演奏ができますし、ステージピアノタイプならより実際のピアノにちかい演奏ができると思われます。
DTM用として電子キーボードを導入するなら録音機能やパソコンとの連携機能がついているモデルを選ぶことも大切でしょう。
音楽活動を考えているならシンセサイザーも
シンセサイザーはイコライザーやエフェクトなど音を加工することができる電子キーボードです。『音を作る』ことに特化した楽器なので、ピアノ以外にもオルガンやバイオリンなどさまざまな楽器の音色を奏でることができるでしょう。
いろいろな楽器の音色を組み合わせて自分独自の音を作っていきたい人におすすめできるのがシンセサイザーではないでしょうか。