マットレスとベッドシーツの間に敷く『ベッドパッド』。よく、『ベッドパッドって必要なのか』と思われる方もいますが、敷かないとマットレスに汚れがついてしまうことがあります。基本的にマットレスは洗うことができないので、汚れを守るものが必要不可欠です。しかしながら、ベッドパッドは意外にも種類が多く購入者が迷うことも多いです。
今回はベッドパッドを選ぶときのポイントやお手入れ方法、おすすめのブランドをご紹介します。現在ベッドパッドの購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
そもそもベッドパッドとは
『ベッドパッド』とはマットレスの上に敷くもので、マットレスのカバーのようなものです。一般的にマットレスを洗うことは不可能です。そのためマットレスをいつまでも清潔に保ち続けるためには、ベッドパッドが必要です。
ベッドパッドは家庭用洗濯機で洗えるものが多いので、汚れが気になれば洗濯できます。ベッドパッドには汗や汚れを吸収するタイプや寝心地を調整してくれるタイプなどがあります。
ベッドパッドのおすすめポイント
『ベッドパッドがなくても、快適に眠れるのでは?』と、考えている人も多いはず。ですが、ベッドパッドの有無によって健康や睡眠の質は左右されるもの。ここではベッドパッドがあることで得られるメリットをご紹介します。
汗・汚れを吸収してくれる
人間は睡眠中、体温を調節するためにおよそ200mlもの汗をかくので、汗に交じって皮脂や垢が寝具に付着してしまいます。汗や汚れがマットレスにしみこんでしまうと不潔ですし、炎症やニキビなど皮膚トラブルに繋がる恐れもあります。ベッドパッドを敷くことでしっかりと寝汗や汚れをマットレスから守ります。ベッドパッドは洗濯機で洗えるものが多いので、汗をかきやすい夏場でも安心して使用できます。健康を維持するためにもマットレスを清潔に保つことが大切なのです。
寝心地を改善
ベッドパッドには使用されている中材によって、寝心地が良くなります。クッション性がアップするので快適な睡眠を迎えられます。ベッドパッドがあることでマットレスの中にあるコイルが当たるような感覚が少なくなり、体への負担がなくなります。マットレスを購入した後に『もっと寝心地がいいマットレスにすればよかった…』と後悔している人は厚みのあるベッドパッドの購入がおすすめ。再びマットレスを購入するよりも経済的で取り付けも楽々です。
おすすめのベッドパッドの選び方
中綿の素材で選ぶ
ベッドパッド選びで重要なのが中身の素材選びです。中身によって吸湿性が高いものやリーズナブルなど大きく違ってきます。あなたがどのようなものを求めているのか照らし合わせて決めましょう。
ウール
『ウール素材』は全体的に値段が高めな傾向があります。しかし、寝汗や垢などの汚れを吸収しやすく乾くスピードも速いです。
マットレスに湿気がこもることなく、保温性があるので冬場はあたたかく使用できます。オールシーズン通して使用しやすい面があるので、総合的に評価すると優れているでしょう。
麻
『麻素材』は寝汗や垢などの汚れをしっかり吸収します。また発散性が高いので乾きやすいのが嬉しいです。
熱をためないので夏場でもサラッとした使用感が持ち味です。夏場は特に汗をかくし、寝汗や垢からマットレスを守りたい人にはおすすめできる素材。値段は少々高めですが、汗かき体質の人は選びたい素材の一つです。
綿
『綿素材』は汗を吸収しやすいですが、ウールほど乾くスピードが速くありません。寝汗を乾かすのが遅いので、定期的に日中干さなければなりません。日中干すことで乾くスピードを早めますが、干すのを忘れると夜にムレ感が気になることもあるでしょう。
またはこまめに洗濯する必要があるので、手間がかかるのが嫌だという人は向いていません。値段はウールよりも安いですが、清潔に保つための手間は必要です。
ポリエステル
『ポリエステル』は他の素材と比べて値段がリーズナブルで手軽に購入しやすいです。しかし他の素材と比べて寝汗を吸収するスピードは遅く、寝汗をたっぷりかく人や暑がりの人は基本的に向いていません。
そしてポリエステル素材の中でも質の良いものを選ばないと、へたりが早いので要注意です。
中綿の量で選ぶ
寝心地を中綿の量が左右していることを知っている人は多くありません。ベッドパッドの寝心地は実際に寝てみて確かめるのが良いですが、ネット注文する場合は試しに寝転ぶことはできません。
その際にはぜひ中綿の『量』に注目してみてください。『シングルサイズ』だと中綿の量は1㎏を超えていることが目安です。シングルサイズ1㎏以下の場合は寝心地の変化を感じにくいです。
1.3㎏もの中綿が詰め込まれている場合は寝心地が良いと変化を感じられます。もし中綿の量が記載されていない場合はベッドパッド全体の重さから予想できます。ベッドパッド全体の重さから7〜8割が中綿の量と考えましょう。
側生地で選ぶ
ベッドパッドの中身となる中綿だけでなく、実は『側生地』にも注目したいです。寝汗を吸収しやすく乾きやすい中綿を選んでも、側生地がポリエステルなどの場合は汗の吸収を妨げてしまいます。
実は側生地だけが吸湿性の低い『ポリエステル』の場合があるので要注意です。中綿に吸湿性がある『ウール』や『綿』を選んだ場合は側生地を綿100%のものを選びましょう。
ベッドパッドの素材が麻の場合は側生地も麻であることが多いです。中綿がポリエステルの場合は側生地もポリエステルで問題ありません。
おすすめのベットパッドブランドメーカー
ベッドパッドを購入するときにメーカーで選ぶ人も多いでしょう。ここでは特におすすめしたいブランドメーカーをいくつかご紹介します。購入するときはぜひ参考にしてみてください。
ネルコ
ネット注文を専門で行っている国内最大級のメーカー『ネルコ』。ネルコでは厳選された寝具だけを適正価格で販売しています。高品質なウールや植物オイルが配合されたマイクロファイバーの素材など、品質にこだわったベッドパッドを見つけることが可能です。
東京西川
『東京西川』は掛布団やマットレスの製造や販売を行う国内メーカーです。東京西川では価格がリーズナブルなものから高価なものまで幅広く商品を取り扱っています。財布と相談しながらベッドパッドを選びたい人におすすめです。
無印良品
飾り気のないシンプルなデザインにこだわった『無印良品』では、リーズナブルなベッドパッドが販売されています。中綿の素材は麻、ウレタン、ウールやポリエステルなど豊富に取り揃えられています。自宅で洗濯できるものが中心なので、定期的に洗濯したい人にはぴったりです。
フランスベット
日本の企業でもある『フランスベット』では、中綿がウールでも洗えるベッドパッドが販売されています。ウール素材のベッドパッド商品が多く取り揃えられていて、寝心地の良さや清潔感を重視していることが分かります。