『マットレス』は、床やベッドの上に敷いて就寝時に使います。マットレスを使うことにより体が支えられ、質の良い睡眠へ導くでしょう。睡眠時の人間の体は、頭・胸・骨盤に負荷が掛かっているので、体型に合わせたマットレス選びが重要ですよ。
またマットレスにはサイズがあるので、体型や使用する人数に合わせて選んでくださいね。そこで今回は、マットレスを選ぶポイントやおすすめのマットレスを紹介するので、質の良い睡眠を手に入れてみてはいかがでしょうか?
シングルサイズマットレスとは
『シングルサイズマットレス』は、一人暮らしの人に使いやすいサイズです。
その中でも学生・単身赴任・新社会人など、親元や家族と離れて暮らす人に人気。邪魔にならないサイズなので、部屋のスペースを占領する心配がありませんね。
シングルサイズマットレスのおすすめポイント
マットレスを使うことで、さまざまなメリットがあります。心地よい睡眠を得るために、マットレスの役割を充分に理解しましょう。そこでマットレスのおすすめポイントを2つ紹介するので、質の良い睡眠に役立ててくださいね。
寝姿勢を支持する
マットレスを使用することで、理想的な寝姿勢に導きます。理想的な寝姿勢とは、背骨が伸びている状態です。適度な硬さのあるマットレスは、体が沈みません。寝姿勢を整えることで、寝違えを防ぎます。また、起きた時の体のだるさや痛みなども軽減するでしょう。
寝姿勢を自然な状態に支持するマットレスは、睡眠の質をさらに高めてくれますよ。睡眠に悩みがある人は、マットレスを使用するのも1つの手。
耐圧を分散させる
硬い布団で寝ると、頭・胸・骨盤などに負荷が掛かってしまいます。さらに横向きの姿勢では、肩にも負荷が掛かる原因に。そのため、体に掛かる負荷を程よく分散させる寝具が理想です。マットレスは耐圧を分散させるので、体に負荷を掛けることなく睡眠をとることができますよ。
シングルサイズマットレスのおすすめの選び方
『シングルサイズマットレス』を体に合わせて選ぶことで、質の高い睡眠へ導きます。そこで、おすすめの選び方を紹介していきます。
反発性で選ぶ
マットレスを選ぶ際は、低反発と高反発のどちらを選ぶかが大切です。低反発と高反発の特徴を以下で紹介するので、体に合ったマットレスを選択してください。
低反発
『低反発マットレス』は、体全体を優しく包み込みます。体に合わせて沈み込むので、負荷が掛かりにくいですよ。負荷が掛かりにくいことから、起きた時の痺れや体の痛さに悩まされることがありません。一部に負荷が掛からず、程良く耐圧を分散してくれます。
低反発マットレスは通気性と耐久性があまり良くない弱点がありますが、こまめに天日干しを行うと長持ちします。快適な睡眠に導くためにも、お手入れはしっかり行いましょう。
高反発
『高反発マットレス』は適度な押し返しがあるので、体全体が沈みにくいです。そのため、寝返りを打ちやすく、心地よい睡眠をサポートします。寝ている間に姿勢を変えても負荷が掛からず、寝相で悩む人に使いやすいでしょう。
骨格がしっかりしているスポーツ選手やアスリート選手は、高反発マットレスを選ぶ傾向にあります。その背景に、体が沈みこまないので全体に負荷が掛かりにくいことが挙げられるでしょう。睡眠中も体のケアをしっかり行いたい人に、高反発マットレスはおすすめです。
コイルで選ぶ
コイル系のマットレスは、耐圧分散と耐久性に優れています。通気性も良いので、衛生面を気にする人でも使いやすいでしょう。コイル系のマットレスは3種類あるので、体型や好みに合わせて選んでくださいね。
ボンネルコイル
『ボンネルコイル』のマットレスは、適度な硬さがあり体を優しく包み込みます。上下左右にコイルが連結されているので、全体的に押し返しのある適度な反発力です。ゆっくりと沈み込むので、柔らかすぎないマットレスを探している人にピッタリでしょう。
体に負荷を掛けにくく、耐圧分散にも優れています。体の一部に負荷を掛けないので、寝返りも打ちやすいです。しかし、体をマットレスの面で支える構造なので、寝相が悪い人は疲れやすいので注意しましょう。価格は手頃なので、初めてマットレスを使用する人でも使いやすいですよ。
高密度スプリング
硬いマットレスを選びたい人は、『高密度スプリング』が使いやすいでしょう。ボンネルコイルマットレスと比較して、1.5倍のコイルが使用されています。そのため、体の沈み込みが少なく、体の一部に負荷を掛ける心配がありません。
クッション性能に優れたタイプも豊富にあるので、硬いマットレスを試してみたい人でも挑戦しやすいでしょう。耐久性に優れているので、お手入れも簡単です。
ポケットコイル
『ポケットコイル』はコイルが独立しているので、体の重い場所をピンポイントで沈み込みます。体のラインに沿って滑らかに沈み込むので、心地よい眠りをサポート。独立したコイルは振動を防ぐので、2人で使用する場合にも静かな寝心地を実現。
ボンネルマットレスと比較すると耐久性に優れています。しかし、金額やコスパで選択したい人には高値です。通気性が良くないので、適度に天日干しをしてお手入れをしましょう。
ノンコイルを選ぶ
スプリングコイル以外の素材が使用された『ノンコイルマットレス』は、メーカーによって使用する素材に違いがあります。使用されている素材は3つあるので、その違いを紹介していきます。
ウレタン
『ウレタン』は、ノンコイルマットレスで一般的に使用されています。安値で軽量なことから、コスパを重視したい人や初めてマットレスを購入する人に向いているでしょう。しかし、ウレタンの素材は形成直後から加水分解が始まっているので、時間の経過とともに型崩れの原因に。
柔らかいマットレスを使いたい人に向いていますが、型崩れしやすいので体重が重い人には不向きです。また、寝相が悪い人にも適していません。手軽でベーシックな素材ですが、長期的な使用は難しいでしょう。
ファイバー
『ファイバー』は、ポリエチレンやポリエステルなどの繊維が網目状に固められています。商品によっては洗濯が可能なので、衛生面を気にする人でもOK。清潔好きな人にもピッタリでしょう。小さなお子様がいるご家庭でも安心して使用でき、汚れをピンポイントで落とせるメリットがありますよ。
しかしポリエチレンの素材は熱に弱い点があります。そのため、洗濯ができても天日干しには向いていません。ウレタン同様耐久性も低く、長期的な使用には不向きです。ファイバーのみの素材は高値で、耐久性の低さを考えるとコスパは良くないデメリットがあります。
ゲル素材
『ゲル素材』は特殊な樹脂で作られ、グミのような弾力でプニプニしています。耐圧分散に優れ、体のフィット感が高く質の良い寝心地をサポート。加えて適度な反発性もあるので、正しい寝姿勢へと導きます。
ゲル素材のマットレスはウレタンやポリエチレンと組み合わせて作られることが多く、ゲル単体で作られているマットレスはありません。耐久性は低いので、長期的な使用には不向きです。
通気性で選ぶ
日本は湿気が多い国なので、寝具のお手入れはしっかり行う必要があります。マットレスにおいても、湿気を吸収し素材に悪影響を与えてしまいかねません。
そこで通気性を第一に考え、湿気を溜めないマットレスを選びましょう。
折り畳み式を選ぶ
マットレスには『折り畳み式』タイプがあります。折り畳むことでコンパクトになり、移動や収納に困りません。畳んでおけば湿気対策もできます。さらに、立てて干すことができるので、部屋の中でもしっかりと天日干しができるでしょう。
手軽で安値な折り畳み式マットレスは、来客用として準備する人も多いですよ。さらに畳めばソファーとして使えるマットレスもあります。しかし折りたたみ部分が凹みやすく型崩れしやすい弱点があるので、長期的な使用には不向きです。
寝心地で選ぶ
マットレスを選ぶ際に、最も重視したいのは寝心地ではないでしょうか?寝心地の悪いマットレスを選んでしまっては、体と心に悪影響です。そのような事態を防ぐためにも、寝心地でマットレスを選びたいですね。
しかし、自身の体に合ったマットレスが分からない人も多くいます。その際はお店に足を運び、実際に寝心地を試してみると良いでしょう。頭・肩・背中・胸部などに負荷が掛かっていないかチェックします。寝返りした時の沈み方も合わせてチェックすると安心です。
シングルサイズマットレスのおすすめメーカー
質の良いマットレスを購入するために、有名なマットレスメーカーを知っておきましょう。そこで11選の有名マットレスメーカーを紹介するので、マットレス選びの参考にしてください。
SIMMONS
『SIMMONS』はポケットコイルマットレスを初めて商業化した老舗メーカーで、高品質なポケットコイルを使用しています。ピアノ線と同等の高級素材である超硬鋼線が使われ、通常のコイルよりも耐久性に富んでいます。長期使用したい人に向いているマットレスです。
Sealy
睡眠を化学的に捉えたマットレスで、良質な睡眠をサポートしてくれる『Sealy』。一流ホテルでも多く使われる程、その使い心地は一品です。開発には整形外科医が協力し、人間の体に合ったマットレス作りに力を注いでいます。マットレス開発には、睡眠の質を高める工夫がされています。
Serta
『Serta』は全米売り上げ7年連続NO.1の実績を誇り、一流ホテルでも多く使用されています。燃えにくい素材のファイヤーブロッカーが使用されているので、万が一の時にも安心です。特に日本では高齢化が進み、火災のリスクが増えています。ファイヤーブロックは火災のリスクを減少する特殊素材なので、防災意識が高い人や高齢者が住むご家庭で活躍するでしょう。
マニフレックス
『マニフレックス』はおよそ3,500万人のユーザーが使用している、イタリアのマットレスメーカーです。約90カ国の世界に輸出され、その信頼度は益々強くなっています。マットレスの素材は柔らかいものを使用しているので、睡眠中に寝返りが多い人に使いやすいでしょう。高反発素材を探している人にピッタリです。
日本ベッド
創業90年の実績を誇る日本のベッドメーカー、帝国ホテルなどの一流ホテルでの使用率が高いです。シルキーポケットシリーズが有名で、日本人の体に馴染んだフィット感をサポート。超高密度のポケットコイルタイプのマットレスなので、体の動きに合わせた使い心地です。睡眠の質を高め、体に掛かる負担を軽減します。
フランスベッド
日本人のに合わせた寝心地や住居環境に合わせた開発を行う『フランスベッド』は、フランスではなく日本の企業です。商品のラインナップが豊富なので、好みに合ったマットレスが見つかりやすいでしょう。高密度連続スプリングの製造・販売ライセンスを所持してます。耐久性に富んでいるので、体格が大きい人に支持されています。
TEMPUR®
『TEMPUR』はNASAがロケット打ち上げ時に宇宙飛行士に掛かる重力を和らげるため、開発された商品です。無重力のような寝心地を実現し、体に掛かる負荷を軽減。入眠時の心地よさが人気となり、またたく間にヒット商品になりました。しかし、フィット感が寝苦しく感じる人もいるので、細身の人や女性に適しています。
エアウィーヴ
『エアウィーヴ』はエアファイバーという樹脂を使ったノンコイルタイプのマットレスです。有名なスケート選手が広告塔になり、一気に認知度を広めました。2004年に創業した企業なので、他のベッドメーカーと比較して新しい企業です。高い復元力が特徴のエアフィーヴは、寝返り時の適度な押し返しが質の良い睡眠をサポート。
ASLEEP
『ASLEEP』は自動車企業のトヨタグループ、アイシン精機が立ち上げたブランドです。ゲル素材のマットレスファインレボは、点なのに面で支える構造が特徴です。そのため、耐圧分散に優れ質の良い睡眠へ導くでしょう。30年の耐久年数なので、長期使用に向いていますよ。
無印良品
『無印良品』は全体的に無駄のないシンプルな構造が人気です。他のメーカと比較し種類は少なめですが、生活に密着したコンセプトのマットレスなので使い心地抜群。増量タイプ・超高密度ポケットコイルが中でも人気で、コスパも良いと評判です。実用性とデザイン性に富み、スタイリッシュな部屋作りに役立つでしょう。
ニトリ
『ニトリ』は理想の眠りを追求し開発されたNスリープシリーズは、ポケットコイルが二層構造になった作りです。二層構造でありながら価格は安値なので、手春にマットレスを購入できます。全国展開している家具店なので、安心感と信頼感が強みな企業です。オリジナルマットレスが豊富なので、自分に合ったものを見つけやすいでしょう。