新生活や引っ越しを始めるタイミングなど、一人暮らしで『洗濯機』を購入する際に役立つランキングを紹介します。
洗濯機は頻繁に買い替えるものではないので、『いざとなるとどれを選んだらいいのか分からない』と迷ってしまう人は多いでしょう。ここではおすすめの洗濯機の特徴や、細かいスペックなどを詳しくまとめました。一人暮らしで洗濯機を選ぶ際には、ぜひ参考にしてみてください。
一人暮らしで洗濯機を設置するメリット
洗濯が自宅でできる
自宅に洗濯機があると、好きなときに洗濯ができます。仕事で帰りが遅くなってしまった日や、衣服が汚れてしまってすぐに洗いたいときなど、いつでも洗えるのがメリットです。
ただ一人暮らしの世帯ではそれほど洗濯物の量が多くないため、コインランドリーで済ませるというケースもあるでしょう。しかしコインランドリーまで洗濯物を持ち運ぶのは、意外と大変です。小さ目の洗濯機でもよいので、自宅にあると便利です。
コインランドリーよりも安い
コインランドリーでの洗濯は、1回あたり数百円の料金がかかります。まとめて洗濯すればその分お得になりますが、大量の洗濯物を自宅に溜め込むことになってしまうのであまりおすすめできません。
一方で自宅の洗濯機を使って洗う場合は、水道代・電気代・洗剤代を合わせても1回100円程度です。洗濯機の購入には費用がかかるものの、長い目で見るとコインランドリーよりもお得に洗濯できます。
一人暮らしで洗濯機を設置するデメリット
初期費用が高い
洗濯機の購入には、2~4万円の費用がかかります。そのため初期費用が必要な点がデメリットといえるでしょう。ただしリサイクルショップやインターネット通販では、よりリーズナブルな価格でも購入可能です。費用を抑えたい場合は、新品以外も視野に入れると安く済みます。
ただ最初に購入費用がかかったとしても、その後のランニングコストを比較すると購入した方がお値打ちです。頻繁に選択する場合は、ぜひ自分の洗濯機を購入しましょう。
設置スペースが必要になる
洗濯機は使用の際に水を使うため、排水口や蛇口のついた設置スペースが必要となります。マンションや戸建て住宅には、たいてい専用の設置スペースが設けられています。室内の洗面スペースや、屋外のベランダなどのケースが多いです。ただし建物によってはスペースが確保されていない場合もあるので、注意しましょう。
また大きめの洗濯機だと設置できないこともあるため、購入前にサイズを確認するのがおすすめです。出入り口を通り抜けられるかどうか、搬入経路も確保しておくとよいです。サイズがギリギリの場合、スリムタイプの洗濯機に変更することも考慮しましょう。
騒音によるご近所トラブルに繋がる可能性も
洗濯機の稼働時には、多少の機械音が出ます。一戸建ての場合はあまり気にする必要はありませんが、集合住宅では近隣の迷惑となってしまう場合があります。そのため深夜や早朝などの静かな時間帯は、使用を控えるのが無難です。
ただし最新タイプの洗濯機であれば、余計な騒音を発しない機種も増えています。仕事で帰りが遅くなることが多い方などは、静音設計のタイプを検討してみるのもおすすめです。
一人暮らしにおすすめの洗濯機の選び方
洗濯機のタイプで選ぶ
縦型洗濯機
『縦型洗濯機』は古くからあるスタンダードなタイプの洗濯機です。シンプルな機能に絞ったタイプであれば、価格がリーズナブルな点が特徴です。また最新タイプだと、乾燥機能などがついた高価格モデルも販売されています。幅広いラインナップがあるため、ライフスタイルに合った機種が選べます。たっぷり水を使うので、浸けおき洗いも可能です。ただし洗濯機本体の上部から洗濯物を出し入れする形状なので、上方にスペースが必要となります。
ドラム式洗濯機
比較的新しい形状の『ドラム式洗濯機』です。本体の前面に扉が設けられており、背が低い人でも楽に出し入れができます。基本的に乾燥機能が備わっており、高機能な点が特徴です。高価格帯の機種は温水での洗濯も可能なので、季節を問わず汚れが落としやすくなっています。ただし縦型に比べて、設置スペースを大きく確保する必要があります。スムーズに扉を開けるよう、動線を確認する必要があるでしょう。
サイズで選ぶ
一人暮らしにおすすめの容量
一人暮らしの家庭であれば、容量は5.0~6.0kgがおすすめです。一般的には、1日あたり1.6kgの洗濯物が出ます。2~3日分をまとめて洗濯するスタイルだと、5~6kgが適切です。
また週末にまとめて1週間分を洗う場合などは、7.0kg以上の容量が必要となります。このくらいの容量があると、シーツや毛布といった大型の洗濯物も自宅で洗えて便利でしょう。大容量になるほど機種本体価格も上がるため、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶのがおすすめです。
搬入経路や設置場所
洗濯機を運び込む前に、搬入経路が十分かどうか確認しましょう。マンションやアパートの場合、通路やドアのサイズが小さいことがあります。その場合は、スリム型の機種を選ぶなどの対策が必要です。また設置場所に『防水パン』が設置されている場合、そこに収まるようなサイズを選ぶとすっきりします。家電量販店によっては、設置の可否判断や別料金の有無を事前見積もりしてくれるお店もあるので、ぜひ利用してみてください。
洗濯槽の素材
洗濯機の素材には、大きく分けて『プラスチック樹脂』と『ステンレス』の2種類があります。初期のころは『プラスチック樹脂』のほうがリーズナブルな価格でしたが、最近ではどちらを選んでも同じくらいの価格になっています。
『ステンレス』は傷に強く、汚れがつきにくいのが特徴です。さらにカビの繁殖も抑えられるので、長く使うことを考えるとこちらがおすすめです。
静音性 で選ぶ
『インバーター搭載モデル』は、静音性が高いため一人暮らしにぴったりです。ワンルームマンションで洗濯機が居室内にある場合や、ベランダ設置で近隣に音が聞こえやすいという場合には便利でしょう。特に帰宅が遅くなりがちで夜にしか洗濯できない人は、音には十分配慮するのがおすすめです。
機能で選ぶ
乾燥機能
『乾燥機能』つきの洗濯機は、干す時間がない方には特におすすめの機能です。縦型洗濯機とドラム式洗濯機のどちらでも、乾燥機能つきのモデルが販売されています。しかしよりふわふわにしっかり乾かしたいのであれば、ドラム式のほうがおすすめです。洗濯機内で効率よく気流を起こすため、きちんと乾きます。縦型洗濯機についている『簡易乾燥』機能でもある程度乾きますが、しっかり乾かすには自然乾燥も必要なので注意しましょう。
洗濯予約機能
『洗濯予約機能』とは、あらかじめ設定した時間に自動で洗濯してくれる機能です。朝外出する前に『9時間後』とセットしておけば、仕事が終わって帰宅するころにはちょうど洗濯が終わっています。洗濯には意外と時間がかかるので、予約機能を使えば待たずに効率よく洗濯が済ませられておすすめです。
節水・省エネ機能
洗濯には大量の水を使います。より節水したい場合には、『省エネ機能』が備わったタイプを選ぶのがおすすめです。水や電気の消費量が抑えられるので、長い目で見るとかなりの節約になるでしょう。また残った風呂水を、洗濯に再利用できるタイプなどもおすすめです。1回あたりの節約量は少なくても、繰り返せば大きな違いとなります。
インバーターの有無
『インバーター』とは、モーターの回転数を調整する装置のことを差します。同じ全自動洗濯機でも、インバーターが入っているものとそうでないものがあるのです。
インバーターが入っているタイプは本体価格が高めですが、電気代を節約できるメリットがあります。年間の電気代では2000~3000円の違いになってくるので、長期的な目で見るとインバーターありのタイプがおすすめです。
お手入れのしやすさで選ぶ
洗濯機をある程度使っていくと、衣服から出るホコリ、洗濯層の水あか、カビなどで汚れてしまいます。そのため簡単にお手入れできるタイプを選び、こまめに掃除するのがおすすめです。
自動で洗濯槽を掃除してくれる機能や、ごみフィルターがついているとお手入れが楽になります。パーツが簡単にとり外せる設計になっていると、気がついたときに掃除ができて便利です。
扉の開く方向で選ぶ
洗濯機のタイプによって扉の開く方向は違うので、間取りに合わせて選びましょう。縦型洗濯機の場合は上部に扉が開くため、上に棚などを置かないようにスペースを開ける必要があります。どうしてもスペースが取れない場合、フタが半分に開くタイプだと狭くても使えておすすめです。
またドラム式洗濯機は扉が手前に開きますが、『右開きタイプ』と『左開きタイプ』があります。たいていの機種では、購入時に右開きと左開きを選べるようになっていることが多いです。風呂場のドアなどで扉が塞がらないよう、使いやすい方を選びましょう。
一人暮らし向け洗濯機の人気おすすめメーカー
Panasonic (パナソニック)
『Panasonic』の洗濯機は、『泡洗浄』の技術が特徴です。これは洗剤の力を最大限引き出して洗う方法で、繊維の奥の汚れも泡で落とせます。油汚れや泥汚れなどが付着しがちという人には、特におすすめのタイプです。さらに『エコナビ』の機能を搭載しており、衣類の量や質を自動計測してくれます。状態に合わせてベストな洗濯方法を選んでくれるため、手間なく洗濯が済ませられます。機種本体はシンプルなデザインでおしゃれなので、女性からの人気が高いです。
日立
『日立』は『ナイアガラ洗浄』という方式で、大流量でしっかり洗えるのが特徴です。付着してしまったシャツの黄ばみなどの汚れもすっきり落ちるので、機能性重視の方におすすめとなっています。また衣服のしわを伸ばしながら乾燥する『風アイロン』の機能も備わっています。シャツやブラウスもアイロンがけなしで仕上がるので、時間のない方に人気です。
東芝
『東芝』の洗濯機は、『浸透ザブーン洗浄』が特徴です。これは大流量のダブルシャワーで衣類に素早く洗浄液を浸透させて洗う方式で、しつこい汚れもすっきり落ちます。最少モデルは4.5kgから販売されており、一人暮らしの家庭にぴったりです。3つのシャワーで洗浄液を浸透させて洗う仕組みなので、コンパクトでもきちんと洗浄できます。
SHARP (シャープ)
『SHARP』はリーズナブルな洗濯機が揃っており、手ごろに購入できます。機能面では、多様なコースが充実しているのが特徴です。『おしゃれ着コース』では衣類の縮みや傷みを抑えて洗えます。また『ガンコ汚れコース』は黒ずみや頑固な汚れがすっきり落ちます。忙しい方には『時短コース』、シャツの洗濯には『しわ抑えコース』なども便利でおすすめです。
Haier (ハイアール)
従来機種よりも、騒音を65%カットした低騒音の洗濯機で人気の『Haier』。深夜や早朝に洗濯することが多い方は、周囲を気にせず洗えておすすめとなっています。また『3Dウィングパルセーター』で強弱のあるらせん状の水流を作り出せるので、どんな汚れもすっきり洗浄します。さらに『お急ぎコース』では洗濯が10分で完了するなど、忙しい一人暮らしの人に嬉しい機能がたくさん備わっているのが特徴です。