快適な睡眠を得るために欠かせない『枕』。自分に合っていない枕を使用してしまうと、朝の目覚めがよくなかったり、なんだか寝心地が悪かったり、なんてことはありませんか。睡眠がしっかりできていないと疲れが取れず、当然仕事や勉強の質も落ちてしまうので、実は枕選びはあなたの人生を支える重要な要素なのです。
今回はそんな枕の正しい選び方を丁寧に解説していきます。おすすめの枕もランキング形式でご紹介していきますので、ぜひ購入の際の参考にしてみてください。
おすすめの枕の選び方
自分に合った枕を選ぶ際は、『素材』・『硬さ』・『フィット感』の3点を主にチェックしましょう。
特に『素材』は頭を包み込む部分でもあり、使用感が自分の好みかなど枕によって変わってくるので重要視したいポイントです。
素材の他にも適切なサイズや高さなども解説しますので、枕を購入する前にチェックしておくことで、自分に合った枕が見つけやすくなるので、ぜひ参考にしてみてください。
枕の硬さで選ぶ
硬い枕素材
枕は硬い素材の方が安定感があるので好みの方もいませんか。そんな方におすすめの代表的な素材が『そばから』と『パイプ』。
『そばから』はそばの実を乾燥させた素材で、適度な硬さで安定感抜群です。一方で『パイプ』素材は、通気性にも優れており、中身のパイプを調節することで、自分のお好みの硬さに調節できます。
素材は硬い方が頭や首が安定するという方は、『そばから』か『パイプ』の2種類がおすすめです。
やわらかい枕素材
包み込まれるようなやわらかい素材が好みという方は、『羽毛』『極小ビーズ』がおすすめ。
『羽毛』はやわらかく、空気も含んでいるので、頭を包み込むようなフィット感があり、肌触りも気持ちよいのが特徴です。『極小ビーズ』は粒が小さく、非常にやわらかい素材なので首や肩にしっかりフィットすることで、安定した寝心地を感じられます。またビーズ自体が極小でできているので潰れることなく耐久性が高いのも魅力の一つです。
耐久性がやわらかい素材をお探しの方は、『羽毛』や『極小ビーズ』といった素材が入った枕を選びましょう。
体に合わせて枕のサイズを選ぶ
自分にぴったりのおすすめサイズとは?
枕は種類によってサイズもさまざまなので、自分の頭に合ったサイズを選ぶことが大切です。一般的な枕のサイズ展開は、小 (約35×50)・標準 (43×63)・大 (50×70)を基準とします。
たとえば小柄で寝返りが多い場合は、『小サイズ』だと枕から頭が落ちてしまうので、余裕を持ってワンサイズ上の『標準サイズ』がおすすめです。適切なサイズを選ぶ際は、自分の体格や、寝返りの大きさで選びましょう。
おすすめの枕の高さは?
枕の理想の高さは、『肩口から頭にかけて10~15度の傾斜』『顔から口先までの5度前後の傾斜』になるかどうかが目安といわれています。こちらの2点の条件に合っている枕であれば、それは理想的な高さといえるでしょう。
理由としては、頸椎がS字カーブを描くことで、気道が安定し快適な睡眠が可能になることが挙げられます。理想的な高さの枕を選ぶといびきの予防にも効果があるので、ぜひ高さにもこだわってみてください。
寝ている時の体勢も忘れずに
寝ている時の体勢は人によって異なるので、普段自分がその方向を向いて眠ることが多いのかしっかり把握しておきましょう。
たとえば寝る体勢が横向きの方は、姿勢をまっすぐ支えるために『肩幅』に合った高さがおすすめです。
素材で選ぶ
自分が好きな香りやリラックスできる素材を選ぶのも大切です。いつも違う枕の素材は気になる、感触が気になるという方も多いので、なるべく自分が落ち着きを感じる素材を選べるのが理想です。
また素材によって寝心地のよさやフィット感まで変わってくるので、自分に合った素材を探すことで、よりよい睡眠を得ることができます。
低反発ウレタン
『低反発ポリウレタン』は衝撃吸収性に優れていて、頭をしっかり包み込んでくれるフィット感があります。こちらの素材はNASAの宇宙計画のために開発した技術を採用し、圧迫感を感じない感触がやわらかくて気持ちよいと評判です。
また通気性も抜群なので、汗を掻いても蒸れにくいのが特徴。水洗いができない製品が多いため、定期的に除菌スプレーや天日干しすることで清潔感を保てることでしょう。
羽根素材
『羽毛素材』はふんわりやわらかく、気持ちよいとして有名です。羽毛は通気性がよく、軽くて保温性が高いのが特徴で、暖かさを常にキープしてくれるの冬の時期には特におすすめします。
また吸湿性・放湿性にも優れていることから寝汗をかいても、いつでも快適な寝心地を与えてくれます。お手入れも簡単で、天日干しをしなくても自然に放湿してくれるので枕カバーを洗えば問題ありません。
ポリエステルわた素材
『ポリエステルわた素材』は、軽量で反発力が少なくやわらかいのが特徴です。また気温の変化によって、中身の硬さが変わることもないので一年中使えるのが特徴。
しかし長年使っていくごとに中身の弾力性が無くなってくるので、ヘタって使えない場合は、新しい物と交換しましょう。お手入れは、洗濯できるものとできないタイプがあるので、なるべく洗濯できる商品を選び週に一回を目途に洗濯することをおすすめします。
パイプ素材
『パイプ素材』は、ストローを細かく刻んだような形が特徴の素材です。通気性がよいため、埃が出にくく、アレルギー性もないため、アレルギーが心配という方にもおすすめです。また耐久性にも優れているのでヘタることもなく、いつまでも長く使えるのもポイント。
お手入れ方法は水洗いも可能なので、いつでも洗濯できるため、長く使いやすい素材です。
お手入れのしやすさで選ぶ
お手入れがしやすいもので選ぶなら、洗濯機で洗えるものがよいでしょう。そこでおすすめしたい素材が『フォスフレイクス』と『エルク』の2種類です。
洗濯機と乾燥機を使用しても型崩れすることがなく洗えるので、普段の洗濯物と一緒に洗うことができるのでお手入れも簡単にできます。また元に戻る復元力があるので、いつまでもフカフカで気持ちよい状態を保てるでしょう。
アレルギーチェックは忘れずに
素材によってアレルギー反応を起こしてしまうため、自分のアレルギーは必ずチェックしておきましょう。特にダニアレルギーなどを持っている方は注意が必要です。寝具類は特にダニが繁殖しやすいので、洗える素材や防ダニシーツなどを使いダニアレルギーから守りましょう。
また『そばから』など素材によってアレルギー反応を起こす方もいらっしゃるので、素材にこだわる場合は細心の注意を払っておくことをおすすめします。