赤ちゃんがミルクを飲むときには、一度沸騰させた新鮮なお湯が必要です。新生児期にはとくに2〜3時間おきなど頻繁な授乳が必要になるため、適温を保ってくれている『ミルクポット』があると、必要なときにお湯が出せるためママは助かります。
今回は『ミルクポット』の必要性をはじめ、種類や選び方に付いて詳しくお伝えしていきます。また上手な使い方やおすすめのアイテムに付いてもランキング形式でご紹介しますので、ぜひ購入する際の参考にしてください。
ミルクポットは本当に必要?
いつも適温を保つミルクポットですが、授乳期は1年ほどで終わってしまうのでわざわざ準備する必要がないと考える人も多いでしょう。
しかし夜中に赤ちゃんが泣いてからお湯を沸かしてミルクを作るとなると、産後のママはさらに疲れてしまいます。いつでもお湯ができていると、時間的にも気持ち的にも余裕が出てくるのです。
さらにミルクポットは授乳完了後もコーヒーや紅茶を作るときなど、様々なシーンで使えるため準備しておいても損ではありません。
ミルクポットの特徴
ミルクポットのメリット
ミルクポットはお湯を適温に保ってくれるため、ミルクを作りたいときにすぐ使えるのがメリットです。粉ミルクを溶かすために使うお湯の温度は70度以上が推奨されており、水道水を一度煮沸して雑菌を除去しなければいけません。
毎回やかんでお湯を沸かして調乳したあとは、人肌程度まで冷まして赤ちゃんに飲ませるので、時間がかかってしまいます。ミルクポットは40〜70度の温度に保ってくれるため、素早く調乳できるのが便利です。
ミルクポットのデメリット
ミルクポットは限られた授乳時期にしか必要ないため、1歳前後には卒乳してすぐに使わなくなってしまうというデメリットもあります。母乳がたくさん出る方であれば、念のため準備しておいたのに産後は全く使わなかった人もいるでしょう。
また置き場所をとるので狭いキッチンだと邪魔になってしまうこともあります。いつでも適温を保ってくれるため、そのまま数日間放置しておくと雑菌も繁殖してしまうので、こまめに洗うことが大切です。
おすすめミルクポットの種類
水筒タイプ
ミルクポットとしてもっとも手軽に使いやすいのが、『水筒タイプ』です。数時間の保温機能のある魔法瓶構造をした水筒タイプのミルクポットは、コンパクトで置き場所をとらないのが嬉しいポイント。
外出先でミルクを作るときにも持ち歩くことができたり、夜中に授乳する際にも枕元に用意しておけば、お湯も注ぎやすくささっと調乳することができて助かります。授乳期が終われば、普通に水筒としても使えるため無駄にならないのが魅力です。
コーヒーサーバータイプ
耐熱ガラス製で作られた『コーヒーサーバー』のタイプは、お湯の残量がわかりやすいのが特徴です。沸騰したお湯を適温にまで冷ましてくれて、保温状態を保ってくれるためいつでも調乳できるのが助かります。沸騰してから適温に冷めるまで少し時間がかかるため、時間に余裕を持って用意しておきましょう。
またポット自体を電子レンジに入れて温めることができたり、食器洗浄機で洗うことができるため、メンテナンスのしやすさも魅力です。
ケトルタイプ
スイッチを入れるとあっという間にお湯ができる『電気ケトル』のタイプでも、保温機能が付いているものや温度調整を5度ずつ設定できるものもあり、ミルクポットとして使うことができます。
ケトルタイプは見た目がシンプルでインテリアになじみやすかったり、授乳用としてだけではなく普段のティータイムにも使えるため使い勝手がよいのが魅力です。一定の時間が経過すると電源を自動で切ってくれるため、節電ができるのも助かります。
電気ポットタイプ
たっぷりとお湯を準備しておくことができるのが、『電気ポットタイプ』の魅力です。家族が多かったり、お茶を飲むことが多い、双子ちゃんでお湯がたくさん必要などであれば、3Lや5Lのお湯を常備できるため助かります。
調乳用に70度に設定することができるタイプも多いので、いつでもミルクを用意してあげられるのが魅力。本体は安定感がありロック機能も付いているため、火傷の心配も少ないのが嬉しいポイントです。
ミルクポットのおすすめの選び方
機能で選ぶ
沸騰機能付き
ミルクポットには沸騰機能が付いたものと、沸騰機能が付いていないものがあります。沸騰機能付きのタイプは冷たい水を入れると沸騰させてくれて、そのあと適温まで冷ましてから保温状態をキープしてくれるのが特徴です。
沸騰機能付きのタイプは、毎回新鮮な水からお湯を作りたい方やこまめに水を取り替えたい、すぐに煮沸をしたいといった方にぴったり。デリケートな赤ちゃんのために鮮度にこだわりたい方から人気があります。
保温機能のみ
お湯をあらかじめ沸かしておいて、調乳用に保温するだけでよいのであれば、保温機能のみのミルクポットがおすすめです。たっぷりのお湯を保温することができるので、授乳のたびにミルクをささっと作れるのが魅力。
すでに調乳用の適温になっているので、ミルクを溶かせばすぐに人肌程度まで冷ますことができるのが助かります。泣いている赤ちゃんを少しでも早く満足させてあげたい、毎回沸騰させるのが面倒な方は保温機能のみがよいでしょう。
容量の大きいものを選ぶ
ミルクポットには容量が500mlの水筒タイプから5Lも入る電気ポットタイプまで様々な大きさがあります。数回のミルクのお湯をあらかじめ用意しておきたい場合には、容量の大きなものを選ぶのがおすすめです。1回のミルクの量は200ml程度のため、数回分のお湯を保温しておくなら、1Lもあれば大丈夫。
2〜3時間おきに授乳する新生児期なら、容量の大きなミルクポットにたっぷりのお湯を作っておけば夜間の授乳も助かります。
音の小さいものを選ぶ
ミルクポットには沸騰させるときにブクブクと音を立てるものや、お湯が出来上がったときにブザーが大きく鳴って知らせるタイプもあります。
せっかく赤ちゃんがすやすやと寝ているのに、突然大きな音が鳴ってしまうと赤ちゃんがびっくりして起きて泣いてしまう可能性があるのです。ミルクポットを選ぶときにはなるべく音が小さなもの、音ができるだけ鳴らないものを選んであげると、赤ちゃんもママも安心できます。
倒れにくいものを選ぶ
ミルクポットを選ぶ際には、形状や注ぎやすさをよく確認しておくことが大切です。底面に安定感がなくてふらふらと倒れてしまうものは、お湯がこぼれて火傷をしてしまう可能性があります。
とくにたっぷりのお湯を用意しておく場合には、なるべく安定感があって倒れにくいものを選ぶようにしましょう。またお湯が注ぎやすいかどうか、取っ手が持ちやすいかどうかなどもチェックするのがおすすめです。
洗いやすいものを選ぶ
ミルクポットは赤ちゃんが直接飲むお湯を作るものなので、清潔な状態をキープしなければいけません。使ったあとは必ず洗浄しなければいけないため、なるべく洗いやすいものを選びましょう。
付属のパーツが多く面倒なものや底や奥の方まで洗えないものなどもあるため、注意が必要です。ミルクポットによっては電子レンジや食器洗浄機が使える便利なものもあるため、お手入れ方法を事前にチェックすることが重要です。
ミルクポットのおすすめの使い方
沸騰機能付きの場合
『沸騰機能』が付いたミルクポットであれば、ミルクポットに直接水を注いで使います。そのあと電源を入れれば水を沸騰させてくれ、一定の時間が経過したら自動で適温まで冷まして保温してくれます。
赤ちゃんが飲むミルクには、硬水などのミネラルウォーターではなく腎臓に負担のない水道水などの軟水や調乳用の水を使わなければいけません。必ず水を煮沸して雑菌を除去して使うため、沸騰機能が付いていると安心です。
保温機能のみの場合
沸騰機能が付いていない『保温機能』のみのミルクポットの場合には、一度やかんなどでお湯を沸かす必要があります。水を沸騰させてからミルクポットにお湯を注いでスイッチを入れると、ある一定時間が過ぎれば設定した温度まで冷ましてくれます。
スイッチが入っている間は、保温状態を保ってくれているのでミルクがいつでも作れるのが利点です。またミルクポットを電子レンジに入れて、水を沸騰させることができるタイプもあります。
ミルクポットを使う際の注意点
ミルクポットは適温に保ってくれるからといって、数日間そのまま放置するのはやめましょう。赤ちゃんを雑菌から守るためにも、こまめに水を変えたり洗浄することが大切です。水をあとから継ぎ足したりせず、1日1回は綺麗に洗って、新しい水を入れておくのが基本の使い方になります。
またミルクポットを洗う際には通常の食器用洗剤を使えば問題ありませんが、クレンザーなどの研磨剤が入ったものはポットを傷つけるため向いていません。