多くの人が使っている自転車のなかでも、見た目のおしゃれさなどから人気を集めている『マウンテンバイク』。
マウンテンバイクは通勤通学といった舗装された道路だけでなく、山道や林道など舗装されていない道を走ることも可能なので、通常の自転車よりも楽しみ方が多いのが特徴です。
今回はそんなマウンテンバイクの楽しみ方や特徴や選び方、おすすめのブランドなどを紹介していきます。厳選したおすすめ商品もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめのマウンテンバイクとは
マウンテンバイクの起源
マウンテンバイクの起源は1970年代頃のアメリカにさかのぼり、当時の若者たちが実用車やビーチクルーザーなどに太くてごついタイヤを履かせて山を駆け抜けたのが始まりです。
マウンテンバイクの特徴
丈夫で角ばったフレームや太くて大きいタイヤを備えているのが特徴です。通常の道だけではなく山道などの悪路でも難なく走り抜けられます。見た目もかっこいいので老若男女幅広く人気です。
マウンテンバイクのおすすめの楽しみ方
マウンテンバイクは、普通の自転車とは異なりさまざまなシーンで活用できる商品です。マウンテンバイクの代表的な楽しみ方について紹介していきます。
日々の生活で
マウンテンバイクを日々の生活に使用している人は多くいます。その理由としてもちろんおしゃれであることも関係していますが、スポーツ仕様の自転車のなかでも、乗車するときの姿勢がシティサイクル、いわゆるママチャリにもっとも近いからです。
ロードバイクのようにスピードは出ませんが、舗装が行き届いていない道などでは強さを発揮します。
山道・専用コースに行く
マウンテンバイクは『トレイルライド』という、木の根っこや石、さらには不安定な土の道を走る遊びが人気です。
休日に山へ出かけて楽しむだけでなく、マウンテンバイクで走り抜けるために作られた専用コースが用意されています。
もちろんレースに参戦も!
マウンテンバイクは競技として楽しまれており、レースも毎年開催されるほどの人気です。有名なマウンテンバイクのレースでは国内最大級といわれている『シマノバイカーズ』があり、毎年7月に長野県の諏訪郡富士見町にて行われています。
オフロードレースは2日間に渡って行われ、小学生や中学生、そして大人まで幅広い世代が参加可能です。レースだけでなく食事が楽しめたりと、まるでお祭りとなっているので興味のある人はチェックしてみてください。
マウンテンバイクの構造
頑丈なフレーム
マウンテンバイクは、舗装されていない道や山道での走行を前提に作られているため、フレームは頑丈なのが大きな特徴です。
マウンテンバイクのフレームに使われている素材は、軽くて丈夫なことで知られているカーボンやアルミ、そしてクロモリといったものが多いです。
強力なディスクブレーキ
マウンテンバイクには『ディスクブレーキ』といわれる強力なブレーキが採用されています。
ディスクブレーキは『機械式』と『油圧式』の2種類に大別できます。
機械式
『機械式』は油圧式よりもブレーキ力に欠けています。価格が安く、現在では子ども用の商品やエントリーモデルに採用されているブレーキの種類です。
油圧式
一方で、『油圧式』は繊細なブレーキコントロールを行えるのが特徴で、機械式よりも価格も高くなります。
サスペンション
マウンテンバイクには『サスペンション』といわれるパーツがあり、タイヤとボディの間にあるバネを意味しています。
サスペンションが優れているマウンテンバイクの方が、荒れた道でも衝撃や振動をやわらげるため、安定した走りを実現することが可能です。
ここからは、マウンテンバイクにおいて重要な部分となるサスペンションの種類と、特徴について紹介していきます。
フロントサスペンション
『フロントサスペンション』とは、マウンテンバイクの前輪とフレームを繋いでいるパーツです。
販売されているマウンテンバイクの多くに設置されていますが、競技用などモデルによっては設置されていない場合もあります。
前輪に加わる衝撃や振動を抑えるため、山道などを下っているときには特に力を発揮してくれます。舗装されていない道を走行する目的でマウンテンバイクを購入する場合、非常に重要な部分です。
リアサスペンション
『リアサスペンション』とは、マウンテンバイクの前フレームと後ろを繋ぐ部分に設置されているもので、後輪に与えられる衝撃を吸収し緩和してくれます。
高性能なリアサスペンションを搭載しているマウンテンバイクは、段差の激しい場所でも後輪がぶれないことから、安定した走りを実現します。
おすすめのマウンテンバイクの選び方
種類で選ぶ
『フルサスペンション』
上級者向けのマウンテンバイクである『フルサスペンション』。フロントサスペンションとリアサスペンションの両方が備わっており、衝撃吸収能力に優れているので、自転車自体が跳ね上がらず環境の悪い道でも安定して走れるのが特徴です。
性能の良さから競技に使われることも多い種類で、本格的に取り組みたい上級者向けのマウンテンバイクといえます。
『ハードテイル』
『ハードテイル』とは、フルサスペンションのマウンテンバイクとは違いフロントサスペンションのみが付いている種類のことです。
フルサスペンションに比べるとクッション性能は劣り、乗り心地が固いためハードテイルと名付けられました。
フルサスペンションよりも部品が少なくすっきりとしたデザインな分車体は軽く、またメンテナンスも簡単なので初心者に向いています。
『フルリジッド』
『フルリジッド』とは前後にサスペンションが備わっていないマウンテンバイクのことを指します。
クッション性はありませんがメンテナンスが非常に簡単です。現在ではあまり見かけなくなっています。
『マウンテンバイクルック車』
『マウンテンバイクルック車』はマウンテンバイクの見た目を模しただけなので、山道や泥道などの悪路の走行には向かず、性能は一般的なシティサイクルとほとんど同じです。『オフロードでは乗らないでください』と書かれたシールが貼られていることが多く、未舗装道路や山道は走らないようにしましょう。
『マウンテンバイクルック車』はマウンテンバイクと比べて価格が安いため街乗りをメインに考えている方で価格を抑えたい方におすすめです。
フレームの素材で選ぶ
マウンテンバイクのフレームにはいくつか種類があり、それぞれ特徴があるので知っておくべきです。
クロムモリブデン鋼、通称クロモリが今までは主流となっていましたが、最近ではボディを軽くするためにアルミが使われていたり、耐久性のあるチタンが使われたりと、素材にもバリエーションが生まれています。
片手で軽く持ち上げられるほどのマウンテンバイクも販売されているので、女性は特にフレームの素材を意識して選ぶ方がよいかもしれません。
ホイールのサイズで選ぶ
マウンテンバイクを選ぶ際にはホイールのサイズも大切です。サイズによってメリットが異なるので自身のニーズに合わせて選びましょう。
29インチ
『29インチ』のホイールは現在マウンテンバイクにおいて最もメジャーです。安定して効率的に走れるので初めてマウンテンバイクに乗る方に最適でしょう。
27.5インチ
『27.5インチ』のホイールは細やかな操作に適しています。マウンテンバイクに少し慣れてきた方におすすめです。
26インチ
『26インチ』のホイールは27.5インチよりもさらに細かい操作が可能になります。テクニカルな上級者向けのコースを走行したい方におすすめです。
ディスクブレーキの有無で選ぶ
『ディスクブレーキ』とは悪路でもブレーキがしっかりとかけられるシステムで、車輪の側面にあるディスクローターをブレーキパッドではさむことで停止させます。雨天時も制動力が落ちづらいので安心です。
通勤通学などの山道以外でもブレーキがよく効くことは役に立つので、マウンテンバイクを選ぶ際はディスクブレーキを搭載しているモデルをおすすめします。
価格で選ぶ
マウンテンバイク購入の前に一番気になるのが価格でしょう。
市場には大変多くのマウンテンバイクが出回っており、価格も幅広いです。安いものは2万円台、走行性能の高いものになると10万円を超えてくるものも少なくありません。
いうまでもなく性能が上がるほど価格も上がっていきますので、どれだけ本格的に取り組むつもりなのかを考えてから購入を決めましょう。
マウンテンバイクのおすすめメーカー
GIANT (ジャイアント)
『GIANT』は1972年に台湾で設立された自転車メーカーです。幅広い種類のマウンテンバイクを販売していて、初めてマウンテンバイクを購入する方向けのモデルからプロや上級者向けのモデルまで取り揃えています。価格も他のメーカーに比べると低いので、コストパフォーマンスに優れた商品をお求めの方におすすめです。
MERIDA (メリダ)
『MERIDA』もGIANTと同じく台湾で1972年に設立された自転車メーカーです。ドイツのメリダヨーロッパR&Dセンターで企画設計された後に台湾本社にある向上で生産されているため、低価格に抑えつつも高品質な製品を販売しています。
Cannondale (キャノンデール)
『Cannondale』はアメリカで1971年に設立された自転車メーカーで、2019年現在ではカナダのドレル社の傘下になっています。世界で最も早くマウンテンバイクの開発に着手し始め、サスペンションの搭載を始めLEFTYの開発をするなどマウンテンバイクメーカー界のパイオニア的存在です。
GT (ジーティー)
『GT』はアメリカで1979年に設立された自転車メーカーで、Cannondaleと同じように2019年現在ではカナダのドレル社の傘下です。優れた技術力で有名で、GT独自のトリプルトライアングルフレームなどを開発しています。