旅行やレジャーでの必須アイテムといえばカメラです。しかし旅先でカメラを使うときには、急な雨や波による水濡れの不安があります。
そこで活躍するのが『防水カメラケース』です。急な雨から守るだけではなく、水中撮影もできるほどの防水性の高いものまで種類はさまざま。おすすめのメーカーや口コミもあわせてご紹介します。
防水カメラケースのおすすめの選び方
ケースのタイプで選ぶ
ソフトタイプ
厚めのビニール素材で作られており、カメラを覆うことで水からカメラを守るタイプのカメラケースです。見た目はジップロックのような形で、中に入る大きさのカメラであれば機種を選ばないのが特徴です。
ビーチや川原などで使用する際は砂からもカメラを守ってくれます。防水性はハードタイプのカメラケースよりは低いため、プールの中やダイビングなどで使用した場合はケースの中に水が入り込む可能性があることは頭に入れておきましょう。
ハードタイプ
ハードタイプのカメラケースは通称「ハウジングケース」「マリンケース」と呼ばれます。ケースがカメラの形にぴったりと添うように設計されているデザインで、防水性の高さはトップクラスです。
ケースにアタッチメントを付けることであらゆるシーンでに対応できます。メーカー純正のケースしか選択肢がないので、価格が高くなってしまうというデメリットがあります。
バッグタイプ
バッグタイプのカメラケースは内面がクッション加工されているものが多いため、カメラを安全に運ぶことができます。しかし防水性のないカメラバッグの場合、雨が振ってきたときなど浸水してしまいカメラが濡れて壊れてしまう危険性があります。
防水性のあるカメラバッグは本体だけでなくファスナーなどからの浸水も防ぐ加工がされているため、急に雨が降ってきても安心です。コンパクトデジタルカメラの場合、バッグタイプだと大きすぎるので防水性のあるカメラポーチを選ぶと良いでしょう。
防水性で選ぶ
雨の日の撮影ならIPX4以上
IPX4はあらゆる方向からの水滴を防ぐ防水性能があります。大量の水がカメラにかからない小雨程度の条件であればIPX4以上をおすすめします。IPX3以下では防水できる角度が限定されるため、雨や水滴からカメラを守るケースとしては不十分です。
海やプールでの撮影ならIPX5~7
IPX5以上の規格であれば、あらゆる方向からの水流を防ぐ防水性能があります。海やプールなど、大量の水しぶきがかかる可能性のある場所ではIPX5以上のケースを選びましょう。
IPX5~7の違いとしては、IPX5は3mの距離からホースで3分間水をかけても浸水ません。IPX6はより強い水流で水をかけても大丈夫。IPX7は1mまでの水深の真水に30分間浸しても浸水しない防水性能です。
水中での撮影ならIPX8
IPX8はIP規格の中でもっとも強い防水性を持っており、IP規格ではこれ以上の防水性能はありません。条件はIPX7よりも厳しい環境下でのテストとのことです。そのためメーカーによってテスト環境が異なることもあります。しかし最低の基準として、1m以上の水深の真水に30分以上浸しても浸水しないレベルではあります。
IPX7でもケースを水に浸しても浸水はしませんが、水中で撮影するのであれば、1m以上の深さにもぐることになると思いますので、IPX8のカメラケースが必須です。
ストラップの長さで選ぶ
ストラップは手から滑らせてしまったときに、水や地面に落ちるのを防ぐ役割があります。IPX6以下のものでは沈んだ際に浸水してしまう可能性があります。そのため防水カメラケースでもストラップホールがついているものがおすすめ。
ストラップには長いものと短いものがあります。短いものは手首に巻きつけ、長いものは首から下げて使用します。使用状況に合わせてどちらを選ぶか決めても良いでしょう。
防水カメラケースのおすすめメーカー
DiCAPac
ソフトタイプのケースで高い評価の口コミやレビューの多いメーカーです。ソフトタイプでは珍しいIPX8の防水性を持つ商品があります。レンズカバーの透明度が高く、写真や映像がきれいに撮れます。
AQUAPAC
イギリスのカメラケースメーカーです。バッグタイプは防水・防塵性がともに高いことから、ビーチや川などアウトドアで多く使用されています。さらにソフトタイプのケースは操作性の良さで評価が高いです。
HAKUBA
昭和30年の創業以来、高品質なカメラケースなどの撮影機材を製造している信頼のできる国産メーカーです。バッグタイプの防水ケースでは撮影窓がついており、ケースにいれたまま撮影ができる商品もあります。