新生児の赤ちゃんの1日は数時間ごとに寝て起きての繰り返しです。起きたらおむつ替えと授乳をします。おしりがさっぱりしておなかが満足したらまた眠ります。1日に何度も行なうおむつ替えのときにおしりふきは必需品ともいえる便利なアイテムです。
赤ちゃんの肌に直接触れるものなのでお肌に優しく安心して使えるものがいいです。それと同時に毎日かなりの枚数を使うのでコスパのよさも外せません。各メーカーから販売されているおしりふきの中からおすすめのものをランキング形式でご紹介します。
妊婦さんや新米ママ必見の『おしりふき』の選び方やおむつ替えについてのお役立ち情報なども合わせてご紹介します。
これだけは知っておきたいおしりふきの基礎知識
赤ちゃんのおむつ替えをするときは赤ちゃんのおしり周りをきれいに拭いて清潔に保つことが大切です。おしりふきはおむつ替えのときに大活躍するアイテムです。
赤ちゃんのデリケートな肌に使うことを考慮して作られているので安心して使うことができますが、種類や内容量は商品ごとに違っています。おしりふきの成分や使い方などをご紹介しますので参考にしてみてください。
おしりふきの必要枚数
生まれたばかりの赤ちゃんは1日に15~20回ほどのおしっこをします。徐々に回数は減っていきますが1~2歳までの排泄の回数は排尿で10~15回、排便は1~5回くらいです。個人差はありますが1日に10回前後のおむつ替えが必要となります。その度におしりふきは数枚ずつ必要です。
排尿のときと排便のときでは使う枚数に差がでますし、おしりふきには厚手タイプと薄手タイプがあるのでその使い分けによっても違いがでますが、平均して考えると月に600~1000枚くらい必要となります。
おしりふきの成分
おしりふきはウェットティッシュのように水分を含んだシートです。主な成分は水で、他に製品の品質を保つために防腐剤、保湿剤などが含まれている製品がほとんどです。また抗菌作用、消毒作用のある成分が含まれ、赤ちゃんの肌を清潔に保ちます。
これらの成分は高濃度のものをたくさん口にすると害があるといわれていますが、基準値を超えない量の場合には赤ちゃんの肌に使用しても問題ないとされています。
おしりふきは化粧品扱いで、化粧品類に含まれることの多い成分の中にアルコールや香料があります。しかし赤ちゃんにはアルコールも香りも刺激が強く肌荒れの原因となりやすいのでアルコールフリーで無香料の製品がおすすめです。
おしりの拭き方
男の子も女の子も共通している拭き方は、汚れの少ない外側から汚れている方へ拭くようにすることです。汚れがひどい場合や量が多いときは先におおまかな汚れを取ってしまうといいでしょう。おむつ替えのときは赤ちゃんを寝かせて足を広げて全体が見えるようにすることも大切です。
足の付け根やおしり全体を拭くようにしましょう。きれいに拭いたら最後に新しいおしりふきで全体を拭き上げるようにすることをおすすめします。1回目で洗って2回目で拭くというイメージです。拭き方はこするのではなく優しく叩くような感じで行ないましょう。
男の子の場合
男の子の場合は尿道に向かって拭かないように気を付けてください。尿道に雑菌が入ると炎症を起こすこともあるので注意が必要です。また根元周りに便が付いていることもありますので全体的によく見て丁寧に拭き取ってあげてください。
女の子の場合
女の子の場合に注意が必要なのは拭く方向です。尿道や膣に雑菌が入りにくいように前から後ろに向かって拭くように意識しましょう。また表面だけでなくヒダの間も広げて汚れを取るようにします。汚れが付きやすいところではありますが、皮膚の弱いところでもありますので優しく丁寧に拭いてください。
おしりふきのその他の便利な使い方
おしりふきは赤ちゃんが使用することを想定して作られているので柔らかく肌にやさしいのが特徴です。その特徴を活かした様々な活用法があります。1つはメイク落としとしての使い方です。水分量も多くメイクをきれいに落とせます。敏感肌の方には特におすすめです。
ペットへの活用もおすすめします。動物は自分の皮膚をなめる習性がありますので、アルコールや香料不使用のおしりふきだと安心です。ウェットシートとしての使用もいいでしょう。アルコールフリーなのでお子様の手や口を拭いても安心です。
ウォシュレットが苦手という方もおしりふきを使えば清潔に保てておすすめです。また海外ではウォシュレットがないところも多いようなので旅行にもいいでしょう。他に布巾や雑巾の代わりとしてやトイレ掃除にも使えます。大判で厚手のものなら破れにくく使いやすいのでおすすめです。
赤ちゃんについて
おむつ替えの度におしりふきで赤ちゃんのおしりを拭きますが、そのときに意識した方がいいことや注意すべきことはないのでしょうか。それを知るためにまず赤ちゃんのことについて知りましょう。
赤ちゃんの肌の構造
赤ちゃんの肌はすべすべでふっくらしています。透明感がありキメが細かく気持ちよい触り心地です。そんな生まれたてのきれいな肌はとてもデリケートで弱いので優しく扱うようにしましょう。赤ちゃんの肌は大人の半分くらいの厚みしかありません。皮膚は外からの異物混入を防ぎ、体内の水分を保ち保湿の役割もしています。
赤ちゃんは皮膚が薄いので乾燥しやすく炎症を起こしやすいです。赤ちゃんの肌を健康に保つためにはいつも清潔な状態で強い刺激を与えないことが大切になります。刺激の少ないおしりふきを使用し、そっとやさしく拭くこと、そして乾燥を防ぐために保湿することが大事です。
赤ちゃんの排泄回数の移り変わり
赤ちゃんの排泄の量や回数は0ヶ月から12ヶ月の間でかなり変わります。
1ヶ月を過ぎてくると腸や膀胱にためられる量も多くなってくるので排便・排尿の回数は減ってきますが、大声で泣くとか、体を動かす反動でおしっこが出ることもあります。3ヶ月を過ぎるとベタベタした便になってきて排便の回数も減るでしょう。
5~6ヶ月くらいから離乳食が始まり8~11ヶ月と離乳食が進んでくると便は硬く形のあるものになってきます。膀胱にためられるおしっこの量がさらに増えて排尿の感覚が長くなり夜間の排尿も減るでしょう。
満1歳を過ぎると夜中の排泄が減り、排便の時間もほぼ決まってきます。おむつを離れてトイレを覚える時期が近づいてくるのです。
おしりふきの意義とトイレットペーパーとの違い
おしりふきはデリケートな赤ちゃんの肌にとって必需品といえるでしょう。刺激物を含まない安心安全なウェットシートで赤ちゃんのおしりを清潔に保ちます。おむつは赤ちゃんの排泄物を受け止めてくれますが汚れを取り除いてはくれません。
おしりふきは排泄で汚れた赤ちゃんの肌をきれいに拭き取って清潔にして守る役割を果たしています。大人にとってはトイレットペーパーがおしりを清潔に保つ役割を持っていますが、デリケートな赤ちゃんの肌には水分をしっかりと含んだおしりふきがいいでしょう。
おすすめのおしりふきの選び方
おしりふきは色々なメーカーからたくさんの種類が販売されています。どんな種類があってどのようなものを選んだらいいのでしょう。種類や選び方についてみていきます。
シートの厚みで選ぶ
おしりふきは大きく分けて厚手と薄手の2種類のタイプがあります。この2種類は状況によって使い分けるのがおすすめです。
「厚手タイプ」は丈夫で破れにくいから初めてのおしりふきにぴったり
厚手のおしりふきは汚れをしっかり拭き取れるところがおすすめです。便をたくさんしたときや下痢のときなどでも1枚できれいに拭き取ることができます。また水分を多く含んでいるので広範囲を拭いても乾いてしまうことがありません。新米ママでも厚みがあり水分たっぷりのおしりふきなら使いやすいでしょう。
厚手タイプは丈夫で使いやすいメリットがありますが、コストが高いというデメリットもあります。おしりふきは毎日たくさん使うものなので厚手タイプばかり使用するとコストの面でかかりすぎる心配があります。
「薄手タイプ」はコスパを重視したい人におすすめ
薄手のおしりふきは1パックに入っている枚数が多くコスパのいいところがメリットです。お徳用サイズで大容量ものもあり、毎日たくさん使うものなのでコストを気にせずに使えるところがおすすめです。高くてもったいないとなると大切な赤ちゃんの肌をきれいに保てなくなる心配も出てきます。
おしっこが少ないときのおむつ替えや肌のムレを取るとき、おおまかに汚れを取り除いた後に再度拭くときなどは薄手のおしりふきで十分です。また部分的な汚れを取るときは汚れがひどくても大判で厚手のものを使うより薄手を2枚ほど重ねて使う方が無駄なくコストも安上がりにできます。
「トイレに流せるタイプ」は便利だけど耐久性に要注意
おしりふきにはトイレに流せるタイプのものもあります。便が形になってきて硬さも出てくるとおしりふきも一緒にトイレに流せると便利です。また赤ちゃんがおむつから離れトイレを覚える時期には使用しやすく便利でしょう。外出中のおむつ替えでも排泄物と一緒に流すことができます。
便利な面が多いトイレに流せるタイプのおしりふきですが、水に溶けやすいようになっているので丈夫さには欠けます。流せないタイプと比べると柔らかく破れやすいので使用するときに注意が必要です。
「ケース入り」はしっかり密閉できて安心
おしりふきはケースに入れて使うことをおすすめします。おしりふきは水分を含んだシートなのでしっかりしまっておかないと乾いてしまいます。買ったときに入っている袋は保湿性が高く開けなければ乾く心配はありません。
また袋の口の部分がシール状になっていて口が閉まるようになったタイプが多いので袋に入れておいても乾きにくくはあります。しかしシールの口は密閉度が低いのでケースに入れておく方がおすすめです。ケースはコンパクトで持ち運びやすいものもあり外出時におすすめします。
拭き取り力で選ぶ
おしりふきの成分は洗浄力に関わるものは含まれていません。おしりふきシート自体の保湿や防腐のための成分と殺菌・消毒作用のある成分は含まれていますがほとんどは水です。洗浄力が関係ないので拭き取り力の違いは丈夫さということになるでしょう。
丈夫で破けにくいことによって汚れをしっかりと拭き取ることができます。凸凹になっているシートもあり絡め取るとされていますが、レビューでは評価が分かれています。やはり厚手タイプが破けにくくしっかりと拭き取ることができるでしょう。
肌あたりで選ぶ
肌当たりが気持ちよく感じるのはシートに触れたときに肌に刺激がなく、滑らかでサラッとした感触です。厚手のゴワゴワした感じより薄手の方が肌あたりは柔らかいです。流せるタイプのもののように水分量が多いとサラッとした感じよりベチャッとして濡れる感じがするので肌当たりはあまり良くないでしょう。
肌の上の優しく滑らせたときに繊維が引っかかるような感じがするものも違和感があり肌当たりが良くありません。肌当たりの良さで選ぶなら水分量の多すぎない薄手のシートでふんわりとした柔らかいものがおすすめです。
使い勝手のよさ
使い勝手の良さの判断はストレスなく使用できるかどうかです。赤ちゃんが大泣きしている中で早くおむつ替えをしてあげたいのにすんなりと作業が進まないとイライラしてしまいます。すぐ破けるなど丈夫さに欠けたものは使い勝手がよいとはいえません。
また赤ちゃんは静かに黙っていてくれるとは限りません。シートを素早く簡単に取り出せるかどうかもとても大切です。フタの開けやすさやシートを取り出しやすさが使い勝手の良さの判断になるでしょう。数枚同時に出てきたり引っかかって破けたりしないかどうかも大事です。丈夫で破けにくく1枚ずつ簡単に取り出せるおしりふきは使い勝手がいいといえるでしょう。
低刺激なものや肌に優しいもの
赤ちゃんの肌は大人の半分ほどの厚みしかなく外からの刺激に弱いです。ですからアルコール成分の入ったシートなどで拭くと刺激が強すぎて肌荒れを起こしてしまう心配があります。また香料が入ったものなども避けた方がいいです。
多くのおしりふきは赤ちゃんのデリケートな肌に使えるようにアルコールフリーで無香料のものですが、購入の際にはチェックすることをおすすめします。また肌が薄いことにより内側から水分が放出されやすく乾燥しがちです。乾燥もまた肌荒れの原因となりますので保湿性の高いものをおすすめします。
コスパを意識したお徳用
赤ちゃんによって個人差がありますが、おしりふきを1日に使用する枚数はだいたい20~30枚ほどで1ヶ月にするとかなりの量になります。しかし赤ちゃんの肌を清潔に保つためのものなので枚数を節約するわけにはいきません。少しでも安く購入するためにはまとめ買いがお得です。おしりふきは大容量入ったお徳用が販売されています。
60枚とか80枚入った袋が16パックや20パックといった形で販売されていますので開封しなければ乾く心配もありません。スーパーやドラックストアでも購入できますが、インターネットで購入すると自宅に届くという便利な点があります。またAmazonファミリーや楽天ママ割に登録するとさらにお得になるのでおすすめです。
大きさ
おしりふきは商品によってサイズや厚さが違います。同じメーカーからでもサイズや大きさの違う様々な種類のおしりふきを販売しています。サイズや厚さの違うものを数種類用意して使い分けるのがおすすめです。厚手のものは使いやすいですがコストは高めです。
排尿のときと排便のときでは汚れ方が違いますので、厚手のものと薄手のものをうまく使い分けることで節約につなげられます。汚れ方や状況に合わせてサイズや厚さ、枚数の使い方を工夫して使用しましょう。
水分量
赤ちゃんの肌は敏感肌で弱いので乾いた紙などでこすると傷つけてしまう心配がありよくありません。おしりふきは水分を含んでいるので優しく拭き取ることができて安心です。商品によって含まれる水分量が違いますので使いやすいものを選ぶことが大切です。水分量が多いと汚れが落ちやすくあまりこすらなくても汚れを落とせます。
しかし肌あたりとしては水分が多すぎてベチャッとしたものはあまり心地よくありません。汚れがこびりついているときは水分量の多いものがいいでしょう。あと保存状態が悪いと乾いてしまうのでケースに入れる、小分けにするなどして乾燥を防ぐ工夫も必要です。
取り出しやすさ
おしりふきはおむつ替えのときに使うことが多いです。おむつが汚れていて気持ちが悪く赤ちゃんのご機嫌が悪いときも多いでしょう。じっとしていてくれずに中々拭けないときもあります。そのときにストレスなくサッとおむつ替えをしたいものです。
おしりふきを片手で取り出せる、すぐに取り出せる、引っかかるとか破けることなく取り出せることはとても重要です。袋入りのタイプでも開け口のところに貼られたシールが戻らないように固定できるなど工夫されたものがあります。シート自体の品質なども大切ですが使い勝手もとても大切です。
残り枚数の見やすさ
商品の中には残り枚数が5枚のところで青い線のついたおしりふきが出てくるなど残量が少ないことを教えてくれるものがあり便利です。おむつ替えの途中でまだ使いたいのにおしりふきがなくなったということになると大変です。
1回に2~3枚くらい使用するので残り5枚で残量がわかっていると次に合わせて対処することもできます。目が離せない赤ちゃんとのことなので細やかな工夫が使いやすさ、便利さにつながります。購入の際には残り枚数の見やすさもチェックしてみましょう。
月齢別で選ぶ
赤ちゃんのおむつ替えは生まれてからおむつがとれる2~3歳ころまで続きます。その間に排泄の量や回数、形状や状況に様々な変化がおきます。おしりふきもその状況に合わせて選ぶのがいいでしょう。うまれてすぐの赤ちゃんは排泄の量は少ないですがかなり頻繁にします。
おしりふきで拭く回数も多いのでやわらかいタイプを使うといいでしょう。3ヶ月を過ぎたころから肌が乾燥しやすくなりますので水分量が多く保湿性のあるおしりふきがおすすめです。排泄の量も少しずつ増えて汚れやすくなってくるので厚手のタイプでしっかりと拭き取ってあげることも大事でしょう。
2歳近くなりトイレトレーニングが始まってくるとトイレに流せるタイプも便利です。便も硬く形のあるものになってきますので厚手のおしり拭きできれいに拭き取ることも大事になります。上手に使い分けて清潔に保つようにしましょう。
おしりふきおすすめブランド
おしりふきは様々なメーカーからたくさんの種類が販売されています。その中から人気のメーカー6社の商品をご紹介します。
ムーニー
『ムーニー』は衛生用品を製造販売する『ユニチャーム』のおむつ用品のブランドです。ムーニーからは弾力のある柔らか素材、柔らか素材の厚手タイプ、手のひらが隠れるくらいの大きなサイズで厚手タイプとトイレに流せるタイプの4種類販売されています。
メリーズ
『メリーズ』は『花王』が製造販売するおむつ用品のブランドです。メリーズからは天然の保湿成分が配合された柔らかい素材の厚手タイプのおしりふきとトイレに流せるタイプの2種類が販売されています。トイレに流せるタイプはお出かけ用の20枚入りのコンパクトサイズのおしりふきもあり便利です。
アカチャンホンポ
『アカチャンホンポ』はベビー用品のチェーン店です。スタンダードタイプ、厚手タイプ、トイレに流せるタイプの3種類が販売されています。スタンダードタイプとトイレに流せるタイプは90枚入りで厚手タイプは60枚入りです。インターネットでは5個パックや20個パックなどまとめ買い商品がたくさん販売されておりコスパがいいという評価が出ています。
パンパース
『パンパース』はアメリカの企業である『P&G』が製造販売しているおむつ用品のブランドです。ふんわりとした厚手タイプのおしり拭き1種類です。トイレには流せません。薄手タイプもありません。水分量が多くやわらかく厚手であるのが特徴です。
グーン
『グーン』は『エリエール』が製造販売しているおむつ用品のブランドです。柔らかいタイプの厚手のおしりふき1種類です。トイレには流せません。薄手タイプもありません。純粋99%で水分量が多く肌に負担をかけにくいのが特徴です。
ピジョン
『ビジョン』はベビー用品、マタニティ用品、介護用品を製造販売するメーカーです。おしりふきはおしりナップという名称で厚手の化粧水タイプ、乳液タイプ、トイレに流せるタイプの3種類あります。お出かけ用の枚数が少ないコンパクトサイズもあります。