『おしゃぶり』は寝かしつけや、ぐずったときに大活躍するアイテムです。しかしおしゃぶりは種類がたくさんあって、どれを買ったらいいのかわからなくなってしまいます。
今回はおしゃぶりを買うときの選び方のポイントを項目ごとに詳しく紹介します。最後にはおすすめのおしゃぶりをランキング形式で、それぞれの特徴を交えて紹介するので参考にしてください。
おしゃぶりのおすすめの選び方
対象月齢で選ぶ
おしゃぶりを選ぶ際にもっとも重要なのが、赤ちゃんの『月齢』にあったものを選ぶことです。新生児と6ヶ月児では必要な機能も、赤ちゃん自身の身体の発達具合も違います。
新生児のうちはアゴの力も弱く口も小さいため、小さくて柔らかいニップルのおしゃぶりである必要があります。しかし6ヶ月児になると身体も発達してアゴの力も強くなってきているので、大きめで硬めのニップルのおしゃぶりが必要です。
おしゃぶりは高いものではないので、赤ちゃんの成長にあわせて、どんどん買い換えるくらいの気持ちでちょうどよいでしょう。
ニップルの素材で選ぶ
シリコーン製
お手入れのしやすさで選ぶなら『シリコーン製』のおしゃぶりがおすすめです。シリコーンは熱に強く変形しにくいので、煮沸消毒やレンジ消毒も気軽にでき、哺乳瓶と同じお手入れ方法を取れるのが魅力です。
赤ちゃんは口に入れたものを投げて床に落とすなど、予想外の行動でおしゃぶりを汚してしまうことが多々あります。そのため煮沸消毒などの回数が必然的に増えてしまうので、お手入れのしやすいおしゃぶりを選ぶのはとても重要です。
天然ゴム製
使い心地で選ぶなら『天然ゴム製』がおすすめです。シリコーン製と比べて柔らかく、使っていくうちに口になじむ性質があります。吸い付く力の弱い新生児でも使えるのが特徴で、シリコーンだと固くて嫌がってしまう場合でも、天然ゴムならすんなり受け入れたというケースも多いようです。
難点としては熱に弱く変形しやすいため、煮沸消毒やレンジ消毒の際には注意が必要です。また商品によっては薬液での消毒ができない場合もあるので、使用する際は説明書をよく読みましょう。
形状で選ぶ
丸型
ニップルが『丸型』のおしゃぶりは、赤ちゃんが吸いやすい形をしています。一般的な哺乳瓶と同じ形状なので、赤ちゃんが戸惑わずに受け入れやすいためです。一方で吸う力の弱い赤ちゃんはくわえてもキープできずに落としてしまうなど、不向きな面もあります。
平形
ニップルが『平型』のおしゃぶりは吸う力が弱い赤ちゃんでも使いやすい形をしています。おっぱいを飲むときのママの乳首に近い形状をしており、工夫された商品も多いです。
口腔周囲全般のトレーニングという意味では、丸形も平型もどちらも効果があるので、両方を試して赤ちゃんが気に入ったものを選ぶのがよいでしょう。
消毒のしやすさで選ぶ
新生児~4ヶ月の間は衛生面に気をつけなければいけません。そのためにもおしゃぶりは『消毒のしやすいもの』を選びましょう。主な消毒方法は煮沸消毒・レンジ消毒・薬液消毒の3つです。薬液消毒は使用できない場合や、煮沸消毒は時間制限が設けられているものもあるので注意しましょう。
レンジ消毒は時間短縮もでき、忙しいママにはおすすめの消毒方法です。いずれにしても新生児のうちは、おしゃぶりをこまめに消毒することが肝心です。
サポート機能で選ぶ
鼻呼吸促進
赤ちゃんの口呼吸が気になる方は『鼻呼吸促進』のサポート機能のついたおしゃぶりを使うことで改善されます。口呼吸は空気中のホコリやダニなどを一緒に吸い込んでしまい、健康被害のリスクが生じる恐れがあります。また口呼吸が中心になることで舌の筋肉が衰え、歯並びの悪化も心配です。
鼻呼吸を覚えれば上記のような症状を改善できるので、8ヶ月を過ぎたあたりから、鼻呼吸促進おしゃぶりを検討してみてはいかがでしょうか。
ミルクやおっぱいを飲む過程で自然と鼻呼吸のやり方を覚える赤ちゃんがほとんどで、鼻呼吸促進おしゃぶりを必ずしも使う必要はないので安心してください。
出っ歯防止
将来の出っ歯や不正咬合を防止するのにおすすめなのが『出っ歯防止』のサポート機能のついたおしゃぶりです。薄くて柔らかい素材のおしゃぶりで、アゴに負担をかけず、舌の入るスペースを確保します。
特に指をしゃぶるクセのある赤ちゃんはアゴに負荷がかかりやすく、不正咬合や出っ歯の原因になります。歯並びは大人になってからも影響する重要な部分なので、早めの対策をしましょう。
その他の機能で選ぶ
暗闇で光る
土台部分が蓄光素材の『暗闇で光る』タイプは、おしゃぶりがないと寝付きの悪い赤ちゃんにおすすめです。明かりを点けなくても見つけやすいので、くわえたまま寝てしまっても、取りやすいのが嬉しいポイントです。
また寝ている間に外れて布団の隙間に潜り込んだり、鞄の奥に入り込んだりしても見つけやすく、失くす心配もありません。
クリップ付き
おしゃぶりをよく落としてしまう赤ちゃんに必須の機能が『クリップ付き』です。くわえる力が弱くてうまくキープできなかったり、口にくわえたおしゃぶりを外して投げたりと、おしゃぶりは何かと落ちてしまうものです。
家の中ならすぐに洗ったり、替えのおしゃぶりを用意したりなどで対処できますが、外出先で床に落としてしまっては、そういうわけにもいきません。外出する機会の多い方にはクリップ付きのおしゃぶりをおすすめします。
付属品で選ぶ
キャップ
おしゃぶりの『キャップ』は衛生面を考慮すると必須のアイテム。外出時はカバンやポーチの中にしまっておく方も多いと思います。しかしカバンやポーチの中も実は雑菌だらけです。
また家の中でも使っていないおしゃぶりをテーブルなどにそのまま置いておくのではなく、ニップル部分が赤ちゃんの口以外の場所に、触れないようにするくらいの気持ちが重要です。赤ちゃんの身体のためにもキャップは、しっかりと付けましょう。
ケース
キャップだけでは不安な方は、ニップル部分だけでなく全体を保護できる『ケース』がおすすめです。土台部分までしっかり保護するので、キャップよりも衛生面では安心です。またクリップごとしまえる大型のケースや、そのままレンジ消毒ができるものもあり、利便性はケースのほうがよいでしょう。
家の中でニップル部分を保護する目的ならキャップで十分です。しかし外出の機会が多く収納力や消毒機能を付加されたものが必要ならケースというように、必要に応じて使い分けるのが最適です。
デザインで選ぶ
気に入った『デザイン』のおしゃぶりを買うのも重要です。赤ちゃん自身はデザインのこだわりはありません。しかしおしゃぶりをくわえた赤ちゃんは愛らしく、忙しい子育ての癒やしになります。人気キャラクターのデザインのものや、SNS映えのするデザインのものなどもあり、選ぶ楽しみもあります。
デザイン重視のだからといって、機能面がおろそかになっているとは限らないので、安心してください。写真を多く撮る方やSNSで赤ちゃんの写真をアップする方は、デザインを重視して選ぶのもおすすめです。
哺乳瓶と同じメーカーで選ぶ
『哺乳瓶と同じメーカー』のおしゃぶりを使うと、嫌がらずに受け入れてくれる場合がよくあります。ミルクを飲む赤ちゃんは普段くわえているものと違う感触だと嫌がることもあります。しかし同じメーカーのものであれば、形や質感も同じものがあり違和感なく、くわえられるというわけです。
おしゃぶりのメーカーは大抵、哺乳瓶も作っているので迷ったら同じメーカーのものを買うのも選択肢の1つです。
おしゃぶりのおすすめメーカー
リッチェル
リッチェルは『良い商品を作ろう』をコンセプトとしたメーカーです。おしゃぶりは新生児用~8ヶ月以上用までの3種類から選べます。ポケモンやハローキティなど人気キャラクターの製品も多く、SNS映えする可愛いデザインが多いのも特徴。
NUK
世界100カ国以上で販売されるドイツの有名ベビー用品メーカーです。歯学博士との共同研究で、口腔周囲の発達を促進するよう設計されたものなど、赤ちゃんの健康を考えて作られた製品が豊富なのが特徴です。
ピジョン
創業60年以上の信頼と実績のある国内ベビー用品メーカー。ピジョン独自の厳しい評価基準をもっており、安全性・丈夫さ・使いやすさの点から常に品質高い製品づくりをしています。
チュチュベビー
チュチュベビーは出っ歯防止に力を入れています。新生児~3歳までと幅広い月齢に対応しており、全商品が出っ歯防止のサポート機能の付いたおしゃぶりを販売。赤ちゃんの歯並びに不安のある方にはおすすめです。
フィリップス
フィリップスはイギリスのメーカーで、病院でも採用されるほど品質の高い製品で知られています。おしゃぶりに使用されているシリコーンは味や匂いが無く、赤ちゃんに不快感を与えません。さらに耐久性・安全性・快適性に重点を置き、赤ちゃんだけでなくパパ・ママにも使いやすい製品が多いのが特徴。