そのまま食べても食材を上に乗せたりはさんでもおいしい『クラッカー』。手軽でアレンジもしやすく、一人の晩酌や大人数でのパーティーでも活躍します。
さまざまな場面で目にするクラッカーですが、他の食品と比べて見た目の差が分かりにくく、多くのメーカーから発売されておりどれを選ぶべきか迷いやすい食べ物でもあります。
今回は自分好みのクラッカーを見つけるために、クラッカーの種類や食べ方、人気商品などチェックしましょう。
クラッカーのおすすめの選び方
味で選ぶ
プレーン
プレーンはジャムやクリームをトッピングしたり、おかずのような味の濃い食材とも相性のよい万能タイプ。ほんのりとした塩味がやさしくマッチするプレーンタイプは、そのまま食べてもおいしいですが、別の食材とともに食べる土台としても優れているフレーバーです。
また数あるクラッカーのフレーバーの中で一番シンプルな味であるため、大人数が集まるパーティーでも使えます。
チーズ味
クラッカーに練りこまれていたり直接サンドされていることもあるチーズ味です。チーズ味は、お酒のおつまみとしてもよく選ばれます。チーズの香りがしっかり感じられ、お酒をのむ集まりでも活躍してくれるでしょう。クラッカーが好きな方はぜひ一度焼きたての香ばしいチーズクラッカーを作ってみてください。
サンド型
サンド型は2枚のクラッカーを使い、間に好きな食材をはさむ形のクラッカーです。主にプレーン味が使われ、ジャムやクリーム、チョコレートを使った甘いサンドが人気です。好きな食材を使い、オリジナルのクラッカーを間食やおつまみにしているという方も。アレンジレシピも多く投稿されているため、パーティーでも使いやすいです。
調理方法で選ぶ
オイルスプレータイプ
生地を焼き、最後にオイルスプレーをする製法のクラッカーです。表面の植物性油のおかげで口の中がパサつきにくく、飲み物がなくても手が進む口当たりに仕上がります。
オイルを使用している分カロリーも少し高く、ソーダタイプと比べると約1.3倍の差があります。少しですが、手で触れると油分がつくのも特徴です。ナビスコのリッツ(リッツ)がオイルスプレータイプの代表的な商品として挙げられます。
ソーダタイプ
原材料名だけでソーダタイプかオイルスプレータイプか判断するのは難しいですが、表面に油分がなくサクッと感じやすいのが、ソーダタイプのクラッカーです。オイル特有のコクはありませんが、その分小麦や全粒粉など素材本来の味が楽しめます。
比較的低カロリーで、ダイエット中でも気軽に食べられるクラッカーとして人気ですが、メーカーによっては砂糖・塩不使用タイプや少ない材料で作った物など、よりカロリーの低さと健康面を追求した商品もあります。
原材料で選ぶ
全粒粉使用
小麦粉は小麦の皮など取り除いて粉砕され作られますが、全粒粉は小麦の皮や胚などをすべて挽いた粉を指します。全粒粉は小麦粉や薄力粉と比べると食物繊維やビタミン含有率が高く、健康的だと評判。まさに小麦そのものといった黄金色をしています。
全粒粉を使用したクラッカーは通常の商品より価格が少し高めの傾向にありますが、健康維持のため検討してみるのもよいでしょう。
野菜を練りこんだもの
野菜を練り込んだタイプは特に野菜嫌いのお子さまをもつ家庭から人気があります。お菓子感覚で野菜の栄養を摂れるので、ビタミンや食物繊維が豊富でかつカロリーも少ないため、ダイエット中のお供にも。
野菜クラッカーはスーパーや100円ショップなど身近な店舗で見かけることもありますが、手作りしやすいのもポイントです。野菜を細かくして使っても、パウダータイプのものを使っても簡単に作れます。
グルテンフリー
グルテンとは小麦やライ麦に含まれるたんぱく質です。これを抜くことによって美容やダイエットに効果があるといわれており、多数の芸能人やアスリートがグルテンフリーを実行し話題となりました。
クラッカーは主に小麦を使う食品ですが、グルテンフリーの商品も製造されています。グルテンフリーのクラッカーは小麦を使わないかわりに、アーモンドパウダーや米粉、とうもろこし粉などを使って作ります。
塩分不使用
そのまま食べてもおいしい無塩クラッカーですが、味の濃い食材を乗せたり、なにかをサンドして食べるときによく使われます。乗せる食材の味をじっくり楽しみたいときにも選ばれる種類です。
濃い塩分が含まれている食材を使いたい場合は、健康のために無塩や減塩を意識してクラッカーを選ぶとよいでしょう。パッケージの原材料名を確認すれば、塩分が使用されているかわかります。
天然酵母配合
天然酵母は、クラッカーをふくらませるためにも使われます。天然酵母を配合した場合、菌や微生物などの力を使い発酵させ、奥深い香りと風味がでます。
小麦のもつ酵母から育った菌は通常のクラッカーよりも奥深い香りがします。この香りは酵母とともにいる乳酸菌などが発酵したものであり、何もつけずにプレーンタイプを食べても、風味を感じる本格的なクラッカーになります。
クラッカーのおすすめメーカー
前田製菓
『あたり前田のクラッカー』を耳にしたことのある人も多いでしょう。前田製菓はクラッカーやクッキーなどをお菓子を中心とする製造メーカーで、創業100年を越えるベテラン企業です。プレーンクラッカーはもちろん、穀物や果物を使ったクラッカーも人気商品であり多くの販売店で取り扱われています。
ナビスコ
ナビスコの代表商品といえば『リッツ』や『PREMIUM』であり、世界中で愛されています。ナビスコはクラッカーを使ったアレンジ方法やレシピを膨大な数紹介しているため、新しいアレンジを開拓したい方はぜひ一度サイトを見ていただきたいです。クラッカー愛のあふれるメーカーであることが感じられます。
森永製菓
お菓子メーカーの森永製菓は、クラッカー商品の取り扱いが少ないです。しかし小麦の貴重な部分をふんだんに使い『おいしく、たのしく、すこやかに』を体現した健康的なクラッカーなど、ファンを掴んで放さない人気商品もあります。
ブルボン
『ルマンド』や『アルフォート』で知られるブルボンでは、味だけでなく包装やいかに食べやすい形にするかなど細かい部分に着目してクラッカーを作っています。より細部にこだわりをもち他メーカーと差をつけています。
ヤマザキビスケット
クラッカーを使った食生活を推奨し、朝食からおつまみ、デザートに使える汎用性の高いクラッカーを販売するヤマザキビスケット。山崎製パンのもつ製法や知識を駆使して、日本中から愛される商品を作っています。
クラッカーのおすすめアレンジレシピ
チーズとサーモンをのせて
クラッカーにチーズとサーモンをのせるだけで、見た目も味も最上級になります。チーズはモッツアレラでもクリームチーズでもよいですし、使うサーモンは生でもスモークでも問題ありません。
サーモンの鮮やかな色が食卓を彩り、チーズとの組み合わせで高級感がでます。二つの食材を乗せるだけなので、大人数で集まるパーティーでもサッと出せるのがポイントです。
ジャムやマシュマロをはさんで
甘い食材をクラッカーにはさみ、サンド型として食べるレシピも人気。サクサクとした食感とマシュマロのやわらかさが混ざり、口の中が不思議な感覚になってしまうクラッカーがです。
マシュマロをクラッカーにはさむ際は、単体だとすべり落ちて見栄えが悪くなるため、ジャムやはちみつなど粘り気のある食材とともに使いましょう。アレンジにさまざまな材料を足して、自分オリジナルのクラッカーサンドを作っていただきたいです。
アボカドディップをつけて
濃厚なアボガドで作ったディップは、素朴な味のクラッカーと非常に相性がよいソースになります。簡単なものなら、アボガドにマヨネーズや塩コショウを混ぜてベーシックなソースに。トマトや玉ねぎ、タバスコなどを足すとサルサの一種であるワカモレにすることもできます。
アボガドと相性のよい食材は、にんにくやレモン汁、クリームチーズなどです。混ぜるだけでお店のディップソースのような本格的な味に仕上がるので、ぜひ試してください。