決して安い買い物ではないですが、マットレスは毎日使うもの。できるだけ自分に合った良い商品を選びたいですよね。
そん方におすすめなのが『高反発マットレス』。高反発マットレスを選ぶ際には価格だけでなく、毎日使って体が痛くならないか・1年を通して快適に使えるか・掃除は手軽にできるかなど、さまざまな要素を考慮して決める必要があります。
マットレス選びで失敗しないためには、高反発マットレスに使われている素材や硬さを詳しく知ることも重要です。今回はマットレスの素材や選び方と、それらを踏まえた10つのおすすめ商品をご紹介いたします。
高反発マットレスとは
低反発マットレスは体がゆっくり沈み包み込まれるようにフィットしますが、高反発マットレスの場合は体をしっかりと支えて軽い力で寝返りの打てる、正反対の寝心地となります。
その名前や感触から『硬くて寝づらい」イメージをもたれがちですが、実際低反発と高反発の人気は五分五分で、どちらの方が優れているということはありません。
高反発マットレスの中でもブランドによって特徴はさまざまですが、共通している2つの大きな特徴があります。
高反発マットレスのおすすめポイント
寝返りが簡単に打てる
高反発マットレスの一番の特徴は、寝返りや体勢をスムーズに変えられることです。
気付きにくいのですが、人間は睡眠時に平均20回程度の寝返りを打っています。睡眠時に余分な力が掛からず動けるため体に負担が掛かりにくく、起床時の体の痛みに悩まされる方から人気が高いです。
また寝返りがスムーズに打てることは、蒸れ防止にも繋がります。高反発マットレスは通気性の良い素材が多いので、寝ている間の蒸れが気になる方は高反発製品を要チェックです。
腰痛持ちの方も安心
寝起きの腰痛や体の痛みは多くの方が経験する悩みですが、高反発マットレスは腰痛持ちや寝起きのきしみが辛い人にも人気です。
寝起きの腰の痛みは寝がえりの回数が大きく影響しています。硬すぎるマットレスは腰痛やしびれの原因となりますが、自分の体に合った高反発マットレスであればスムーズな寝返りによって、その時に一番適した体勢で睡眠を続けられます。
それに加え、高反発マットレスは適度な沈みが体全体に体重を分散させるので、より良質な睡眠となりやすいのです。
高反発マットレスのおすすめの選び方
厚さで選ぶ
マットレスの厚さは寝心地に直接関係します。マットレスは6~20cmほどの種類があり好みは個人で異なりますが、もし敷布団の上で使うのならば6~8cmの薄型で、マットレスの上に重ねて使うなら約3~6cmの超薄型、ベッドで直接使うのであれば10cm以上がおすすめです。
また床に直接置いて使う場合であれば、厚すぎないマットレスが良いでしょう。マットレスを床で直接使うことで、地面と接する部分に湿気が溜まりやすくカビの原因となります。毎朝立てかけることを前提に、重さも考慮して厚さを考えることも選ぶ要素の一つです。
中材で選ぶ
ウレタン
現在の主流はウレタンであり、価格・通気性・硬さ・耐久性などのバランスが良く非常に人気の高い素材です。硬さの種類が選べるメーカーも多く、自分に合うマットレスを見つけやすいのも特徴です。
また軽くて通気性が良いため簡単に動かせるのも優れた点の一つですが、ウレタン素材であれば5年以上の耐久性を持つ高反発マットレスを比較的リーズナブルな価格で購入できます。
コスパの良い素材であるため、初めて高反発マットレスを使う方はウレタン素材をおすすめします。
コイル
スプリングコイルは安定性が特徴であり、腰痛持ちの方から支持されている素材です。耐久性も高く、大切に扱えば10年以上は使えます。
コイル素材の中にも2種類あり、コイルが独立している『ポケットコイル」は、体の重い部分が沈みやすいため、特に体の痛みに強い素材です。もう一つの『ボンネルコイル」は全面が適度な硬さを持つ昔ながらのスプリングコイルとなります。
しかしどちらも他の素材よりも高額の商品が多いため、予算と相談しながら決めましょう。
ファイバー
高反発のファイバーも、ウレタン素材と同じく通気性の良さが特徴。ファイバーは手洗いできる素材なので、カバーだけでなくマットレス自体もできるだけ清潔に保ちたい方にはおすすめです。メーカーによってはマットレスが分割でき、より洗いやすく作られている商品も。
コイル素材と比べお手頃な価格な価格ではありますが、耐久性は他の素材よりも短く、品質が良いか悪いか見極めが難しいため、じっくり吟味しなければならないのも特徴です。
ラテックス
日本ではあまり見ることのない珍しい素材ですが、ラテックスはゴムの木の樹液を原材料として使ったマットレスです。程よいやわらかさと弾力を兼ね備えた、硬めが苦手な人でも使いやすいという、まさに新しい高反発マットレスと言えます。
ゴムの木が原料なので自然抗菌作用があり、ダニやほこりの発生を抑え快適な睡眠環境を作れるのが他の素材にはない特別なメリットです。
ですが素材が素材なだけにマットレス自体がとても重く、価格も決して安くはありません。一番の懸念と言えば、購入後に発覚する隠れたゴムアレルギー。アレルギー体質の方は要注意の素材でもあります。
保証で選ぶ
硬さのある高反発マットレスでも、毎日使うものですから数年経てば素材が劣化してしまいます。通常の耐用期間よりも短くダメになってしまうかもしれません。不測の事態に備えて、保証が付いているかどうかも確認しましょう。
マットレスは実際に横になってみなければ寝心地がわからないため、オンラインショップでいきなり購入するのは抵抗がある方も多いと思います。実際に試せない時は、お試し期間や無料貸し出しを用意しているメーカーなら安心して使えます。
耐久性で選ぶ
素材によって耐久性は大きく異なりますが、実は耐久性が高いか低いかは数値で見極められます。
ウレタンの場合は、密度と復元度が高ければ高いほど耐久性も上がり、高品質なものだと10年前後は使え、コイルの場合は密度・復元度に加えコイルの材質が耐久性を左右します。
どの素材を使っていても耐久性に比例して価格が上がる傾向にありますが、ファイバーの場合は密度や復元度など耐久性を見極める基準がないため、良いマットレスを見つけることが難しいのです。
密度で選ぶ
マットレスを選ぶ際に見落としがちな『密度」ですが、耐久性を測る際には要チェックなポイントの一つ。大まかに分けて密度は20D・30D・50DとD単位で表し、30D以上が耐久性の高いと言えるマットレスです。
マットレスの耐久年数は20Dが3年前後、30Dになると7年前後と大幅に上がります。安価なマットレスには20Dや25Dが多いですが、もし長く大事に使いたいのであれば30D以上の製品がおすすめです。
高反発マットレスのおすすめメーカー
イッティ
厚さ27cm・13層で構成された高反発マットレス『雲のやすらぎ」が人気商品のメーカー『イッティ」は、睡眠時の潜在的な悩みを解消するような商品開発を目的としています。
製品開発については、整体師や睡眠認定検査技師など各業界のプロからもアドバイスを受けながら取り組んでいるため、商品の完成度は消費者も納得のものとなっており非常に人気の高いメーカーの一つ。
モットン
日本人の体を知り尽くした日本人たちによる、日本人のために寝具を作るメーカーである『モットン」は、社員たちが自分も欲しい!と思える商品づくりをモットーとしています。
体の痛みを軽減するマットレスが得意分野で、腰痛持ちの方と相性の良い高反発マットレスを提供しています。
MLILY
デンマーク製のブランドである『MLILY(エムリリー)」は、高品質かつ安全性が高く、日本だけでなく世界から愛されています。
通常のウレタンよりも通気性・耐久性が優れている次世代ウレタン『エコヘルス」を採用しており、細部にこだわりが感じられるブランドです。
マニフレックス
イタリア発のマットレスブランドで、現在90か国以上に輸出されている老舗メーカーです。全ての製品がイタリアの工場で生産されており、高反発性のマットレス開発を得意としています。
価格もリーズナブルなものが多い中、長期保証の付いた商品が多いため日本でも人気の高いブランドの一つです。
東京西川
ベビー用品からベッド本体、パッドなど寝具に関することなら全て集まっている『東京西川」は、寝具関係の有名ブランドを多数生み出した日本の老舗メーカーです。
創業の1566年から続けてきたものづくり精神に最新の研究を組み合わせたマットレスは、全国の実店舗で販売中です。
エアウィーヴ
寝具で睡眠の質を上げることを目標としたブランド『エアウィーヴ」は、独自の素材であるエアファイバーを使った商品が人気です。
寝心地と通気性・反発性を重視したエアウィーヴは、テニス選手の錦織圭さんや、フィギュアスケーターの浅田真央さんからが使用していることからも有名です。
エイプマン
自分に合うマットレスを使いながら探せる『エイプマン」では、全てのマットレス商品に90日間の返品期間を設けています。販売開始から現在までの累計返品率は1.4%と、品質の良さを数字で語っています。
商品数は少なめですが、どれも安価でありながら30Dの密度があるコスパの良いブランドです。