限られた部屋のスペースを有効に活用したい方におすすめなのが『ロフトベッド』。ロフトベッドは高い位置にベッドがあり、その下を収納スペースにしたり、机を置いて作業スペースにしたりするなど、とても有効に活用することができるため子ども部屋や一人暮らしのワンルームマンションなどにもおすすめです。
そこで今回は、ロフトベッドを選ぶポイントやおすすめのロフトベッドをご紹介します。部屋のスペースをさらに有効に活用したい方や、ロフトベッドを買いたいけれど選び方が分からないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
ロフトベッドとは
『ロフトベッド』とはベッドの位置が高く、その下のスペースを作業スペース、ソファスペース、収納スペースなど目的に応じてさまざまな用途で使えるベッドです。ベッドの部分に上るために、ハシゴや階段がついています。
ロフトベッドのメリット
ロフトベッドのメリットを、次の3つの観点から見ていきましょう。
ベッドの下にスペースが作れる
ロフトベッド最大のメリットは、ベッド下のスペースをさまざまな用途に使えることです。ソファやテレビを置いて自分だけのリラックス空間にするもよし、机や本棚、パソコンなどを置いて集中できる作業スペースにするもよし、クローゼットに入りきらなかった洋服類を収納するスペースにするもよし、目的に応じていろいろなアレンジができます。
冬は暖かい
暖かい空気は上に行く性質があることから、高い位置にベッドがあるロフトベッドは暖かく感じやすいです。ただし空気がこもらないように定期的に循環させる必要があります。
突然の来客でも片付け不要
布団や枕などの寝具類はどうしても生活感が出てしまい、他人にはあまり見られたくないものですが、ロフトベッドならば突然の来客があっても寝具類を気にすることなく迎え入れることができます。
ロフトベッドのデメリット
ロフトベッドのデメリットを3つの観点から見てみましょう。
圧迫感があることも
寝床が高く天井に近いためどうしても上からの圧迫感を感じてしまい、寝るときに窮屈な感じがしたり、ロフトベッド自体が一般ベッドに比べるとかなりの大きさになるので、部屋が狭い場合はロフトベッド自体の圧迫感があるかもしれません。
夏は暑い
暖かい空気が上に行く性質で夏は暑く感じやすいですが、扇風機やサーキュレーターなどを使って、下の冷たい空気と上の暖かい空気を循環させると解決することが多いです。
揺れやきしみがある
ロフトベッドは高い位置にあるベッド部分を柱で支える構造になっているため、普通のベッドに比べると揺れやきしみはどうしても多くなります。耐久性の問題もありますので、ベッドの上で飛び跳ねたりしない方が良いでしょう。特にパイプ製は金属の柱のことが多く、金属特有のきしみ音が人によっては不快に感じることもあります。
おすすめのロフトベッドの選び方
以上のメリット・デメリットを踏まえて、ロフトベッドを選ぶ際のおすすめポイントを、『高さ』・『素材』・『機能性』の観点から紹介します。目的やニーズに合わせて参考にしてみてください。
高さで選ぶ
ロフトベッドの『高さ』は商品によって異なり、ベッド下のスペースをどのように使いたいかで高さの選び方が変わってきます。
たとえばベッド下のスペースにソファやテレビを置いてリラックス空間を作ったり、机や本棚を置いて学習空間を作りたい場合は、『ハイタイプ』や『ミドルタイプ』など背の高い商品がおすすめです。一方少しの収納スペースを確保することが目的の場合や、寝るときの圧迫感を少しでも和らげたい場合は、『ロータイプ』を選びましょう。
素材で選ぶ
ロフトベッドの素材は大きく金属の『パイプ製』と『木製』の2つに分かれます。あらかじめそれぞれの特徴をきちんと理解しておきましょう。
パイプ製の特徴
『パイプ製』のロフトベッドは軽くて耐久性が高いことが特徴で、価格は安い傾向にあります。しかし荷重が集中するとゆがんでしまったり、揺れやすく、金属特有のきしみ音もあります。
木製の特徴
『木製』のロフトベッドは比較的価格が高い傾向にありますが、パイプ製に比べると揺れにくく、きしみ音も少ないです。木製家具特有の温かみがあり、ナチュラルなインテリアを好まれる方にはおすすめです。
機能性で選ぶ
一口にロフトベッドといえども、いろいろな機能を兼ね備えています。ここではその代表的な機能を見ていきましょう。
棚・コンセント
枕元に照明が必要な場合や、就寝前の読書本を置いたりする場合、就寝中にスマホの充電をしたい場合は、ベッドのヘッドボードに『宮棚』や『コンセント』が付いている商品が便利です。
しかしその分ベッドの全長も長くなってしまうので部屋の圧迫感は増してしまいますし、棚がベッドの外に飛び出している商品ではその下の部分がデッドスペースになってしまうという欠点もあります。
ハシゴ・階段
ロフトベッドは、寝床まで上がるために『ハシゴ』か『階段』を使うことになります。
『ハシゴ』はあまりスペースをとらずに置くことができますが、傾きが急なので上り下りが大変ですし、子どもが使用する場合は危険が伴うことがあるので注意が必要です。一方、『階段』はハシゴよりスペースをとるものの上り下りは楽で、安全性はハシゴよりも断然高く、子どもが使用する場合も安心できます。
カーテン
ベッド下のスペースはとても便利ですが、使いやすいからこそ逆に雑然としてしまう場合があります。そんなときベッド下に『カーテン』があれば、来客があった場合もすぐに隠すことができ、部屋が散らかっているイメージを与えません。
もともと収納に使っている場合は、カーテンがあれば収納部分を隠すのに非常に便利です。必要であれば、市販のカーテンレールを後で取り付けることもできます。
高さ調節機能
ロフトベッドは、先述のように『ハイタイプ』・『ミドルタイプ』・『ロータイプ』が基本ですが、支柱のパイプを付け足したり取り外したりすることで高さを変更できるタイプの商品や、ベッド下のスペースが必要なくなった場合に普通のベッドに変更できる商品もあり、子供の成長に伴って使い方が変わる家庭にもおすすめです。
ただし若干の手間と強度の問題を考慮する必要はあります。
デスク
ベッド下に机が付いている商品は『デスク』部分が横に長いものが多く、使い方に工夫が必要です。ただベッド下ということで明るさが少し不足しがちなため、机で読み書きなどの作業をすることが多い場合は、照明を明るくすることをおすすめします。
おすすめのロフトベッドメーカー
ロフトベッドはメーカーによって機能や特徴もさまざまです。
LOWYA (ロウヤ)
トレンド感のあるおしゃれなインテリアを低価格で提供している『LOWYA』は、オンライン通販サイトです。スペースの少ないワンルームマンション用や子ども部屋用などさまざまなニーズに合わせたロフトベッドを販売しています。
ニトリ
日用品からインテリアまでさまざまな商品を取り揃えるメーカーである『ニトリ』。『お値段以上』のキャッチフレーズ通り、コストパフォーマンスが高いのが特徴です。ロフトベッドに関しても種類豊富に取り揃えられています。
IKEA (イケア)
北欧スウェーデン発の世界最大家具量販店『IKEA』。低価格ながらおしゃれな家具や雑貨を提供しており、世界中に多くのファンがいます。デザイン性の高いロフトベッドだけでなく、ベッド回りのインテリアをまとめたい方におすすめです。
クオリアル
女の子向けのかわいらしいものからアンティーク系まで、他のメーカーでは見つけづらいデザインのインテリアを提供している『クオリアル』。ロフトベッドも個性的で特徴のあるデザインが魅力的です。
ジャストインテリア
さまざまなインテリア製品をネット通販で提供している『ジャストインテリア』ではロフトベッドはもちろん、普通のベッドや二段ベッドなどさまざまなベッドがお手頃な価格で提供されています。
ロフトベッドを買う上で気を付けたいポイント
ベッド下の空間が確保できることはロフトベッドの最大の魅力ですが、使う人によってはデメリットも生じます。購入を考える前に気を付けたいポイントをまとめました。
寝心地に不安が残る
ロフトベッドは一般的なベッドに比べると寝心地がいいとはいえません。一般的な分厚いマットレスを置くとサイドフレームからはみ出してしまうことも多く、布団が落下したり就寝時に転落したりする可能性が出てきます。
また一般的なベッドより揺れやきしみが発生しやすいという欠点もあります。寝心地を気にするのならば、揺れやきしみの少ない商品を選びましょう。
二人で寝るには少々不安
一般的なロフトベッドであれば、一人で寝る分には特に問題はありませんが、子どもの添い寝をしたり、パートナーが増えたりすることで、どうしても二人で寝る必要が出てきた場合には少々問題が生じることがあります。基本的にベッド部分の耐荷重は100kg程度のため、素材によっては揺れやきしみが大きくなったり、場合によっては破損したりすることがあるのです。あらかじめ耐荷重や素材の強度をきちんと把握しておきましょう。
圧迫感が少なくない
ベッド下にスペースができる分、ベッド全体の大きさはどうしても大きくなってしまい、部屋に圧迫感を与えてしまいます。またベッドが高くなればなるほど天井が近くなるので、就寝時の窮屈感はあります。もし不安を感じる場合は、空間は小さくなりますがロータイプを選ぶことをおすすめします。