お布団が冷たくなる季節に、身体の冷え対策で活躍する『電気毛布』。ひざ掛け用・敷く用・掛け敷き両用の3種類があり、ダニ退治・タイマー機能・電磁波カットなど機能もさまざまです。
今回はそんな電気毛布の特徴、選ぶときのポイントについて解説していきます。厳選したおすすめ商品もランキング形式でご紹介していきますので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
電気毛布とは
『電気毛布』とは、電熱を発生させて温かくなる仕組みの毛布です。お布団に電気毛布を挟んで温めたり、膝に掛けて身体を温めたりして使います。
最近ではUSB接続のタイプも販売され、オフィスでの冷え対策にも使われるようになりました。そんな電気毛布の電気代や、お手入れ方法を見ていきましょう。
電気毛布は暖房費を節約できるアイテム
他の暖房機器と比べ、電気毛布は暖房費を節約できるアイテムです。温度調節の強弱によって変化しますが、1時間電気毛布を使用してかかる電気代は0.5円〜2円ほど。
1日8時間使ったとしても、1ヶ月の電気代は120〜480円程度で済むでしょう。灯油やガスの暖房費と比べると、コストパフォーマンスは高いです。眠るときはストーブを消して電気毛布を使うと、暖房費を大幅に節約できます。
丸洗いできる電気毛布が多い
丸洗いできる電気毛布が多いので、お手入れも簡単です。コントローラーを外してネットに入れ、毛布洗いモードで洗いましょう。
丸洗いできるかは商品タグや取り扱い説明書に記載されていますので、よく確認してください。また叩きつけるようにして洗うドラム式洗濯機では洗濯できない商品が多いので注意しましょう。
おすすめの電気毛布を選び方
用途に応じて選ぶ
温まり方で電気毛布の種類を選びましょう。ここではシングルのベッドやお布団で温まるタイプ、ダブルベッドを温めるか体に掛けるタイプ、座っているときやキャンプで使うタイプ、の大きく3つのタイプに分けて説明していきます。
シングルベッドなら敷き毛布がおすすめ
シングルのベッドやお布団で温まるなら、『敷き毛布』がおすすめです。敷き毛布の幅はシングルサイズに適した80cmが多いのですが、掛け敷き両用の電気毛布だと大きめな商品が多く、シングルベッドやお布団からはみ出てしまいます。
またシングルサイズの電気毛布は敷くタイプが多く、他のタイプよりデザインが豊富です。シングルサイズの電気毛布は敷き毛布タイプの商品を選ぶといいでしょう。
ダブルベッドなら掛け敷き両用がおすすめ
ダブルベッドを温めるか、体に掛けて電気毛布を使用したい場合は『掛け敷き両用』がおすすめです。
掛け敷き両用のタイプは大きめに作られているので、ダブルベッドも全体的に温められます。敷く専用の電気毛布はシングルサイズが多いのでダブルベッドのサイズを探すのは一苦労ですが、掛け敷き両用であれば種類も豊富です。大きめのサイズの商品が欲しいときは掛け敷き両用から選ぶことをおすすめします。
外で使うときはひざ掛けタイプ
キャンプなど座っているときに温まりたいならば、『ひざ掛けタイプ』が便利。掛け敷き両用は大きすぎて、使いにくいです。また外に持ち出すものは、デザインも重視したいもの。
ひざ掛けタイプはフリンジが付いていたり、柄があったりして豊富なデザインから好みの商品を選べます。USB接続でパソコンやモバイルバッテリーと繋げて使える電気毛布もあるので、座るときに使うのはひざ掛けタイプがおすすめです。
サイズで選ぶ
電気毛布を使うところによって適したサイズを選びましょう。お布団やダブルベッドなどは大きさが決まっているので、頭に入れておくと役に立ちます。
布団で使うなら横幅80cmがおすすめ
お布団で使うなら、電気毛布の横幅は80cm前後で長さは身長に合わせて選びましょう。敷く専用であれば、横幅は80cmの商品が多数。
長さは130〜190cmまで展開されています。電気毛布の中にある電熱線が毛布の端まではないので、長さが足りないと足が温められないこともあります。
体に掛けるなら横幅130cm以上がおすすめ
ダブルベッドで使ったり肩から掛けて使ったりする場合は、横幅130cm以上の電気毛布が便利でしょう。ダブルベッドは横幅140cmのサイズで作られているため、130cm以上幅があるとベッドの端まで温かいです。
横幅が130cm以上ある電気毛布は、長さが180〜190cmの商品が多いため、体に掛けるにしても130cmほどあれば、体全体を覆うことができて十分に温められます。
ひざ掛け用なら横幅70cm以下がおすすめ
座って膝から電気毛布を掛けて使うときは、できるだけ小さめのサイズがよいでしょう。大きいサイズになるほど重くなり、持ち運びのことを考えても不便です。
70cm×100cmほどのサイズであれば足元を十分に温められて、肩にも掛けられます。ボタンなどで両端を留められるタイプも便利です。ひざ掛け用では、できるだけコンパクトなサイズの商品を選びましょう。
お手入れの仕方で選ぶ
自分ができるお手入れの仕方で電気毛布を選びましょう。洗濯機のみOK・手洗いのみOK・水洗いはNGなど、電気毛布によってお手入れ方法が違います。電気毛布を清潔に保てるように、お手入れ方法は要チェックです。
洗濯機で丸洗いできる電気毛布
楽にお手入れしたい人は洗濯機で丸洗いできる電気毛布を選ぶのがおすすめです。簡単にコントローラーが取れるようになっているので、コントローラーを外しネットに入れてお洗濯します。洗濯機に入れて干すだけと、お洋服と同じ簡単なお手入れ方法です。
手洗いOKの電気毛布
電気毛布の電熱線によって洗濯機が壊れないか不安な人には、手洗いができるタイプをおすすめします。浴槽にぬるま湯を貯めて洗剤を入れ、30分ほど浸け置きしてから洗いましょう。手で押したり揉んだりするのもいいですが、足で踏みながら洗うと洗濯が少し楽です。最後にシャワーでしっかりとすすいでから干しましょう。
洗濯機・手洗いがNGの電気毛布
洗濯機や手洗いがダメな電気毛布の場合は、汚れが気になったときだけたたきぶきしましょう。水で薄めた洗剤をタオルなどの布に染み込ませ、固く絞ってから電気毛布をたたきます。その後綺麗なぬるま湯を染み込ませて、固く絞った布で電気毛布をたたき、陰干ししたらお手入れは終わりです。なかなか大変な作業なので、掃除やお手入れをいとわない人に向いています。
素材で選ぶ
電気毛布の素材はお値段と肌触りのどちらかに注目して選ぶことが多いです。
アクリル・ポリエステル
お値段を重視するなら『アクリル』・『ポリエステル素材』など、化学繊維の電気毛布を選ぶことが多いでしょう。化学繊維の素材であれば、3,000円ほどから販売されています。
またアクリルやポリエステル素材は特別汚れない限りダニが寄ってきにくい素材のため、ダニが心配な人も化学繊維の電気毛布を選ぶと安心です。
綿・フランネル
肌触り重視の人には『綿』や『フランネル素材』の電気毛布がおすすめです。天然繊維で肌にも優しく、チクチクすることがありません。
8,000円以上の商品が多く、中には数万円する電気毛布もあり、お値段は化学繊維の電気毛布と比べると倍以上になります。しかし安心感のあるやわらかい電気毛布を探している人や、肌の弱い人には天然繊維の電気毛布がおすすめです。
付属機能で選ぶ
欲しい機能で選ぶのもおすすめです。電気毛布によって搭載されている機能はさまざまで、最新だと遠隔操作ができるものもあります。機能性も電気毛布を選ぶときによく見てみましょう。
温度調節機能
最低限欲しい機能は、『温度調節機能』でしょう。暑くなったら電源を切り、寒くなったら電源を入れなおす必要があれば面倒です。
温度調節機能があれば、その日の室温や自分の体調に合わせて温度が変えられておすすめです。さらに室温センサーのある電気毛布は、室温に合わせて自動的に調節してくれます。
オン・オフタイマー機能
電気毛布に『オン・オフタイマー機能』があると便利に使えます。オンタイマーは朝冷える時間にセットすると温かい状態で起きることができ、オフタイマーは眠りにつく頃にセットすると自動的に電源が切れるため便利です。
寒くて起きることや、付けっぱなしで寝て電気代がかかることを予防できます。
電磁波カット機能
『電磁波カット機能』があると、子どもや妊婦さんが使っても安心です。
WHOによると電磁波が及ぼす小児白血病などの健康リスクについて、強い証拠はないとしていますが電気毛布は長時間の接触が考えられるので、念のため電磁波カットの機能があるとベターです。電磁波カットがなくて心配なときは、電気毛布に直に触れずタオルケットなどを挟むとよいでしょう。
ダニ退治機能
アレルギーを気にする人は『ダニ退治機能』がおすすめです。ダニが死滅するとされている50度以上を30分ほどキープします。
その後は電気毛布にダニの死骸が残るので、丸洗いできるものは洗濯し、洗えないものは掃除機をかけましょう。ダニ退治機能があればスイッチを入れるだけで退治してくれるので、手間をかけずきれいにできる機能です。
スイッチの遠隔操作機能
めんどくさがり屋さんにはスイッチで『遠隔操作』ができる機能付きの電気毛布もおすすめです。
ただし遠隔操作にはスマホで電源を操作するコントローラーとコンセントが必要です。遠隔操作ができれば、わざわざコントローラーの近くまで行かなくてもよくなります。電源のON・OFFが億劫な人は検討してみてください。
おすすめの電気毛布のブランド・メーカー
ここでは、イチオシする電気毛布のブランドやメーカーを4つご紹介します。ブランドやメーカーの特徴を押さえると、電気毛布を探すときのヒントにもなるのでチェックしていきましょう。
椙山紡織
電気毛布やヒーターなどの暖房機器を専門に取り扱っている『椙山紡織』。生地メーカー発祥で、温かさだけでなく、優しく包み込まれるような心地良さを追求して商品の開発をしてきました。リーズナブルな商品が多く、電気毛布デビューにもおすすめです。
コイズミ
暖房機器だけでなく、家電製品も扱う『コイズミ』の商品は質がよいのが特徴です。デザイン性も高く、個性的な商品も販売されています。プレゼント用にはもちろん、こだわって電気毛布を選びたい人にもおすすめのメーカーです。
広電
電気毛布や電気カーペットなど布の暖房機器を専門とする『広電』は、糸偏暖房機器のシェアNO.1を誇り、不良率は業界ダントツで低いです。上質な品質の『Lifon』と、リーズナブルな『KODEN』の2つのブランドが展開されています。
Panasonic (パナソニック)
幅広い電気製品を扱う世界的な電機メーカーの『Panasonic』。抗菌防臭加工がされている電気毛布が多いのが特徴です。省エネで無駄な電気代をかけないため、より電気代を抑えたい人におすすめします。