『羽毛布団』は保温性に優れ、寒い季節には体を温めてくれます。羽毛の種類や布団の構造はさまざまなのでいざ選ぼうとしても迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事ではそんな方のために羽毛布団の特徴や選び方について解説します。記事後半ではおすすめの商品ランキングをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
羽毛布団の基本情報
羽毛布団に使用されている羽の種類
ダック
『ダック』が使用されている羽毛布団は、保温性が他の羽よりも低いためほかの羽毛と比べるとお手頃な価格で手に入れられます。しかしダックの性能が悪いことはなく人工素材を使用した布団よりも保温機能が高いです。
マザーダック
鴨の親鳥を指す『マザーダック』はダックよりも保温性が優れています。マザーダックの羽は温度を逃がさない作りになっているため、ある程度しっかりとした羽毛布団を購入したいという方におすすめです。
グース
ガチョウを指す『グース』を使用した羽毛布団はダックよりも値段が高いですが、保温性はダックよりも優れています。羽が大きく布団に詰める割合が少なくても保温機能が高いので、ダックの羽毛布団よりも軽量です。
マザーグース
繁殖用に飼育されたガチョウを指す『マザーグース』は保温性も価格も他の羽毛布団よりも高いです。マザーグースの羽毛は保温機能が高くなっているので、他の羽毛布団では保温性に不満があるとい方におすすめです。
羽毛布団の臭い
羽毛布団は動物の羽を使用しているので独特の臭いを発します。ほとんどの羽毛布団は使用しているうち臭いが気にならなくなりますが、どうしても気になる方は、比較的匂いが抑えられている『グース』の羽を使用している布団を選びましょう。
羽毛布団の臭いは羽に含まれている動物性油脂が原因です。ダックは雑食動物のため羽に動物性油脂が多く含まれていますが、グースは草食動物のため羽に含まれている動物性油脂が少ないと言われています。
側生地に使用されている素材
化学繊維
『化学繊維』の側生地は自宅で洗濯できる製品に使用されることが多いです。
軽量で安価ですが通気性が悪いので、カバーを通気性のよいものにしたり定期的に干したりなどの対策を講じる必要があります。
綿
『綿』を素材とした側生地は通気性と肌ざわりの良さが特徴です。吸湿性・放湿性にも優れているので、湿気がこもりにくく心地よく眠れます。
綿素材の側生地は厚いと嵩張るので、できるだけ薄い側生地を選ぶのがおすすめです。
超長綿
『超長綿』とは綿花から少量しか採ることのできない綿で、高級な服などに使用されています。綿よりも細く肌ざわりが滑らかで吸湿性にも優れているため、普通の綿を使用した側生地よりも寝心地がよいです。予算に余裕がある方におすすめです。
羽毛布団のキルティング構造
平面キルト
『平面キルト』は『タタキキルト』とも呼ばれていて暑い季節に向いている羽毛布団です。生地の裏と表から直接縫い合わせているので羽毛が詰まっていない部分があり、その部分は熱を逃がしやすく布団の内部に熱がこもりにくいです。
立体キルト
『平面キルト』では縫い目の部分に羽毛が詰まっていませんが、立体キルトでは縫い目の部分に高さを設けることで羽毛が詰まっていない部分を少なくしています。縫い目の部分にも羽毛が詰まっているので熱が逃げにくく、保温性に優れていて冬などの寒い季節の使用に適しています。
2層キルト
『2層キルト』は『ツインキルト』とも呼ばれている製法で、羽毛布団を上と下の2層で構成しています。上と下の羽毛布団はキルティングの位置をズラしているので、羽毛のかたよりが少なくなり保温性を高めてくれます。
季節を問わず使用するならデュエット
『デュエットタイプ』は『肌掛けの布団』と『合掛けの布団』がセットになっていて、暖かい季節には合掛け布団、暑い季節には肌掛け布団、寒い季節には二つをつなげるなど使い分けて年中使用できます。