マットレスの一般的なサイズといえばシングルやダブルですが、『セミダブルサイズ』のマットレスも広々と使え人気の高いサイズの一つです。
メジャーなサイズであり、ほぼ全ての製造メーカーがセミダブルサイズを展開しているので、お気に入りのマットレスなのにセミダブルサイズがないということもありません。
今回はより良いセミダブルのマットレスを選ぶうえで知っておくべきことと、それらを踏まえたうえでのおすすめセミダブル商品を10つご紹介いたします。
セミダブルサイズマットレスとは
名前にダブルとありますが、『セミダブル』は縦195cm × 横120cmのマットレスで1人で広々と寝たい方におすすめのサイズです。
マットレスで一番小さいサイズがセミシングル、次がシングルでありセミダブルは1人用マットレスの中で一番大きい部類に入ります。ダブルよりもコンパクトで、部屋を広く使えるものセミダブルの良いポイントです。
家具店などでシングルとセミダブルを見比べると大きな違いがないようにも見えますが、実際寝転がってみるとその広々とした快適さに驚くでしょう。
セミダブルサイズマットレスのおすすめポイント
広々と1人で寝られる
1人で使う場合セミダブルは、睡眠時の寝返りに必要なスペースが確保されているため体に負担がかかりにくい特徴があります。
同じ姿勢でいると疲れるのは、起きているときも寝ているときも同じです。『たかが寝返り』と思われるかもしれませんが、人は睡眠時に約20回の寝返りをするといわれており、体にストレスなく寝返りをうてる環境を作るのは大切なことです。
その点でも部屋のスペースが許す限りは、余裕のあるセミダブルをおすすめします。
2人でも寝られる
セミダブルは1人用マットレスのサイズに分類されますが、大人2人がギリギリ寝られる大きさでもあります。
1人で快適に寝る場合に必要なマットレスの横幅は約70cm(セミシングルが約80cm)なので、横幅120cmのセミダブルを使った2人寝は圧迫感があり、寝るには少々窮屈に感じられます。
同棲する可能性もしくは恋人が頻繁に家に訪れる方や、2人暮らしでどうしても寝室スペースを節約したい方には良い按配のサイズです。
セミダブルサイズマットレスのおすすめの選び方
反発性で選ぶ
低反発
『低反発マットレス』は体の重い部分が沈むように作られているため、不必要な寝返りを防ぎ起床時の体のだるさを軽減してくれる特徴があります。ふんわりと包み込むような寝心地で人気が高く、表面の素材にこだわって作られている製品も多々見られます。
そのため姿勢に合わせマットレスが沈むのが特徴的ですが、普段の姿勢があまり良くない人にとってはそこが悪い点となる場合も。睡眠時でも悪い姿勢のままキープされるので、人によっては起床時の腰痛が考えられます。
高反発
ほどよい硬さで人気のある『高反発マットレス』は押し戻す力があり、低反発とは真逆である寝返りのうちやすさが特徴的です。寝返りのうちやすさは、起床時の体の痛みを緩和するポイントでもあります。高反発マットレスを使うだけで腰痛は改善しませんが、スムーズな寝返りにより血流が妨げられないため、体の一部だけに負担をかけにくく作られています。
しかし初めて使う場合は体が慣れず、硬さが合わない場合は最初の1週間程度は軽く痛みが出ることも。
コイルで選ぶ
ボンネルコイル
『ボンネルコイル』はコイルの数少なく全面が連結した構造になっており、少し硬めの寝心地が特徴。体の重い部分ではなくマットレス全体がゆっくり沈むといった、面で支える作りになっており一点のみに重さが掛かることを防ぎます。他のコイルマットレスと比較して安価な商品が多く、購入しやすさとしては一番優秀です。
安価かつ使いやすいコイルの種類で、マットレスの中では耐久性も高い方です。しかし長く使うとコイル特有のきしむ音が聞こえたり、2人で寝ると振動が伝わり相手を起こしてしまう可能性があります。
高密度スプリング
耐久性が高く各所ホテルでも採用されている『高密度スプリング』は、ボンネルコイルよりもコイル数が多く、沈み込みの浅さが特徴です。
コイル密度の高さが振動を吸収するため、コイルマットレス独特の揺れや弾みに慣れていない方や、布団のような寝心地が好きな方におすすめです。硬い寝心地ですが体圧分散対策されているため、寝姿勢もしっかり安定します
こちらもボンネルコイルと似た構造であり、2人で寝れば寝返りの振動が伝わる部分は同じです。
ポケットコイル
ボンネルコイルと対になる『ポケットコイル』は、コイルが連結されていない独立型なので面ではなく体を点で支えることが一番の特徴です。この独立型が体全体をふんわりと包み姿勢にフィットし、やさしい寝心地を作ります。
独立したコイルが支えるため体圧分散は優れていますが、体の重点的な部分に位置するコイルは劣化しやすく、交換が難しいことがデメリットです。またポケットコイルは振動が伝わりにくく、コイル系マットレスの中でも一番2人寝に適しています。
ノンコイルを選ぶ
ウレタン
マットレスの素材として一番ベーシックなタイプの『ウレタン』は、お求めになりやすい価格でさまざまなタイプが販売されています。低反発・高反発といわれるマットレスの多くはウレタン素材です。
高品質でありながらお財布にやさしい価格帯の商品が多いですが、素材の性質上コイル系より通気性が悪く耐久性も低いといったデメリットも。体重の重い方ほどヘタりが早まってしまいますが、中のマットレスを交換しヘタり対策されている商品もあります。
ファイバー
『ファイバー』は数あるマットレス素材の中でも丸洗いが可能な素材で、常に清潔な状態を保てます。シリーズごとに抗菌・抗ダニ作用やカビに強い商品があるなど、選び幅の大きい素材でもあります。
高反発マットレスの素材として扱われることもあり、スムーズな寝返りができることも特徴です。高反発マットレスは厚くて丸洗いできないものが多いので、硬い寝心地が好きだけど洗えないのは困るといった方に特におすすめです。
ただしファイバーは少々熱に弱いため、高温度で電気毛布などを使用するとヘタリやすくなるデメリットも。
ゲル素材
体圧分散に優れていて姿勢にフィットする寝心地が特徴的な『ゲル素材』。ゲルを使用したマットレスのほとんどは別の素材と組み合わされて作られており、耐久性や通気性、消臭機能などそれぞれのブランドが開発した独自ゲル特有のメリットがあります。
ゲルと別の素材の良いところを組み合わせたようなマットレスですが、全体的に価格帯が高くマットレス自体の重みがある商品が多いため、手軽に買いたい方にはむいていないかもしれません。
通気性で選ぶ
通気性は寝具選びにおいて非常に重要なポイントで、夏の熱く寝苦しいときや布団や毛布を重ねる冬の蒸れに大きく関係します。通気性が悪いと蒸れて寝苦しいだけでなく、カビがはえやすく衛生的にも良いとはいえません。特に汗をかきやすい方は、通気性の良い素材をおすすめします。
通気性の良さは、ウレタンよりもファイバーやコイルが優れていますが、ウレタンでもその分通気性に関して対策されている商品が多いです。
通気性を気にして作られているブランドには名前に『エア』が付きやすいので、是非チェックしていただきたいです。
折り畳み式を選ぶ
模様替えを楽しみたい方や引っ越した際の移動が心配な方には、軽く持ち運びやすい折り畳み式マットレスが良いでしょう。突然の来客にも対応でき、セミダブルサイズならキャンプなどアウトドアにも使える優れものです。
また布団のように毎日畳むことで、マットレスやベッド本体の湿気やカビ対策となり清潔感を保てます。商品によっては折り畳みの性質を活かして、中の素材を入れ替えて一部のヘタりを防ぐといった、マットレスをより長持ちさせる商品も。
セミダブルサイズマットレスのおすすめメーカー
フランスベッド
日本メーカーの高密度スプリングマットレスといえば、『フランスベッド』が一番人気です。メーカー名からは想像しにくいですが、日本人の骨格や習慣を研究して作られた日本人のためのベッドを作ります。デザイン性も高く、ベッドを一つのインテリアとして扱いたい方にもおすすめです。
エアウィーヴ
『エアヴィーヴ』の一番の特徴は、90%が空気でできている『エアファイバー』を使用したマットレスです。中身が洗えて通気性が優れており、毎日さわやかに気持ちよく使えます。
サイズ展開はシングル・セミダブル・ダブルの3つがメインで、どのシリーズでもセミダブルが用意されています。
SIMMONS
独自のポケットコイルを使ったマットレスが人気の『SIMMONS』は、誰もが一度は寝たことがあるというほど日本全国数多くのホテルに使用されている信頼度の高いメーカーです。高級ホテルに多い、スプリングの通気性の良さを活かし空気層をより大きくした『ダブルクッション』が自宅で楽しめます。